U-NEXT映画部/ユーネクスト

動画配信サービス「U-NEXT」で映画ジャンルの買い付けや特集づくりを担当するスタッフ…

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動画配信サービス「U-NEXT」で映画ジャンルの買い付けや特集づくりを担当するスタッフたちが、今見てほしい映画を愛たっぷりに綴ります。( https://video.unext.jp/

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最近の記事

セリーヌ・ソンとアピチャッポンを観て、「静かだけれど雄弁な映画」について思いを馳せた。

声に出して言いたい映画監督、アピチャッポン・ウィーラセタクン。面白がってるわけじゃなくて、こちらの表記、タイ語の発音を日本語カナでどう表記するかでかなり揺れて、結果的にご本人の発話をもとに「アピチャッポン・ウィーラセタクン」に統一されたそうです(wiki情報)。思わず大事に声にだしてみたくなりません?名前というアイデンティティに関わるものだからこそ、異言語での表記の仕方って難しいし、ご本人の発音を尊重したいし、そりゃ日本語表記の微調整も必要になぅちゃうよなぁ…と思った次第です

    • 映画マラソン企画vol.1「サザエさん」シリーズ~前編~

      こんにちは!映画部・齊藤です。 前回の開会式で予告した、シリーズものを一気見するという名の映画マラソン企画。 記念すべきマラソン企画の第1弾ということもあるので、読者の皆様に楽しんでいただけるようなインパクトのある選定にしようと欲張った結果、『サザエさん』を完走することに。 映画部内の会議でも「サザエさんマラソンにしま~すwww」と能天気に宣言していたのですが、これがまあなかなかハードなマラソンとなることは知る由もありませんでした。 まず手が伸びない。最新作が日々U-N

      • 原作読む派!?読まない派!?映画好き達の永遠の悩みについて

        こんなキャッチーな書き出し思いつける生涯を送ってきたかったです。 突然失礼致しました、皆様お久しぶりです。 最近はひょんなことから部長の林さんに純文学を教えてもらい、どっぷりハマっております。映画部の人間失格、君嶋です。 上記の通り、勝手に純文学勉強期間の手始めとして太宰治を読むことにしたのですが、見事にハマってしまい気付いたら短編・長編含めて20冊以上を読破。 更に彼の生涯についてもネットなど調べ、すっかりにわか太宰オタクです。 しかしそこは根っこは映画好きなのです。次に

        • 2024年の興行を牽引する映画はこれ!そしておそらく日本一早い年間興収予想発表!

          U-NEXT映画部の林です。2024年の第1Qが終わりました。ということで、スーパー気が早いですが、今年の年間興収はどこまでいくのでしょうか?昨年はGW明けにやったこの乱暴企画を、1ヶ月半早めてよりワイルドに決行します! 昨年は2421億円と予想して、結果は2214億円でした。9.1%の誤差、うーん微妙。後半の失速を読み切れなかったのは、ハリウッドのストのせいにしておきましょう。ちなみに、昨年の映画興行概況についてはこちらにまとめてあります。 2024年の100億円突破候

        セリーヌ・ソンとアピチャッポンを観て、「静かだけれど雄弁な映画」について思いを馳せた。

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          新しいエンタメの楽しみかた、広めかた。(New Counter Films、ハヤカワ文庫映画原作フェア、ゲキ×シネ meets U-NEXTの話)

          ずっとわちゃわちゃと準備してきたことがいくつか世に放たれまして(情報解禁されまして)、少しホッとしております。映画部の宮嶋です。 「忙しくて目がまわりそうだ!」と思っていたら先週本当に目がまわったんですけれど、内耳のなかにあるべき耳石がわちゃわちゃ移動して三半規管に入り込んだらしいです。耳石までわちゃわちゃしなくていいのに。落ち着いて、私の耳石。 そんなわけで、私の耳石もソワソワしちゃう新しい取組みを今日は3つ、裏話ふくめてご紹介させてください。 ■New Counte

          新しいエンタメの楽しみかた、広めかた。(New Counter Films、ハヤカワ文庫映画原作フェア、ゲキ×シネ meets U-NEXTの話)

