0229 アンソロ光 反省会① アンケート結果-1


主催していた企画「アンソロジー光」の初頒布を終えたあと、参加者さんに当企画についてのアンケートを行いました。
これは私が反省会を行い、記録として残しておいて未来の自分に活かすためです。

「アンソロジー光」(以下、アンソロ光)にご参加いただいた皆さま、アンケートという最後の最後までお付き合いくださった皆さま、本当にありがとうございました。

結果をもとに改善点を探ったり満足したりします。
いただいたご意見は参考程度に留め採用しないこともあります。
企画の具体的な方法から、アンケートを実施し、それを取りまとめるところまで自己満足の範疇ですのでご容赦ください。


目次

アンソロ光の活動内容
アンケート補足
結果① 参加者さんについて
結果② 当企画について
つづく。


アンソロ光の活動内容

そもそも「アンソロ光」がどのような製本企画か、というところを書いておきます。
ここを読んでくださっている方がいらしたら、過去企画と合わせて幾許かご存じかなとも思いますが…。
私の3回目の製本企画になります。



● 「光」をテーマ(モチーフ)にした一次創作作品集を作る企画
● 作品対象は小説とイラスト
● 参加者さんへの献本なし。欲しい方へは購入依頼
● 公募型、抽選。完全に初対面の方も申し込み可
● 決定した参加者さん人数は63名。小説39名、イラスト20名
● 主催:綿津見 (@unclear_09)
● 活動期間は2019年3月21日(当落発表)~2019年12月1日(最後のメール送信)
● A5サイズ2冊セット頒布、352p+50p=402p
● 2500円


無事に完成し、2019年11月に開催されたCOMITIAで頒布いたしました。

スケジュールや内容など、さまざま触れたいことはありますが、今回はアンケート結果をもとに振り返っていきます。


アンケート補足


アンケートは冊子頒布を終えたあと、最後、12月1日のメールで回答を依頼しました。

有効回答:企画参加者63名中 54名 (9名から期日内に回答なし)
アンケート回答期間:2019年11月30日~12月24日の25日間

※冊子本体は11月24日の同人誌即売会で頒布、後に通販。
 冊子を受け取っている状態で回答している方とそうでない方がいます。

アンケート内容
①お名前
②参加種別:小説 / イラスト
③これまでの企画参加の有無
④製本経験の有無
⑤企画への評価:制作期間、連絡頻度、連絡内容、制作が困難だったか否か
⑥企画への評価:おすすめ度合いについて
⑦自由記述 (任意):回答への補足
⑧自由記述 (任意):メッセージ / コメント


ここで留意しておきたいことがいくつか。

①アンケートに回答していない参加者さんが9名います(全体の14%)。
企画に疲れたか、主宰のことが嫌になったか、お忙しかったか、アンケートのことは忘れていたか、理由は全く分かりません。
そのため回答が参加者さんの総意とは若干ずれている可能性があります。
企画期間中、締め切りに関してはツイート、個人宛の連絡でリマインドを行ってきましたが、このアンケートについてはリマインドを一切しておりません。
参加者さん全員から回答があるとはもともと思っていなかったので(これは悲観でも何でもなく経験に基づく感想です)、寧ろ54名の皆さま、ご協力、本当にありがとうございました。

②アンケートは匿名ではありませんでした。
記名式にさせていただきました。
そのため、ご意見に「気遣い」というか、「オブラートに包んだ」表現が含まれている可能性があります。皆さんお優しいので無意識にでもそうなっているかもしれません。
本当に忌憚なきご意見が聞きたければ匿名にすべきでしょうが、それは私の感情面で嫌だったので今回は止めました。
反省のために行うアンケートですが、これは仕事でなく徹頭徹尾趣味なので、傷つく可能性を減らしたいなと思ってしまいました。(実際あたたかいお言葉ばかりいただいてしまいました。ありがとうございます)

③いただいたご意見を、個人が特定できない形で引用します。
アンケートは基本的に選択式でしたが、最後に自由記述欄「回答への補足」と「メッセージ / コメント」を設けました。
「回答への補足」に記入していただいた内容について、文意を変えない範囲での改変をしたうえで、いくつか引用させていただきます。(敬体から常体にも変えます)
「どこにも転載しないでね」と添えられていた文章と、「メッセージ / コメント」の方は、お手紙の側面も強いので私だけの秘密にします。

④その上で私個人の意見も書きます。
貴重なご意見、あたたかいご意見、とてもとても嬉しいのですが、これは反省会なので私個人の意見感想も書かせていただきます。
次の企画を実際にやるかどうか(やれるかどうか)はまだ分かりませんが、これまでの企画で理由があって採用しなかったものや、目から鱗だったご意見について触れるかなと思います。
あと単純に「悔しい」的な嘆きもするかもしれません……。(※まだ回答にざっと目を通した程度で、以下の文章はこれから書きます)
適当に流していただければ幸いです。


ここまで2000字あります。前置きが無駄に長いですね。
それではいい加減に本題に入ります。

結果① 参加者さんについて


(1)参加作品種別

企画参加者さん人数:計63名(+主宰)
アンケート回答人数:小説参加者さん34名 (39名中)
          イラスト参加者さん20名 (25名中)

アンケートに回答してくださったのは54名です。
ご回答ありがとうございました…!

