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コーデックの基礎 Vol.3|Googleの圧縮

次の覇権はどっち?!放送業界による新型コーデック『H.266』と、ウェブの巨大企業群が開発する『AV1』。YouTube の圧縮から最新トレンドまで、コーデック開発に関する情報をまとめていきます。

当記事は、動画制作のオンラインサロン 『UMU TOKYO』で公開されたものです。限定公開を目的に有料化しています。公開日:2020/8/31
https://community.camp-fire.jp/projects/view/231393

1. 放送業界が牛耳る? コーデック『H.266/VVC』

現在、世界中で最も幅広く利用されているコーデックは『H.264/MPEG-4 AVC』です。

H.264 は「MPEG 規格委員会」によるコーデックですが、同じ団体がその後継として開発したのが『H.265/HEVC』、その進化版『H.266/VVC』の最終規格が先日(2020/6)発表されています。

規格がリニューアルするごとに「圧縮効率が2倍よくなる」という関係にあり、同じ画質を再現するためのビットレート(データ量)が半分になることで「より高画質な映像を高速に伝送できる」ことを意味します。

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