現状2020.11.16(コンプレックスについて)

 温度もグッと下がり、最近はジャケット無しではいられない季節になってきた。寒さが身に染みる季節の夕暮れ時はどこでも良い風情があると感じつつ、まだ見ぬ、これから目指す都市の夕暮れ時に思いを馳せるこの頃。

 先月末、日本ゲットーテック界のレジェンドの一人、DJ Familyが10年ぶりにDJするという事で「コレは見ておかないと次はないかもしれんぞ・・・!」と思い、急遽一年ぶりに東京へ向かった。

 1年ぶりの東京は人も街並みもあまり変わっていなかったように見えた。(相変わらず渋谷は工事してた)あるとすれば深夜、もしくは24時間営業の店が無く、イベント前の暇つぶしに困った事ぐらいか。節約の為レコ屋など買い物を避けていたのもあってか実感が薄いのかもしれない。

 仕事は人事上の都合で空き時間が出来たので勉強の時間に充てている。家より集中できるのでありがたい。

目標

 今は東京都立大学人文学部に絞っている。次週には過去問の閲覧と街の下見で多摩に行く予定だ。

勉強について

 社会人入試においてTOEFLのスコアが必須という事で、英語の勉強を軸にしている。スタディサプリでの高校レベル単元の勉強と共に、レアジョブによる英会話も増やしてみた。

 英会話は始めて1ヶ月でまだ拙いが、語彙力や文法の感覚が向上していると感じる。あと、たまにヒップホップの話題やフットワークに関する話題で盛り上がる事もあり、こうした会話もモチベーション維持に繋がっていると思う。

 小論文だが、本を買っては見たものの、どういった所から手を付ければよいのか分からずまだ何もしていない。過去問の閲覧後に職場の大学教授と相談して具体的な戦略を立てていくつもりだ。

生活について

 よく「都心に来なよ」と言われるが、それは避けようと思っている。理由は三つあり、

①都市部・国立大・人文学部・社会人入試の条件が都立大しかない事

②生活費

③環境に流されやすい体質 だ。

 特に②と③を懸念している。この歳で人生を賭けて進学するのだから、学業を疎かにしてしてしまう事は避けたい。

コンプレックスについて

 大学へ進もうと思った理由である「知識への欲求」の根本には、自分が「文化的ではない」環境へ育った事への強い劣等感が根ざしていることを認めなくてはならない。

 人間の行うあらゆる活動は総じて文化的だとすると一体「非文化的」とは何だとなるので、ここでは「何かしらの文化に対しての知的欲求の薄い環境」または「文化への知識・リスペクトに欠ける人々の多い環境」と言い換えた方が良いかもしれない。

 分かりやすく言うと未だにDJに対して「YoYoチェケラッチョとかやるんでしょ?」と手を前後しながら平気で言っちゃう人とか、本や映画を全く見ず、ボーっとTVバラエティを見る生活に満足しちゃう人ばかりの環境と言ったらいいだろうか。まあそれが普遍的なのかもしれないが、クラブシーンにいるとそんな”非文化的”とは正反対だったり、寛容な環境で育った人に出会う頻度が多く、こうした所で「育ちの差」を感じて少し落ち込んだりする。

 また、前職のように地方の有名企業の高卒社員ばかりの環境では、現在のキャリアの維持や家庭の維持に必死で、文化など”遊び”に構っている暇などないと言わんばかりの人が多かった事も自分の劣等感を増す原因だったと思う。無論、キャリアや家庭の維持などはとても尊い事だとは思うが、音楽活動を通し多様な人生模様を見ていると、どうしてもそれらを自己の人生のあり方とする事が出来なかった。

 こうした劣等感を映画や音楽や本などの文化で埋めているのが自分だが、どうも最近は自分一人でそれらを咀嚼するのに限界があると感じる。何を見ても自分の素養が無く、解釈が不十分な気がしているのだ。それらを学問の場を以てして埋められるなら、例え人生が底辺の暮らしになろうとも構わない。もしかしたら、これが自分にはなかった「劣等感を昇華できる何か」なのかもしれない。

 

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