#12 メモ /// 直感と覚悟と対応力の多様性を持ちたい。解釈と伝達の一元化に対する興味と実践はまた違う。

会津木綿を中心にしたヤンマ産業とはらっぱをやってる山崎ナナさんを迎えてトークイベントを行なった。なんというか、いろいろ印象に残ってはいるが、最終的に大事なことは「直感」だ。ということが印象に残った。僕もそう思う。直感という曖昧な言葉の中には、いろんな意味が隠されていて、経験や、自分が過ごしてきた背景、土地の背景、なんか未来へ対しての雰囲気、その場の状況、環境、様々な要因が複合して、直感は働く。

頭でいろいろ考えたり、理論で武装したりもすることも多いし、それは悪いことではないのだけれど、最終的には直感で判断することは多い。最終的に直感で判断するということは、最初から直感で判断した方が早いということである。

しかし、経験値や理論がないと、直感では判断できない。あくまでも言語や知識や知恵を踏襲して、それを積み重ねた上で、最終的には直感で判断するということが大事なのか、それを通り越して、最初から直感で全て判断すべきなのか?その辺の判断が僕はまだできない。合理性からの判断と直感からの判断の区別が、まだ自分の中でできていないんだろうなーと最近は感じることも多いのかもしれない。

山崎さんは、直感と覚悟と対応力の人だなーと思った。廃業した織元を、地元の親族と一緒に立ち直し、会社化して、自分はニューヨークに住んでいる。ニューヨーコでお店やりはじめたが、いろんなトラブルに見舞われて、お店は閉じたり、開けたり。笑   かなりはしょったが、何冊の本にでもできそうな人間ドラマがこの間に存在していた。

でも、なんだろう。遠い未来はこうなればいいなーというビジョンと、日本の魅力はなんだろう?と縄文まで遡る文化力と、「日本なんて嫌いだ!」という偏愛的なパワーと、でも会った人たちとは、とことん関わる人間力。明るく、適当な人に見えるけど、直感と覚悟と、対応力とビジョンを持ち合わせた不思議な人だなーと感じた。

オールユアーズの木村さんたちといい、最近は覚悟を持って、行動している方々とたくさん会う。すごいなーと思う。

解釈と伝達の一元化に対しての興味と、自分ができないなーという思考が入り混じっているというのが、最近の悩みであり、実は、ここが僕らの事業の本質なんではないかなーとも思っている。僕の解釈はある程度一元化しているんだけど、その一元化された情報には、多様性はない。でも、僕は多様性を享受したいから、他者の視点を取り入れて、あってるかどうかはわからないんだけど、委ねたいと思っている。その視点に対して、完全に同調しているわけではないけど、理解しようとして、そこに対して無条件に委ねるという実験をいくつか行なっている。

そして、少しずつ、自分のスタンスの変化も感じている。人との接し方などを、少しずつ変化させていかなければならない。それは、具体的にどうという話ではないけれども、言語の選び方などを、少しずつ変化させていこうと思っている。これが、どういうことかというと、自分の中の思考の持ちようが少し変化しているということが、表層にでる言語のあり方に変化を少しだけもたらしているということだとは思う。

わかりにくい、というか、あくまでも自分のnoteとして書いてはいるのだが、いろんな人の話を聞いたり、対話をすることで、僕も常に流動している。そして、他者によって、自分の輪郭もつくられている。自分の芯はどこにあるのかは、まだよくわからないが、うなぎの寝床としてやるべきことは、いろいろある。一つ一つ取り組んでいかなければならない。他者と他者の関わり方、自己と他者の関わり方の設計だなー。と思う。

さて、おわり。

本質的な地域文化の継承を。