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最強からはほど遠く(2)

どうも、Kです。

前回と同じ大会の別の将棋を振り返っていきます。
今回も私が先手番でお相手が三間飛車。

局面1

直前の△94歩▲96歩の端歩の交換の後にしばらくお相手の手が止まったので
もしかすると角道を開けてくるかなぁと思ったら本当に開けてきました。
困ったものですね。
序中盤から変なことをしないでほしい(ブーメラン)

結論的に、私のしたかったことを考えると手順前後だなぁと。
▲26飛より▲37桂を優先していれば、
△45歩にも▲24歩△同歩▲33角成△同銀▲45桂で後手が困ってしまうため△45歩と突きにくいのですが、
気の緩みで生じた手順前後で全然違う将棋になってしまいました。
あぁ、自業自得ってやつか。

居飛車側からすると▲37桂は、
角を引いて△35歩や、△35歩~△45歩みたいな筋が気になるところ。
しかし、詳細を省くが、あまり成立しない。

さて、本譜に戻る。
この仕掛けの後、面倒なのですっ飛ばすが互角の勝負から
二転三転して泥沼のお互いどうすればよいかわからない将棋に。

しかし、私が好手を見逃し続け、
一気に自陣に火がついて形勢を大きく損ねてしまいました。

ここで、2つ目の振り返りポイント。
お相手が手順前後で迫ってきたことで
実は、評価値上は互角もしくはそれ以上になっているこの局面。

局面2

30秒の秒読みの中、手が泳ぎ指したのは受けの▲66銀。
しかし、△85桂打でこれは粘れない形。
▲66銀が勝機を逸してしまった敗着に。

この局面、自玉は次に△77歩成▲89玉△58成銀の一手スキの状態。
正着は、▲74歩が詰めろと読み切ることでした。
30秒将棋の中、無理だよ……。おじいちゃんだから。

局面2-1 正着は▲74歩だった

この▲74歩は次に、
▲73歩成△同銀▲83銀△同玉▲75桂△92玉▲83金△81玉▲82香△71玉▲63桂不成でぴったり詰む。
よって、相手は△74同桂と払う一手だが、▲同馬が実はまた詰めろ。

局面2-2 これも▲83銀以下の詰めろである

▲83銀以下、△同銀▲同馬△同玉▲75桂(途中図1)△72玉▲83金△62玉▲64香△51玉▲61香成△同玉▲52銀△同馬▲31竜△41金▲72金打△51玉▲52歩成△同竜▲33角△42香▲63桂不成△同竜▲42角成で詰む。
25手詰だ(読めません)
また、75桂のところ

途中図1 ▲75桂のところ

△74玉には、▲55銀がきくという仕様になっている。

さて、では局面2‐2で後手はどうするのか。
下図は、局面2-2から△77歩成▲89玉を決めた後の局面。

局面2-3

ぱっと思いつくところは、1)△71玉、2)△81玉、3)△83桂、4)△71桂。
ひねったところだと5)△75歩、6)△75桂。

1)△71玉は、▲83桂で一手一手。2)△81玉は▲83香で逃れてない。
3)△83桂は、▲65馬と桂馬を取る手が成立する。

局面2-4 ▲65馬
△同桂なら▲74桂△73玉▲64銀△74玉▲66桂△64玉▲74金で詰み。
83に駒を埋めたことで83に逃げられない。

また、4)△71桂には▲95歩が▲93銀以下の詰めろ。
△83桂と跳ねて受けても▲94歩や▲65馬で一手一手だ。

5)△75歩には、▲86桂という手が成立するようだ。

局面2-5

これは、次に▲94桂△同香▲92金△71玉▲82銀と追って詰むため
詰めろになっている。
読む人はちゃんと詰みを読もう。
△71玉の早逃げには、▲83香と打てばよい。

さて、最後に6)△75桂という強手を見て終わろう。

局面2-6 △75桂

▲75桂の詰み筋を消す受けの手だが、△75歩よりもさらに強い手だ。
というのも、例えば▲86桂と同様に詰めろをかけると
△71玉と早逃げされて困ってしまう。

局面2-7 ▲83香と打ちたいが、△同銀が自玉への詰めろ。
△75桂によって、香車を渡すと詰んでしまうのだ。

また、▲57金と金駒を回収して詰めろをかけるのも、
△41馬というさらなる強手がありとても難解そうなので触れるのはやめる。

では、6)△75桂には何が良さそうか。
私の結論は、▲95桂が良さそうだ。
単純な受けがないため、△同歩と取らざるをえないがそこで▲75馬とする。

局面2-7

これは、もちろん▲74桂以下の詰めろ。▲95桂と捨てた効果が出ている。
①△71玉は、▲82銀から詰むため逃れていない。
②△71金は、▲74桂△83玉▲86香△85桂打▲同香△同桂▲65馬で
受けがもう難しい。

局面2-8 ▲65馬まで。まともな受けが存在しない。

③△62桂は、▲84馬(途中図1)と潜る手が▲94桂以下の詰めろで、さらに△71玉と引いても▲63桂△81玉▲94香で受けなし。

途中図1
局面2-8

④△41馬は、▲74桂△同馬▲同馬がまた▲93銀△同玉▲71角以下の詰めろ。

局面2-9

ここまで指せないと勝てないと。
まあ指せないね。
相手は△58成銀が間に合えば勝ち。
逆にこちらは、△58成銀が間に合わないように
全部詰めろ詰めろで迫る必要がある。そして渡せる駒に制約がある。

これを30秒で指して勝つ実力は私にはないね。

さて、最後の一番面白いところをめっちゃ詳細に書いたら2000文字越えちゃった。
この記事を書くのに時間かけすぎですね。
更新がすっかり止まっちゃった。
次は、さらっと書けることを祈ってます。

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