12/19:ネットワーク性能用語辞典

本の概要

17日目は『ネットワーク性能用語辞典』(BOOTH)を読んだ。

サークルは浜風もっこすさん(ブログTwitter

ネットワーク周りで性能に関係のある用語のうち、著者がおそらく独断と偏見を持って取捨選択した用語たちの辞典。

感想

1つ目の用語がGarbage Collection??? 乱丁本かと思って装丁三度見した。

GCからSTWと続いたり、ページキャッシュとか出てきたりはするものの、インフラ構築やってるので一応NWも分かります、ぐらいでは頭の片隅に入ってるかどうかレベルのネットワーク用語解説があり、今後も頭の片隅にしか入らないであろうニッチさが大変好みです。「微かな記憶がある」と「知らない」は隔絶しているので、こういう知識を仕入れる機会は大事にしていきたい。

1用語につき"絶対に2ページ以内に収まるように”(*1)しており、図も使いつつまずは概説することを心掛けているように感じられる。その上で、説明の不足している部分の補足やより理解を深めるために、信頼のおけそうな参照先をNext Stepとして記載している。読む側としては大変ありがたい。

後書きでもう1~2冊書きたいと言っているが、統合して厚みを増やす方向でも全然構わないと思う。僕は欲しい。

*1 著者の『ネットワーク新語辞典』より

蛇足

おそらくだけど、GCの話は著者がAeronの話をしたかったから最低限必要な知識として入れたものだと思う。普通の人の感覚だとネットワークのスピードってめちゃくちゃ速いんだけど、それを生業にしたネットワーク屋をしてデータセンタ内部でなら"超高速"と言わしめるとか、わくわくせざるを得ない技術だよね。実質2ページ超えてもちゃんと解説したくなる気持ちも分かる。


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