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戦力外通告(4)

こんばんは。Kです。
このシリーズ最終回のつもりです。
ささっと2局振り返っていきます。


6局目対角道オープン四間飛車

お相手は、後手四間飛車で角道を閉じないまま穴熊を組んできました。
そう来るかぁという感じ。
こちらも穴熊を組んで相穴熊にしてみました。
そこで、今回のポイント局面。

ポイント1

局面1

実戦は、▲66銀△51飛▲56歩と丁寧に形を良くしていきました。
もちろん悪くはないのですが、ここでは機敏に動く手がありました。
それが、▲24歩△同歩▲22歩。
以下、△同角▲24飛△32金▲28飛△23歩としてから▲66銀△51飛▲56歩なら
一歩損をしていますが、2筋の歩が切れたため相手の左金が動けません。

局面1-1

また、歩切れも7筋や6筋で解消できそうなので
あまり気にする必要もなさそうです。
▲24歩に△同歩ではなく、△同角は気になるところですが、
▲68銀でしっかり受け止めています。
△51飛と引いても▲77角が妙に受けにくい。
以下、▲11角成△33桂▲12馬△68角成▲同金引△59飛成▲13馬と進むのが一例。

局面1-3

金駒を一枚剝がされて、竜を作られたのは嫌味ですが、
馬が自陣にもきいていて、次に▲58飛もあります。
また、▲64歩~▲63歩のような手もあり攻めには困りません。
これは、堅さの差が出ていますね。

ポイント2

局面2

角をぶつけられた局面です。
本譜は、▲68角と引く構想で得をしようと一旦▲95角と出たら
強気に▲94歩とされました。
これで、角を引くのは端歩を突かせただけ損なので
勢い▲51角成と飛車を取るところ。
本譜はちょっと微妙だったかと思っていたのですが、実は居飛車優勢だったようです。
冷静に見ると、ここで単に▲68角も相手からすると2筋が受けにくく、
単に▲同角成の方が最善まであるというのは
ちょっと読みの甘さが出ていたと言わざるを得ないですね。

ポイント3

この対局一番のポイントかもしれません。
(この数手後以降の棋譜を残し忘れたので覚えてないからもある)

局面3

この局面の形勢判断を誤っていたのが敗因だったかもしれませんね。
dlshogiで先手1000点、Haoで先手550点良かったようです。
本譜は、筋と思って64歩をとりあえず手拍子で突き捨ててしまいましたが、
これが悪手でした。
悪いと思っているから▲69歩と底歩の筋を作って粘ろうとしている。
ここでは、▲55角が絶品でした。
よく見ると、△79角成と切る筋は、
▲同銀△69金も▲88銀でかわせています。
つまり、底歩を打つほど、こちらの陣形は怖い状況ではない。
そして、▲55角は、相手の玉を睨みながらも11の香車の補充もできますし、
▲36歩と相手の角切りを催促した瞬間、19の香車に紐までついてしまう。
一石二鳥どころか三鳥、四鳥ぐらいの手でした。

つまり、こちらは55に角を設置して相手の好位置の角を▲36歩でずらして
▲75歩から攻めていくのが良かったわけです。
△54歩と好位置の角をずらそうとしてきても、
▲82角成と角を切ると一気に相手の穴熊は薄くなってしまいます。

局面3-1
(一例:局面3から▲55角△33桂▲75歩△54歩▲82角成△同金▲74歩)

局面3-1は、後手は歩切れもあって受けにくいですね。

本譜は、▲55角を逃し、底歩を打って粘りに行こうとして
ずるずると負けになりました。

7局目角換わり腰掛け銀後手番

これをこのシリーズ最後の振り返り局にします。
この日、唯一勝った将棋です。終盤でごまかしました。

中盤の仕掛け直後あたりの難解なところは結論がわからないので飛ばして
この局面。

ポイント1

局面4

すでにど作戦負けの劣勢。
ここでお相手は△74歩▲同飛△66桂と一番強い手で勝ちに来ました。

局面4-1

とても痛い桂馬ではありますが、正直ありがたかったです。
というのも、まだ△76飛と切って勝負をかけられるから。
もちろん、それできっちり見切られて負かされたら、
もうそれは仕方ありません。
しかし、時間が短いルールの中でしたし、
ここで攻め合える方が勝機はあると感じました。
私が考えていて一番嫌だったのは局面4では、
冷静に▲75歩とおさめられたら手がわかりませんでした。

本譜は、局面4-1から
△76飛▲54桂△同歩▲76金△84桂と攻め立てていきます。

局面4-2

実戦中に読んでいて、嫌だなと思っていたのが▲85金でした。
実際に最善手らしくこれで先手優勢みたいですが、
相当指しにくいのでは、とも思っていました。
本譜は、▲71飛。「チャンスが来た!」と思いました。
読み切れていませんが、流れは来てます。

ポイント2

局面4-2から△76桂▲同飛成△75歩▲同竜△86銀▲71竜と進んで、
この局面が問題でした。

局面4-3

バシッと金を61に打ちつけたのですが、よくよく見ると▲76竜と引かれると
75に打つ金がない……!
実戦は、▲91竜としたため、△68角から寄せることができました。

では、この局面での次の一手は何か。
正解は、△61金でした。

局面4-4

これは、いい手だぁ……。
勝ったから良しとはいえ、これが見えなかったのは悔しいですね。

この日は、この対局以外すべて負けてしまったので
とても悔いが残る1日でした。
持ち時間の短いルールとはいえ、完全に力不足でした。
これからも精進します。

以上、戦力外通告シリーズはここまでとします。
ありがとうございました。

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