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機能性を証明するための戦い アスリートのためのパフォーマンスマスク

8月24日、アスリートのために開発されたパフォーマンスマスク「UAスポーツマスク」は、アンダーアーマーの直営店とECサイトにおいて、一般販売を開始しました。

※マスクの開発ストーリーはこちら 

6月19日に先行予約販売を開始した時と比べて、マスク自体は同じものですが、商品の良さをお伝えする上での状況は大きく変化しています。第三者機関による各種のテストが終了し、UAスポーツマスクが持つ以下の4つの機能を告知できるようになったのです。

①抗菌効果

汗をかいた後に、においのもととなるような細菌の増殖を抑える効果です。UAスポーツマスクは洗濯が可能ですが、30回洗った後でも効果が変わらないことが確認できています。また、専用キャリーバッグの内側にも抗菌加工が施されており、持ち運びや保管中でもキャリーバッグに入れておけば細菌の増殖を抑えることができます。

②冷感効果

先行販売の時点で「接触冷感」については既にお伝えしていましたが、今回の試験結果により、その効果がさらに客観的な数値で証明されました。"q-max"と呼ばれる接触冷温感評価値(最大熱吸収速度)を測定したもので、簡単に言うと生地に触れた瞬間に、人がどれくらいひんやりと感じるか、を数値化したテストです。一般的にq-max値が0.2以上のものが「接触冷感素材」と呼ばれますが、UAスポーツマスクの値は0.298とこれを大きく上回りました。まだまだ暑さが厳しい中でも、接触冷感効果を実感いただけると思います。

③花粉カット

花粉透過性試験で、花粉を99%カットするという結果が出ました。UAスポーツマスクを着用すれば、花粉を吸いこむことはほぼありません。花粉の多くなる時期が来ても、安心して外出や屋外での運動を楽しんでいただくことができます。

④UVカット

紫外線をどの程度遮断できるかを表すUPF(UV Protection Factor:紫外線保護指数)という指標で、UPF 50+という最高の数値が出ました。UAスポーツマスクをつけていれば、強い日差しの中でも日焼けしにくいという効果があります。

 

さて、これら4つの機能を新たにお伝えできるようになった背景には、商品の品質管理を担当する一人の女性の存在がありました。今回の機能テストに尽力した、生産管理部の遠藤佳子の奮闘をご紹介しようと思います。 

遠藤 

最初にマスクを確認した時、各機能が備わっていることは分かったのですが、アメリカで開発されたこともあり、エビデンスがはっきりしないものがありました。これらの機能についてエビデンスを明確にしないと、いくら良いものでも不当表示などの指摘を受けてしまいます。私たちはマスク屋さんではなかったので、これまでと勝手が違い戸惑うこともありましたが、第三者機関でどのようなテストを受け、どういった基準を満たせばよいのか情報収集するところから始めました。 

アメリカと日本でテストの基準が違っていて、追加でテストが必要なものもありました。今回完了した冷感効果のテストについても、アメリカでは熱伝導率の試験を実施済みでしたが、日本ではさらにどれくらい冷たく感じるかの数値を取る必要があると分かり、追加試験を実施しました。

コロナ禍により、安全で快適なマスクを求める人々のニーズは高まっていました。一刻も早く必要なテストを完了させたい。しかし、マスクに限らず各社が抗菌や抗ウイルスなどの機能を証明しようと躍起になっていたため、テストを実施する第三者機関には依頼が殺到していたのです。

遠藤 

試験はどこも混んでいて、3カ月待ちや来年になる、もう受け付けられないと拒否されるところもありました。けれども、そんなに待ってはいられません。何とかなりませんか、といろんな人に相談する中で、長い付き合いのある第三者機関の担当者さんの尽力のおかげで、なんとかこれらのテストを通常販売に間に合わせることができて、ほっとしています。

遠藤の戦いはまだ終わっていません。追加でテストを実施している別の機能もあり、それらが無事に完了すれば、さらにUAスポーツマスクの優れた機能をみなさまにお伝えすることができます。 

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遠藤 

私は2007年に入社以来、13年間、商品の品質管理をずっとやり続けてきました。これしかできません(笑)。好きな洋服に携わりたい、その中で自分にできることは何かと考えた中で選んだ仕事ですが、アンダーアーマーは機能性に優れた商品がブランドのアイデンティティでもあります。その分ハードルは高いですが、仕事にやりがいを感じますし、これからも責任を持って取り組みます。まずは会社としても大きく注力しているマスクについて、自分の役割を果たしていきたいと思います。

アンダーアーマーはアスリートをサポートし、進化させるために、これからも革新的で機能性に優れた商品を生み出していきます。そして、その機能を客観的なデータによって証明し、皆さまに分かりやすくお伝えしていきます。