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【自己紹介】U-NEXT 杉村です。

皆さん、はじめまして。

U-NEXT映画部では一番の下っ端、2年目の杉村です。
主に邦画のプロモーションを担当しています。

「はじめまして。」なので、自己紹介という名の思い出話、そして先日観た映画の話をさせてください。

昨晩、大学時代のことを考えていました。1年生の時、友達の付き添いで見学に行き、入るつもりのなかった「映画研究会」になぜか入部し、それがきっかけで4年間映画を専攻することになるなんて、ましてや卒業後は映画に関わる仕事をするなんて…入学当時は1ミリも考えていなかったな~。などなど。

なんでまた唐突に。といった感じなのですが、そんな私の人生に無責任にも影響を与えた(与えてくれた?)映画研究会を思い出すきっかけがあったワケです。

テアトル新宿で白石和彌監督の『止められるか、俺たちを』を観ました。

主人公は、鬼才・若松孝二が1965年に立ち上げた「若松プロダクション」に21歳で飛び込んだ吉積めぐみさん。彼女の、何者かになることを目指している姿は、60年~70年代当時を生きていない私でも共感できるし、助監督として走り回っている様子も愛せる、酔っぱらっている表情もカワイイ!門脇麦さん、素晴らしかったです!

そんな彼女を通して当時の若松プロを描いている本作ですが、若き監督、脚本家、評論家たちが撮影のある日もない日も集まって、酒とたばこを片手に映画について、世間について、あーでもないこーでもないと語り合う姿が本当にカッコ良いんです。独立プロで、大手の映画会社とは一線を画した「客席に刃を向ける」ような作品を作り続けた人たちだからなのかもしれないけれど、単純にアツい変人たちが好きなのかもしれないな…と思ったんです。

©2018若松プロダクション

私のいた映画研究会は、「世間をぶっ壊す映画、作ってやろうぜ!」というほど熱気にあふれたサークルではありませんでした。授業終わりに部室に集まって、飲みに行って、上京したての私は、聞いたこともないような監督の名前をバンバン出されてあのシーンがどうのこうの…なんて話をふむふむ、と聞いて。ただ、たまに「映画撮るぞー!」となった時に、皆カッコ良かったんですよね。私は、荷物が画面内に写らないようにどけたり、たまに人手が足りないので出演する程度でしたが、アツいおかしな人たちのいる空気感が好きでした。

映画もそれから少しだけ勉強して、なんとか会話にはついていけるようになったかな…?と思うのですが、『止められるか、俺たちを』でめぐみさんが言う「監督にはなりたいけど、何を撮りたいのかは分からない」というセリフ、そんな気持ちのままだな~ってことに気づきました。

何者かにはなりたいけど、何をしたいのかは分からない。

社会人2年目の秋、まだまだそんなことを考えています…。が、とにもかくにも、まずは素敵な映画を集めて、楽しんでもらえるような特集を考え、棚組を整え、皆さんをU-NEXTのサービス内にお迎えするのが今のお仕事。それが何者かになる第一歩だと思って、楽しみながらやっています。

そんな私のお仕事も紹介しつつ、最近観た作品についてもつらつら書いていきたいな、と思っております。

さて、映画の感想のつもりがだいぶ個人的なお話を長々と語ってしまいました…。初回なので自己紹介もかねて、ということでご勘弁ください!(?)他の映画部員の自己紹介もお楽しみに。

U-NEXT映画部 杉村


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