一次の企画の中では大所帯な方かと思います。
私は参加者さんの3分の1ほどの方が完全に初対面でした。個人アカウントでの繋がりもなしです。
ちなみに、参加者さん一覧を公開した時期にツイッターで行ったゆるアンケートはこんな感じでした。▼
お知り合いは増えたでしょうか?


(2)企画参加経験

アンソロ光以前に企画に参加したことがあるか、という質問です。
冊子企画に参加した方が半数を超える一方、「今回が初めて」の方が17名いらっしゃるのも印象的だなと思いました。
参加者さん全体で63名なので、少なくとも17/63 ≒ 27%は企画初参加です。
企画サイトのFAQにこんな項目(▼)を作っていたのもあり、初参加の方がいらっしゃるのは本当に嬉しいですね。

記念すべき初参加に選んでいただき、ありがとうございました。


(3)製本経験

自身で本を作ったことがあるか、という質問です。(企画終了後の質問なので特に深い意味はありません。強いて言えば次回企画のティザーサイト用の参考データかな……)
(2)企画参加経験と併せて尋ねていないので「自身で本を作ったことは無いけれど製本データは何度も作ったことがある」という方もいると思います。


結果② 当企画について


(1)制作期間
(3月20日~7月14日。テーマ告知は2月中旬)

当落発表から作品提出締め切りまで4ヶ月弱ありました。
「長い」というご意見が出るのも想定済みでしたが、たぶん今後もこのくらいのスケジュールでいくと思います。
理由はいくつかあって、作品が集まるまでに私の準備期間が必要なこと、経験上このスケジュールでも締切調整が必要な方が出るのが分かっていること、あたりが挙げられます。
締切調整は、これも経験上、土壇場にさまざまなイレギュラーが起きたり、私のように(ここ大事)締切ギリギリにならないとスイッチが入らなかったり、色々と想定しているので、この人数で活動するからには必ずあるものと捉えています。
私は参加者さんに「全力」の作品を求めてしまうので、「全力」をいただいてそれを受けとめるのに3ヶ月か4ヶ月は必要です。

ただ、筆が速い方にとって(あるいはそうでなくても)、作品提出から頒布までの期間がやたらと空いてしまうのはネックで、参加者さんと想定読者の方々のモチベーションや関心をいかに離さないでおけるか、というのは重要だなと感じていました。

なお「制作期間が長い」について「『長い』を選びましたが、良いとか悪いではなく率直な印象として『長く設定しているなあ』と思っただけです」というご意見もいただきました。


(2)メールの頻度
(基本は月はじめに定期連絡を送信。遣り取りはDMで)

54名全員「ちょうど良かった」でした。「多かった」もあるだろうと予想していたのでほっとしています。

基本的には月初め、1日あたりに「メルマガ」と称して長めのメールをお送りしておりました。こんな感じです▼ (読まなくてよいです!笑)

例によって前置きも長いので完全に「メルマガ」です。
(実際にメルマガを参考に作っています)
月1回お送りしていたのは企画の進捗を明確にするため、企画のことを思い出してもらうため、参加者さんが音信不通になっていないか生存確認をするためです。
あまり表だって言うのもなんですが、私の企画はわりと様々な方法で生存確認、参加者さんの関心度合いとスキルをはからせていただいています。
(ここで言う「スキル」というのは返信の速度や説明をどの程度読み取ってくれるかという精度の把握です)

参加者さんからいただいたお声として
「定期メールは安心感があり個人的にありがたかった」
「進捗を知らせてもらえるのが透明な運営って感じでよかった」
「メールを確認したらツイートにいいね、というシステムはありがたかった。とりあえず『確認した』ということだけは伝えることができるので少し気が楽になる」
「月に一度の連絡はスケジュールに組み込みやすく、多少異常事態が発生しても十分に対応できる。今何をすべきなのか、次何をする予定なのか、全体的にどこまでいっているのかクリアにわかるために安心できてよかった」
がありました。

「読んだらいいねシステム」は取り入れて非常によかったなと思っているものの1つですが、デメリットは、企画に参加していない人のタイムラインにツイートが流れてしまうということです。
あれが嫌でミュートなりブロックなりされているのではと思わなくもない。
ただ「返信をする」というのは非常にエネルギーを食う作業なので、代替案が見つかるまでは採用したいと思っています。私も、あの人メール読んでくれたかな?とやきもきしなくて済むので。

