妖怪メガネ投げ小僧

私が居間でゴロンと横になって。
スマホをいじっていると。

テクテクと奴がやって来る。
1歳半の甥っ子だ。
ニタニタと不敵な笑みを浮かべている。
そしてその小さな手は。
私がかけているメガネを狙っている。

うわっ。やめろ。と私は避けるけど。
甥っ子はキャキャ喜んでいる。
そして私の顔からメガネを取ると。

そのメガネをフンヌと後ろにぶん投げる。
そしてメガネを外した私の顔を見て。
満面の笑みを浮かべ満足そうに去っていく。

まあ今回。何回も投げられたよ。
妹も毎日やられるらしい。なんでだろう。


甥っ子は3ヶ月前に会った時より。
人懐っこくなっていた。

毎日お散歩していて。
よく会う近所のお爺さんと。
仲良くなったらしい。

お爺さん家の縁側で。
お茶をご馳走になったそうだ。

仲良くなりすぎな気もするが。


よくするポーズもある。

両腕を上にピンと挙げ。
手は人差し指を立てている。
そして足は爪先立ちをする。
伸びのポーズ。

子供番組でやっているのだろうか。
気に入って何回もやっている。


車のおもちゃが好きだ。
真剣な表情で。
前に後ろにギーコギーコ遊んでる。

私はボックスティッシュを。
スススと近づけていった。

甥っ子はそれをめがけて。
車をぶつけようとしてくる。

ボックスティッシュはサッと逃げる。
その繰り返し。
逃げ遅れてぶつかった時。
甥っ子はキャキャと笑う。

笑いって緊張と緩和っていうけど。

甥っ子を見ていても。
なんだか生理的な反応のような気がする。

何かが解消された時に笑うような。


ふすまの開け閉めにもハマっていた。
開けた時。私がバーとやったら。
やっぱり笑っていた。何回もやった。

これは。いないいないばぁー。
的な事なのだろう。


甥っ子の事をメモしておこう。
大きくなった時に教えてあげよう。

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