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ダイノジお笑いライブの裏側

☑️ダイノジが佐賀に

吉本興業所属のお笑い芸人『ダイノジ』の二人が佐賀県でお笑いライブをやってくれました。

ここで少しダイノジの紹介を。

ダイノジはボケ担当の大谷ノブ彦、(写真右)ツッコミ担当の大地洋輔によるお笑いコンビ。

大地はエアギターの世界チャンピオンとして、有名ですし、大谷はDJダイノジとして活躍中。

コロナ禍になってからは、キングコング西野亮廣の勧めで始めた「スナックダイノジ」を全国で行うなど、マルチに才能を発揮しています。

そして今回の舞台となる佐賀県。

佐賀県は人口約80万人、全国魅力度ランキングの下位常連です。
なんなら、今年は最下位です。
だいたい、茨城県と最下位を争っています。

人口も少なければ、これといったパワーのあるエンタメも存在しません。
有名人がやってくるとしたら、ロケくらい。

そんななか、佐賀の中でもさらに田舎の街にダイノジが。
それも、ロケではなく。

「お笑い」という正真正銘のエンタメを届けるために来てくれたのです。

今日の記事では、『スタッフ』という立場からお笑いライブを通して学んだこと、感じたことを書いていきたいと思います。


    

☑️お笑いライブ〜準備編〜

今回のダイノジお笑いライブ、主催は、白石町で1人整体を営む片渕さん。
スタッフとして活動したのは、県内でそれぞれ仕事を持つ人たち。
(私を含め数名程度)

主催の片渕さんとスタッフの共通点は、国内最大のオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」

人気があって認知もあるお笑い芸人を呼ぶとなれば、それなりにお金もかかります。
お笑いライブ当日のスケジュールはだいたいこんな感じ。

10:00~12:00 大谷ノブ彦独演会
14:30~15:00 ダイノジお笑いライブ
15:10~16:10.     DJダイノジ

そこで今回、資金集めに活用したのが『クラウドファンディング』
(クラウドファンディングの説明は割愛させていただきます)

結果は、目標としていた100万円に見事到達。
(本当にすごい)
この集まった100万円が、ダイノジの出演料、音響費、会場設営費などに使われていきます。


堀江貴文氏曰く
「お金は信用を数値化したもの」

キングコング西野氏曰く
「信頼が貯まっていればいつでもお金に還元することができる」

今回の100万円の支援はまさにこれだなと。
漠然とではありますが、このときに、お笑いライブは成功するだろうなと感じていました。


しかし、やはり問題はつきもの。
お笑いライブは屋外の会場で行うにも関わらず、当日の天気予報は、降水確率90%で終日雨(2日前まで)

そして、お笑いライブ前の打ち合わせは、ZOOMを使ったミーティング1回のみ。

皆が不安を抱える中、お笑いライブ前夜祭の飲み会にて『ダイノジ』の2人と対面することになります。


☑️お笑いライブ〜前夜祭編〜


前夜祭の場所は佐賀市内の居酒屋「穂なみ」を貸し切って行われたのですが、それがめちゃくちゃ楽しかったんです。

何より、ダイノジの二人の醸し出す雰囲気がかっこよかった。
そして即席の漫才が面白いのなんの。
めちゃくちゃ笑いました。
笑ったというより、笑わされているという表現が正しいのかもしれません。
終始笑いのツボを突かれている感じで。

M-1グランプリで司会をしている今田耕司さんが、漫才が終わった後もずっと笑っているのも頷けました。

その後も時間が許す限りダイノジのお二人と談笑していたのですが、声がものすごく心地いいんですよ。
そしたら、ボケ担当の大谷さんがこんなことをおっしゃっていました。

「なんで話が面白くないのか。それはその人が持っている声とのリズムが悪いから」

この言葉を聞いて、電撃が全身を駆け抜けていきました。

そんなこんなで他にも地方創生の話などで盛り上がり、翌日のお笑いライブの成功を祈って、帰路につくこととなりました。


☑️お笑いライブ〜当日編〜


お笑いライブ当日は、天気予報の通り雨が心配されましたが、なんとか持ち堪え、大盛況。
最高のお笑いライブとなりました。

これまでは、イベントに参加する側だったのですが、180度反対の運営側としてイベントに関われて、本当にいい経験をさせていただきました。

スタッフとして関わると決めてから数日、主催者の様子を見ていて(配信等で)、
「俺も地元を盛り上げるためにお笑いライブを開催するぞー!」

なんて気持ちは湧いてきませんでした。
(いずれ湧いてくるかもしれませんが‥)

人を集めるのってこんなに大変なんだ」
これが今回のお笑いライブに携わった素人の正直な感想でした。

ちなみに、今回私が任されていた仕事はというと、

”4トントラックを運ぶ”

たったこれだけです。

さんざん、運営やらなんやらと述べたくせに、やったのはたったそれだけ。
中型免許を持っていれば誰でもできます。

「私にできることがあれば、なんだってやります」

素人ができることなどそう多くはありません。
ていうか、ほとんどありません。

このことを身を持って感じることができたのが、大きな収穫なんじゃないかなぁと思っています。


☑️お笑いライブ〜お金編〜


ここで、ざっくりとですが、費用について。
今回のクラウドファンディングで集まった資金は、冒頭でもお伝えした通り約100万円。

そしてお笑いライブに係る費用がこちら

ダイノジ出演料等…60万円
会場使用料・音響費等…30万円
広告費及び印刷費…5万円
その他諸経費…5万円
(これは公開されているもので、あくまでざっくりです)

スタッフは全員ボランティアで、ダイノジの送迎等もそれぞれの車を使っているため、運営自体にはそれほど費用がかかっていません。

事実として、小さな田舎町にお笑い芸人を呼ぶとなると、これだけの費用がかかるのです。

チケットの売り上げだけで費用を回収しようなんてほぼ無理ゲー。
経験と知識がものをいう世界です。

そんなこんなで、忙しなくも充実した時間を過ごさせていただいた主催の片渕さんに感謝を申し上げて、この記事を締めさせていたぎます。

田舎がずっと田舎であるのも納得できるなぁ

読んでいただき、ありがとうございました。





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