いただいたコメントで印象的だったのは「安心感がある」というフレーズです。
チームにおいて、ましてやweb上での顔を見えない進行において安心感というのは大事だなと思っているので、とてもありがたいお言葉だなと思います。ありがとうございます。

ただ「文量が多い」というのは感じていて、定期連絡がめちゃくちゃに長くなってしまうのは、もうこのnoteを見ていただくと頷くしかないと思うんですが、せめて一文一文を少しでも短く分かりやすく書く、というのは特訓が必要だなと思いました。(ところでこの一文が既にブーメラン)
読まれなかったら何を書いても意味はないなと……。


(3)メール連絡や企画サイトの内容

こちらも「分かりやすかった」100%を頂戴しました。
ありがとうございます素直にめちゃくちゃ嬉しいです。
質問としては上の(2)とかぶっているなと思わなくもないですが…。

今回アンソロ光で気に掛かっていたのは、参加者募集時点での質問がひとつもなかったことでした。
サイトを見てもらえていないのでは…?という不安も逆にありましたが、FAQが充実していたのだと思うことにします。

「回答への補足」の中で、メールに記載した文面が分かりにくかったというご指摘を一件受けました。
返信が必要かどうか分からなかった(ので、不要と判断して返信しなかった)ということなのですが、今読み返してもたしかに分かりづらいですね……。申し訳ございませんでした。
解釈の必要な文章ではなくて、誰が見ても迷わない説明をできるようにならなければならないと思う次第です。(同時に、迷った場合は気兼ねなく尋ねていただける体制づくりが必要ですね)

ちなみに今回、一方的な連絡はメールで行いましたが、遣り取りはすべてツイッターで行わせていただきました。
それに関してお褒めの言葉もいただきましたが、私自身も、連絡のハードルがやや下がり良かったなと感じています。(メールは前置きや署名がDMに比べて面倒に思いがちなので)


(4)データ制作と提出

(グラフの形を変えたことに意味があったのかは自分にも分かりません…)

アンケートへ回答してくださった方で「苦労した、分かりにくかった」と答えられたのは小説・イラスト各1名ずつでした。

小説、イラスト共に「分かりにくかった」方はweb企画参加経験あり、製本経験なしの方だったのですが、具体的にどこが分かりづらかったかのコメントはありませんでした。(もしかしたら直接尋ねにいくかもしれないです)

今回も、制作の概要自体はぷらいべったーに挙げていたのですが、メールで補足をしたりと煩雑になってしまったのが反省点です。一所で見られるようにすべきでしたね。



イラストを描く方にとって解像度設定やCMYK変換がネックになるのは分かっていたのですが、少し意外だったのは、小説での「400字詰め原稿用紙25枚以内」が伝わっていない場合があったことですね……。

いや自分の伝達力不足を「意外」と言ってはいけないんですが、応募要項の一番はじめに書いていたことだったので、そこを見落とされるとはという感じでした。原稿用紙25枚以内は、決して1万字以内とイコールではなくて、あえて文字数でなく原稿用紙指定をしているのは改行の頻度が人によってだいぶ違うためです。
案内が分かりにくかったということなので、次に企画をやるのであれば、「絶対に外してはいけない要項」(文量とか原稿サイズとか)は繰り返し繰り返しお伝えする必要があるなと思いました。

なお参加者さんからは「文字数も単純にワード等で表示される文字数ではなく『原稿用紙換算で』というのを意識したことが個人的にあまりなかったので、計算ツールを示していただけたのもわかりやすくて良かった」とお言葉を頂戴しました。ありがとうございます。

あと分かりにくかったところがあれば、ぜひ教えていただきたいです。他にも色々あると思うので。


つづく。


本当はここで全部書き切る予定だったのですが、あまりにも長くなったので続きは後日書きます。

残っているのは「おすすめ度合い」の項目です。
完成したアンソロ光自体や私の企画をどれだけ人におすすめしたいか、という質問に数字(1~5)で答えていただきました。

顧客満足度というか、NPS(Net Promoter Score)的な視点でのあれなんですが、今ちょっと調べてみたら点数の範囲は0~10点でしたね。
相変わらず色々いい加減なので軽い気持ちでお付き合いください。

好き勝手にやっている企画なので、もっと効率の良い方法やもっと楽しめる方法があるはずで、アンケートに回答いただいているのはそれを模索するという意味合いがあります。
PDCAって単語はあまり好きじゃないんですが時間をかけて大人数でやったからには反省までして改善に繋げたいところです。

というわけで、反省会次回はいつになるやら分かりませんがまだ続きます。
ここまでお付き合いありがとうございました。

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