バルセロナから要塞で囲まれたトッサ・デ・マールへ!
バルセロナのあるスペインのカタルーニャ州でおそらく一番知られている海岸がコスタ・ブラバ。フランスとの国境から直線距離にして100キロくらい続く海岸です。
国鉄の無料パスがあり、ビーチが楽しめるうちに行こう!ということで、今回はコスタブラバの南に位置するトッサ・デ・マール(Tossa de Mar)まで行ってきました。
トッサ・デ・マールまでの交通
バルセロナから近郊電車でおよそ1時間20分ほど行ったところにあるコスタ・ブラバ最南端の町、ブラネス(Blanes)の駅前から、30分毎にトッサ・デ・マール行きのバスが出ています。このほかにもバルセロナから直通のバスもあります。
ブラネスからは1時間のバスの旅で3.2ユーロ。半分のバスは大きめのコスタ・ブラバのリゾート、リョレット・デ・マール(Lloret de Mar)で乗り換えをしなければいけないのですが、乗り換えのバスに当たってしまいました。リョレット・デ・マールに到着するとトッサ・デ・マール行きのバス停には大行列。北ヨーロッパからの観光客がほとんど。乗れなそうにないと思ったら2台目がやってきました。一応需要はある程度把握しているようで安心。
リョレット・デ・マールを過ぎると、コスタ・ブラバの特徴である入り組んだ海岸線が見えてきます。
クルーズ船客とツアー客にびっくり!
トッサ・デ・マールのバスターミナルに着くと、たくさんの観光バスが停まっていました。
イギリスの観光バスが停まっていたのでネットで調べてみると、イギリスからバスでドーバーを渡り、フランスのディジョンで一泊して、トッサ・デ・マールで5泊くらいするツアー。かなり小さい町でそれほど大きいホテルもないにも関わらず、そんなツアーがあるの!とびっくり。
そして、バイキング・オーシャンというクルーズ船の団体客がたくさん!ツアーグループは1番から29番まで見ました。ガイドがクルーズ船の名前と番号が書いた札を持って歩いていて、大体25人から30人くらい連れています。調べてみるとイタリア、フランスに寄港して、この日はトッサ・デ・マールから30キロ北に行ったPalamósという港に停泊しているとのこと。
正直バルセロナに引っ越して来るまで聞いたことのなかった町なのに、クルーズ船客も多くいるのにびっくり!さらに、クルーズ船客なのか若い中国人観光客もたくさんいました。
町には韓国語や中国語の表示が。
ちなみに日本人も日本語も全く見ませんでした。やっぱり日本人はここまで足を伸ばす人はなかなかいない気がします。
トッサ・デ・マールの見事な要塞
トッサデマールの一番の見どころは要塞で囲まれた中世の村(というかそれくらいしかない)。100m四方もないかなり小さいエリアです。
なんでも中世に海賊が村を脅かしていたため村民たちが村の周りに要塞を建設したそう。
石造りの要塞と建物がとっても美しいです。
要塞内を訪れていたときはクルーズ船のツアーはおらず、ラッキーでした。
お土産屋さんやレストランがいくつかありますが、比較的静かです。
坂の上からの眺め。背景は町の中心です。
城塞と同じ石でできた建物。住んでいる地元の人もいるようで、窓辺で上半身裸で髭を剃っているおじさんと目が合ってしまいかなり気まずかったです。
丘のてっぺんには灯台があります。
そしてコスタ・ブラバが見渡せる展望台もあり、入り組んだ海岸線が美しいです。
廃墟の教会も。
町のビーチ側はボートがたくさん。
町のビーチも一望できます。
ビーチにはひっきりなしに他のコスタ・ブラバの町に行くボートがやってきていました。
1時間しないで見学できる城塞内ですが、雰囲気も良く、海岸やビーチの展望も素晴らしかったです。
トッサ・デ・マール町の中心
要塞の外はよくあるカタルーニャの海岸沿いの小さな町の雰囲気で特段珍しいものはありません。
建物もそれほど古くなさそうです。
ビーチへと続く道。
小さいチャペル。
レストランはスペイン料理とイタリア料理だらけでした。
トッサ・デ・マールのビーチ
観光を終え、もう一つの目的のビーチへ!
きれいな海で泳ぎたいならコスタ・ブラバとバルセロナの人たちは言います。去年最南端のブラネスで泳いでいますが、やはり透明度が高くキレイでした。
トッサ・デ・マールのビーチは、砂浜というよりは小石。海は急に深くなり傾斜がかなりあるので、立つのも踏ん張っていないと沖に流されてしまいます。その代り、やはり海水はキレイで魚が泳いでいるのが良く見えます。遠浅でキレイな完璧なビーチはなかなかお目にかかりませんが、ここのビーチの醍醐味は、城塞の眺め!これを見ながら泳ぐのは最高です♪
雰囲気的は以前行ったバレンシア州のペニスコラに似ていますが、ペニスコラのほうがリゾートとしても要塞も規模が大きいです。
観光客はある程度いるだろうと思ったのですが、思った以上の外国人観光客がいてびっくりでした。
次回は、バスを乗り継いだリョレット・デ・マールを歩きます。
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