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ポケモンと私の26年間

幼稚園で働いていると、仕事中も少なくない頻度でポケモンの話が耳に飛び込んできます。

その度に私はポケモンのことを考え、ポケモンと同い年の私の人生を振り返るのです。

第1世代:赤緑 1997年2月27日発売


マイナーチェンジ版:青ピカチュウ
リメイク版:ファイアレッドリーフグリーン

この当時はまだ産まれていなかった為、リアルタイムでのプレイは出来ませんでした。初めてプレイしたのは、小学校2年生くらいの時に買ってもらったリーフグリーン。

最初にフシギダネを選び、弱点も知らない私にとってはワタルのカイリューが強過ぎて、鬼畜難易度のゲームでした。

ゲームからポケモンを覚えた私は、習い事の帰りに兄や友達とコンビニに寄りポケモンのパックを購入することも次第に楽しみの一つになっていきました(その時のカードは一体何処へ……)。

ただ、お小遣いにも限りがある為、おやつを買うかポケカを買うかどちらかしか出来ませんでした。

この時に「人生ははなえらび」であることを私は学んだのです。

青持ってる奴居ない説


第2世代:金銀 1999年11月2日発売


マイナーチェンジ版:クリスタル
リメイク版:ハートゴールドソウルシルバー

赤緑が出た後、新作がまたすぐに発売されました。ポケモンは全部で151匹とはなんだったのか……。
アニメで姿が先出しされていた伝説のポケモンがホウオウであることが判明したり、カントー地方とジョウト地方の両方を散策出来たりとゲームの容量どーなってるねんレベルの神作でした。

例によってワタルのカイリューは勿論、ジョウト地方最後のジムリーダーであるイブキのキングドラにもボコボコにされました。

既存ポケモンの新しい進化や新ポケモンの登場にワクワクしたのもいい思い出です。

カイリュー はかいこうせん!



第3世代:ルビーサファイア 2002年11月21日発売


マイナーチェンジ版:エメラルド
リメイク版:Ωルビーαサファイア

前作までの白黒ドットから進化してフルカラーになった為、色がはっきりと分かるようになりました。

最初にミズゴロウを選んだので、ライバルのジュプトルにボコボコにされてしまう有名なアレに苦しめられました。

ただ、小学生になった私はタイプ相性を理解し始めていた為、ダイゴのメタグロスに容赦なくラグラージの地震をぶち込み勝利を収めました。

この頃から、ポケモンカードを結構な頻度で買うようになりました。
アクア団マグマ団のハーフデッキを親に泣きついて購入して貰ったり、習い事帰りにポケモンのパックに買ったりしました(おやつはすっかりロストゾーンに)。

これ持ってる奴友達増えます


第4世代:ダイヤモンドパール 2006年9月28日発売


マイナーチェンジ版:プラチナ
リメイク版:そんなものはない

ダイパキッズ世代なので1番思い出深い作品です。なみのりの音楽や街のBGMは、今でも作業用BGMにするくらい大好きです。

この頃、ニコ生が流行ってたことをきっかけに「厨ポケ狩り講座」を受講し、努力値、種族値の意味を知りました。
神作品である「バトルレボリューション」通称バトレボに育成したポケモンを連れて行き、友達と対戦をしていました。

この頃から周りにポケモンカードで遊ぶ友達が減っていき、私がお小遣いでポケモンカードを買うことも少なくなっていきました。

ダイパリメイクについては何も語りません。

いい子は行かないようにしましょう


第5世代:ブラックホワイト 2010年9月18日発売


マイナーチェンジ版:ブラック2ホワイト2
リメイク版:未発表

初めてドット絵が動くようになりました。
国外がモデルになったのもシリーズ初のことです。
ニューヨークの街並みを意識したヒウンシティの立体感と奥行きに感動した人も多いのではないでしょうか。

この頃私は中学生か高校生くらいだった為、部活や受験勉強に追われ、なかなかポケモンに触れる時間がありませんでした。

この立体感に感動…


第6世代:XY 2013年10月12日発売


マイナーチェンジ版:無し
リメイク版:未発表

高校を卒業し大学受験も終え、時間ができた私は理想個体を揃えてレート対戦をするようになっていました。
当時は王冠も性格変更も無かった為、特に伝説の厳選が大変でした(昔からやってる人はまだ厳選環境が緩い方だとか言っていますが……)。

対戦動画を観ながら孵化厳選や伝説厳選をし、育成が終われば対戦する、を繰り返す日々が続きました。

この頃からWCSの配信も観るように。
ゲーム部門の配信を観たことをきっかけに、ポケモンカードの存在を思い出したのもこの時です。

メガガルーラを許すな…


第7世代:サンムーン 2016年11月18日発売


マイナーチェンジ版:ウルトラサンウルトラムーン
リメイク版:未発表

サンムーンが発売してすぐは、XYの時と同様にレート対戦をしていました。
ただ、大学4回生になると国家試験があった為、時間が取れずポケモンから離れていきました。

そんな最中、再びポケモンカードに出逢いました。

夏休み期間中と言うこともあり、息抜きにWCSのカードゲーム部門の配信を観ていました。
配信では、日本人選手が不利なデッキ相性の相手に対して、盤面のコントロールをして勝利を収めていました。
この姿に魅了されて、ポケモンカードで遊んでみたいと思うようになりました。
ありがとうヨネタク様……。

そこからは、国家試験の勉強の息抜き(逃避先)としてポケモンカードで遊ぶようになっていきました(授業があまりない事をいいことに、ポケモンカードばかりしていましたが、試験には合格したのでセーフ…?)。


第8世代:ソードシールド 2019年11月15日発売


マイナーチェンジ版:無し(DLC有り)
リメイク版:未発表

ちびっ子オタクだった私もついに社会人になりました。社会人1年目の冬にソードシールドが発売。すっかりポケモンカードにハマっていた私は新レギュを楽しみにしていましたが、発売直後から感染症の流行が大変なことに……。

大型大会が無くなったり、デッキカットのルールが変わったりと様々な変化がありました。

また、この頃からポケモンカードの人口が爆発的に増加し、大会に出ることも難しくなっていきました。

感染症による大会形式の変化も含め、第8世代はいろいろ大変な世代だったなぁと思います。


第9世代:スカーレットバイオレット 2022年11月18日発売


マイナーチェンジ版:未発表
リメイク版:未発表

9世代の思い出自体は流石にまだありません……が、自由な冒険スタイルやグラフィックの進化はバグレベルにすごいなあと思います。
ストーリーの良さも語りきれません。なのでここでは語らないことにします。記事が終わらなくなってしまうので。

ミライドン流石に好きになる…


終わりに


「──先生、先生?」

私を呼ぶ声が聞こえて回想していた私は我に返りました。
気付けば職員が困った顔で私を見つめています。

「ミライドン? の給食袋を忘れたという電話が入ったのですが、ミライドンがどれかわかりますか……? ポケモンらしいのですが……」

「ああ、見かけましたよ、ミライドン。忘れものだと思ったので忘れ物置き場に保管してます」

まだ上の空だった私がそう答えると職員は顔を輝かせました。

「先生、ポケモンもお詳しいんですね、ありがとうございます!」

そのまま職員はパタパタと小走りで去っていきました。

やってしまいました。職場でオタクを隠し通している私としたことが。

「ミライドン? かはわからないですけどこれ、そうですかね?」

とか言っておけばよかったのに。
しかし後悔しても仕方がありません。

明日から私はこの幼稚園のポケモン博士になっていることでしょう。
どうやらポケモンとはこの先も長い付き合いになりそうです。

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