          マラソン企画始動します。

          こんにちは!映画部の齊藤です。 映画部のnoteにおける活動も、チーム一丸となって毎週更新を心掛けてからあっという間に3年の月日が経とうとしています。 (2021年7月から再始動したので、今年の7月で丸三年!) 最近は少しずついいねの数も増えてきたり、取引先の方から「読んでいるよ!」とありがたいお声をいただいたりと、継続の大切さを実感しております。 とはいえ、月1の当番ではあるものの毎度ネタ探しに苦戦しているのが実情。 アカデミー賞予想で燃え尽き、本格的にネタに困っている

          マラソン企画始動します。

          【勝手にオスカー予想大会】どうなる!?第96回アカデミー賞

          やってきましたこの季節! U-NEXT映画部では例年、わちゃわちゃオスカー予想大会をしております。リモートワーク以前はトトカルチョ的な回覧板が回ってきたものです…懐かしや。 今年ももちろん、映画愛とプライドをかけた大予想大会を実施! 対象部門は、作品賞、監督賞、主演女優賞、主演男優賞、助演女優賞、助演男優賞、国際長編映画賞の7部門。加えて、惜しくもノミネート外となった中から「個人的には授賞式で観たかった!」と思う作品や俳優も、番外編としてピックアップしてみました。 今年

          【勝手にオスカー予想大会】どうなる!?第96回アカデミー賞

          同じ時間を繰り返す邦画を脱出難易度順でまとめてみた

          みなさん、お久しぶりです。 世はまさに三寒四温といったところで外に着ていく服を悩む日々が続きますね。そんな時はもはや外に出ずに家で映画を観ましょう! どうも、気候に関わらずどうせ毎日映画を観ているだろ!というツッコミが聞こえてきました、映画部の君嶋です。 突然ですが、日本人って”タイムトラベル”をする題材の作品に対する親しみが外国の方々より強いらしいです。 何故かというと小さい頃から『ドラえもん』を観て時間旅行についての英才教育を受けているからだそう。眉唾物の噂ですが…(笑

          同じ時間を繰り返す邦画を脱出難易度順でまとめてみた

          2023年の「いい日本映画」TOP10発表!

          U-NEXT映画部の林です。いよいよ今年の映画賞レースも大詰め。ということで昨年に引き続き、各映画賞の結果を強引に得点化して、2023年の日本映画を評価軸でまとめてみます。 映画業界内で「権威がある」とされていたり、長い歴史があったり、受賞者が喜んで授賞式に訪れたり、という点を考慮して、8つの映画賞をピックアップ。 部門の作りが特殊ではなく、既に今年も発表されているアワードに限定しているので、「あの賞がない!」ということがあったとしてもご了承ください。そして、各作品が賞を

          2023年の「いい日本映画」TOP10発表!

          傷ついた、苦しかったと認めることから始まるもの。『一月の声に歓びを刻め』とか、『哀れなるものたち』に見出した個人的な希望とか。

          私事ですが誕生日が近いせいか、これまでどう生きてきたのか、これからどう生きていこうか、というようなことを考えがちです。ちょっとノスタルジックになってるかもしれません、映画部の宮嶋です。 ちなみに、誰かを傷つけるような表現や、今でいうマイクロアグレッションが、身の回りでもメディアでも普通のこと、時には“面白いこと”としてまかり通っている時代に育って、大人になってからハタとそのことに気づいて愕然としたりしている世代です。 一方で、自分自身も成長して社会が広がっていくにつれ、自

          傷ついた、苦しかったと認めることから始まるもの。『一月の声に歓びを刻め』とか、『哀れなるものたち』に見出した個人的な希望とか。

          アフターコロナの映画界はこうなった(映連データを読み解く2024ver.)

          U-NEXT映画部の林です。映連から映画概況データが発表されましたので、昨年までと同様、この数字から気づいたことを書いていきます。コロナ禍真っ只中だった2年前はこの数字を元に、アフターコロナの映画界に思いを巡らせたわけですが… アフターコロナが実際にやってきた2023年は、果たして映画界にとってどのような年になったのでしょうか。 公開本数は史上2位と完全復活 まずは公開本数から。邦画は史上2位の676本、洋画も史上5位の556本と2010年代後半の水準にまで戻り、合計1

          アフターコロナの映画界はこうなった(映連データを読み解く2024ver.)

