何もにもなれない

世界は閉ざされている。何者にもなれなくて、日の目を見ることばかり良いとされる。可視化されすぎて、逆に薄れる世界。

そこには何もなかった。ということにしたい。無力感で支配されている。孤独とともに生きている。自分の匂いしかしない空気を吸っている。

世間が競争によって最上志向化され、ハイクオリティ化した。コミュニティに入るには個性が死ぬ。個性がないなら生きてる必要はあるのだろうか。インターネットは「何者にもなれない」人たちを量産した。閉鎖した空間では「何者」かにはなれたのではないだろうか。

STAND ALONE COMPLEX。攻殻機動隊的ではない解釈を行うと、「孤立への執着」であり、それは、匿名な「何者にもなれない」人たちではないだろうか。

何者にもなれないなら、無かったことにしたい。そういうものが自分のどこかにある

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