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東京新川1月13日で閉めます。福岡八女と地方に今一度注力を。

お知らせがあります。2017年12月から運営をはじめた「うなぎの寝床 東京新川分室」は2019年1月13日(日)をもって、閉めさせていただきます。約1年間の運営、得れたことがたくさんありました。新川まで足を運んでいただいた方本当にありがとうございました。

正直なことを言うと、やれることはまだまだたくさんあり悔しい側面もないと言えば嘘になりますが、1年間やってみて、現段階では東京に店舗を置いておく必要性が強くは残らなかったので、一度閉めることを決断しました。

建築家soiの方々との縁で、東京新川という日本橋、茅場町、八丁堀付近のオフィスに囲まれた場所にお店を構えさせてもらいました。一年間、近隣で仕事をしている方、うなぎの寝床をインターネットで見ていたけど現物見たかったからという方、多くの人に足を運んでいただきました。本当にありがとうございました。新川の方々とも関係性が切れるわけではありませんので、コツコツと何か一緒にやれることは意見交換を行いながら探りたいと思います。

上にも記しましたが、正直東京でやれることはたくさんあります。しかし、現段階でうなぎの寝床の体制として、仕組みとして、ミッションとしてやれることは、東京よりも地方にたくさんあることに東京に出店という形をとることで気づきました。東京はもちろん人口が多いこともあるし、ものづくりなどにアンテナを張っている人も多いと思います。そういう人たちに、まずは物を見てもらって、地方に来てもらうきっかけをつくれたらいいなというのが、東京に場所を持つ一つの動機です。

しかし、やっぱり遠隔で土地のものや文化を伝えるというのは、実際そこの土地に足を運ぶよりも、実感値として薄くなってしまう。企画展なども、作り手とやりとりをしたり、関係性ができていく中で生まれていくことが多いので、東京では作り手というより、使い手とのコミュニケーションが多く、企画展などを多く産むことができなかったというのもあります。

同時に、福岡八女、そして地方でもっと力が入れた方がいいことも見えてはきています。物を売り買いする、伝達するという物を中心としたコミュニケーションから、やはり、八女まで足を運んでもらって、その先に作り手に会えたり、話を聞けたり、カルチベートトークなど、物の売り買いだけでなく、体感としてものづくりや地域文化を感じてもらえる機会を多く創出することが、僕らのミッションなのだな。と改めて感じさせられました。

来年は、4月以降にレンタサイクルをやろうと考えています。福岡八女に来てもらってから、そこから作り手のところや、お茶園、八女茶ソフトクリームを食べれる場所や、川や、山や窯元や、いろんなところに足を運んでもらいたい。それを、車という文明の利器よりも、少しアナログな自転車という道具で、風を、その土地を感じながら回ってもらえたら嬉しいなと考えています。東京でお店をやることで、そういう、地方でやれる、もう一歩入り込んだ、お店の先の領域をやらねば!ということが見えてきました。

そして、都市でやるなら、こんな感じかなというイメージも同時に湧いてきていはするので、一度東京は閉めて、八女、そしてインターネットを通じた発信に注力して、また必要があれば出店を考えようかなと思っています。

引き続きどうぞ、よろしくお願いします。

うなぎの寝床
白水高広

本質的な地域文化の継承を。