          今年もやってきたぞ!みんな大好き!未体験ゾーンの映画たち2024

          こんにちは、映画部・齊藤です。 2024年表記に慣れない中、あっという間に1か月がもう終わってしまいました。 アカデミー賞ノミネート作品が発表され受賞予想をするためにも、映画ファンの皆さまはおさらいをしなくてはいけないと思いますが、、、 「未体験ゾーンの映画たち」を忘れちゃいないでしょうか…? U-NEXTでは「未体験ゾーンの映画たち」劇場公開作品の中から一部作品を公開終了翌日から期間限定にて配信しております! 公開館数も限られるためどうしても観に行くことのできない方や、見

          今年もやってきたぞ!みんな大好き!未体験ゾーンの映画たち2024

          映画『ゴールデンカムイ』公開記念!山崎賢人主演作品紹介3選!

          皆さんお久しぶりです。非常に寒い日々が続きますね。 こんな時は家に籠って映画を観るに限ります。 まぁ季節関係なく一年中観てるんですけど…。映画部の出不精君嶋です。 先週末1月1日に僕の大好きな漫画『ゴールデンカムイ』の実写映画版が遂に公開されました! 原作に忠実な展開、ハイクオリティなアクション、そして豪華なキャストの再現度がたまらない傑作でございました! 特に主演の山崎賢人はどの映画を観ても違う顔を見せる今の映画業界を代表する若手俳優になっているなと改めて実感させられま

          映画『ゴールデンカムイ』公開記念!山崎賢人主演作品紹介3選!

          この春までの私的「観るぞ!」ラインナップ12作品(新作予習のためのおさらい作品情報つき)

          今年の映画館初めは、ユーロスペースさんで『ほかげ』『枯れ葉』をハシゴ。いずれも素晴らしく心に残る作品で、最高の2024年映画ライフの幕開けとなりました。映画部の宮嶋です。 今年もワタクシ的に期待しかない映画が続々と劇場公開されるので、もう鼻息荒くスケジュール帳に公開予定日を書きこむ日々です。 というわけで、この春までに公開される作品の中から、とりわけ楽しみにしているものを自分のための整理も兼ねてリストアップさせてください。100%私の独断と偏愛による、1月後半からこの春ま

          この春までの私的「観るぞ!」ラインナップ12作品(新作予習のためのおさらい作品情報つき)

          今年も素敵な「ホラー映画」に出会えますように!

          こんにちは!映画部・齊藤です。 皆さんの映画初めはいかがでしたでしょうか。 私は年明け早々、『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』を観て参りました。 ここ数年で観たホラー映画の中でも確実に上位にランクインする傑作でございました。 監督を務めたのは双子のダニー& マイケル・フィリッポウ兄弟。 元々彼らは680万人以上も登録者数のある「RackaRacka」というチャンネルを主宰するYouTuberで、本作がなんと初監督作品とのこと。 アリ・アスター監督が台頭した以来の

          今年も素敵な「ホラー映画」に出会えますように!

          【年末年始企画】「2023年 泣いた・笑った・驚いた!U-NEXT映画部の心に残った今年の映画:後編」

          長いお休みのあとは「なに(映画)観た?」があいさつ代わりのU-NEXT映画部より、新年のお慶びを申し上げます。 辛いニュースが続いています。被害にあわれた皆さまが早く心穏やかな暮らしに戻れますように、すべての人に安全と平穏がおとずれますように、心からお祈りいたします。 私たちは今年も変わらずいい映画と映画ファンの皆さまをお繋ぎできるよう頑張っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。 前回から引き続き、2023年にわれわれU-NEXT映画部の心に残った映画をご紹介して

          【年末年始企画】「2023年 泣いた・笑った・驚いた!U-NEXT映画部の心に残った今年の映画:後編」