#13 意味なきこと。



もうすぐ33才になる。大学を卒業して10年が終わる。社会というのは、とても合理的にできていて、意味あることにあふれている。そして、仕事には意味と意図が求められる。資本主義の世の中では、可視化された領域、言語化、数値化された領域が資本として変換される。そういう社会で生きてきて10年間。なんとなく適合できた部分と、適合できていない部分も見えてきた。この10年、意味を追い求めながら活動してきたように思う。

意味(いみ)とは、次のような概念である(wikipedeiaより)。

1.言葉(単語・用語など)が持っている概念のこと。例えば、「雨」は、音声としては「ア」と「メ」が組み合わさっただけのものであるが、そこには「空から水滴が落ちてくる現象」「空から落ちてくる水滴自体」というような意味が備わっている。

2.ある行動や発言が持つ必要性、もしくはそれが行われた理由のこと。
3.ある物(物体やシステムなど)が存在する必要性や理由のこと。
4.意味論が対象とするものである「意味」

なるほどなるほど。説明と理由なんだな。僕はこの10年間、社会で働く意味と理由を探してきた。個人的な興味がある領域が、なんとなく社会と接点がとれなさそうだったので、社会人としての自分は、社会に求められることをやろうと、10年間やれることをやってきたし、それは、社会的な役割として今後も変わることはないだろう。やりたいかどうかは別として、仕事としてしっかりとやっていきたいと思う。

同時に、意味なき活動もこの社会人10年目を迎えたので、やりはじめたいなと思っている。どういう領域かはわからないけど、感覚的な領域だったり、個人的に何か良いなと思う理由や説明がいらない世界の領域を少し具現化していきたいなとは思っている。

仕事は社会だ。僕の中での社会性が仕事であると思っている。社会に対して使える事。それが仕事だ。やりたいことなんて一つもない。やった方がいいことなどはあるし、やれることは限られている。その範囲内でしっかりとやることが重要だと思っている。

社会人としてある程度慣れてきて、意味ある活動ばかりをやってきたので、意味なきことに戻れるかどうかは、自分の中でよくわからないけど、自分の中の意味なき領域と向き合ってみながら次の10年は過ごしてみたいなと思っている。白水

本質的な地域文化の継承を。