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制服で駆け抜ける日々にさよなら


みんなとの楽しい瞬間を、忘れたくない。

私の学校生活の一部にフィルムカメラが加わったのは、そう思ったのがきっかけだった。
行事はもちろん、授業も、休み時間も、放課後も、憂鬱になるテスト期間さえも楽しかった。些細でくだらないことでも、その瞬間はどうしようもなくおかしくて、みんなでお腹を抱えて笑った。
思い返せば、勉強や進路のことでつらい思いをしたことも何度かあったけれど、本当に三年間のすべてが楽しかった。大人になるにつれて、忘れていってしまうのが悲しいくらいに。
残してきた日々の写真は、そこに写る物の他にも、シャッターを押す前後の出来事だったり、当時の感情だったり、私にとって、とても大切なもでまでもを記してくれる。たとえブレていても、ピントが正確にあっていなくとも、溢れんばかりの思いが詰まった一枚一枚の写真は、この先もずっと私の宝物だ。高校に通う日々は、中学校での日々とは比べものにならないほど楽しくて楽しくて仕方がなくて、そして、本当にあっという間に卒業の時は来てしまった。

写真という形で残してきたとても小さな世界で過ごしたなんでもない日々の、不安定で、でも確かに輝いていたかけがえのない瞬間と共に、明日から高校生という名の肩書を置いて一歩前へ進む私は、きっとこの先もフィルムカメラと変わらぬかけがえのない日々を過ごしていく。


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写真楽しい。いつも拝見してくださってありがとうございます。