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大学研究員の『若手』は、大体30歳前後なんですよ、と言って「ふーん、へー、そうなんだー」で終わらせてしまうのは良くない


どうも、大学研究員Hです

皆さんは
大学研究員が
どうやって生活・仕事をしているか知っていますか?

周りにいますか?
大学研究員

高校・大学卒業と同時に就職した方で
仲のいい知り合いに大学研究員はいますか?
恋人、家族、親戚に大学研究員はいますか?
普段、彼らが何をしているか知っていますか?

Hが思うに
大学研究員という職業は
世間には、あまり馴染みの無い存在では無いかな?
と思っています

何故かというと
大学研究員の生活苦や働く環境の問題点など
色んなニュースは度々報道されていますが

研究者以外の人には
あまり興味が無さそうだからです
(研究者自身も立ち上がらなければなりませんが)

ここでいう興味が無さそうというのは
現在、面している問題を
皆で実際に改善する為に
共に行動し、知恵を絞ってくれる人達が多くいない
このまま(何もしないまま)では
大学研究員の立場は悪くなっていく一方だ
そして、これは研究者だけに押し付けていい問題ではない
という事です


他の例を出してみます

「Me Too(ミー・トゥー)運動」


「Me Too 運動」で
騒がれている現代ですが

根本的な問題は
そこではなく

「Me Too 運動」は

明治大正期ごろから始まっている

女性の立場を守ろう
女性への差別などを無くそう
女性の人権を守ろう

という
日本全国・そして世界中で行われている
女性の不平等な立場、環境を
改善していこうとしている運動の一つなのです

女性の社会進出は
男性よりも遅かったので
色々な問題に立たされて

その都度
女性、そして女性の社会進出を応援する人たちは
大きなMovementを起こして
社会に訴えかけています

この度々起こる運動は
女性が現在陥っている状況が変わらない限り
永遠に続くでしょう

それに比べて
大学研究員の立場、仕事環境を守る運動はどうですか?


上と比べると、ほぼ無いに等しく
そもそも、大学研究員の数、割合が少ないと思います

それでは、大学研究員は、どうしたらいいのでしょうか?

・・・

そこで
Hは考えてみました

まず一つに、研究者の現状、立場を世間に伝えていく事

例えば
大学研究員になる通常の道は
大学の学士(18〜22歳)
大学の修士(22〜24歳)
大学の博士(24〜28歳)
という研究者になる為の訓練を経て
大体30歳前後に大学研究員となる資格が貰えるのが一般です

学士後に会社に就職してまた大学に戻ってきたり、大学でResearch Assistant(RA)という研究者の助手みたいな職に一旦ついてから博士を目指したり、アカデミアを一旦退いたり、博士号を取得せずに研究する人もいるので、研究者の道は様々ですが

現在のアカデミアでは
この一般のキャリアパス(学士→博士)によって

研究職では
30歳前後の研究者は
社会でいう所の『新人・若手』に近い存在だと思います
(Hも同じ部類に入ります)


勿論
この「新人・若手」の研究者は
社会人1〜3年目ぐらいの新人・若手なので
世の中の常識を全くといっていいほど知りません
若しくは知る人は少ないでしょう

そして非常に「不安」にも思っています

自分はこの道を続けていっていいのだろうか?
卒業したけど、職は見つかるんだろうか?
研究者?それとも就職?
食べていけるんだろうか?
(大学に就職出来たけど)給料少ないけど、大丈夫だろうか?


社会人1〜3年目ぐらいの新人・若手によくある悩みじゃないかな?
と思います

ですが
社会一般の人達からすれば
30歳前後は
ほぼ大体の仕事のやり方は熟知して
若手の頃より大きな仕事・事業を任されるようになり
部下、新人、若手、後輩の育成を任されるようになり
役職も上がり
会社の即戦力という役割になってきている頃でしょう

そんな人達から見ると
30歳の研究者は魅力的に映るんでしょうか?
そんな人達が生活苦、仕事場の環境を改善するために
自分の時間を割こうと思うんでしょうか?

新人・若手の大学研究員は、生活苦になるしかないんでしょうか?

そこで
大学研究員の研究の重要性、社会への貢献度など
を考えてみると
新人でも若手でも
一般の社会人には出来ない事がいっぱいあるという事に
気づきました

あなたは
髪の毛が生える特効薬が出来なくてもいいんですか?
健康的に体重を減らす仕組みを知りたくないんですか?
子供がどこも不自由なく健康的に生まれる医療は出来て欲しくないんですか?
ボケてしまう前に、ボケてしまった後も、ボケを直す治療薬は欲しくないんですか?
などなどx無限大


研究者は、日々、現在ある問題に対する解決策を研究しています

30歳前後で
今居るラボ(研究室)を離れ
自らの道(研究テーマ・研究室)を歩き出したい若手の研究者は
現在困っています

大学に職の空きがありません
補助金が貰えません
給料が少なすぎる
働く環境が悪すぎる
将来のビジョンが見えない


大学研究員の『若手』は、大体30歳前後なんですよ、
しかも、それ以降も研究で食べていけないから
不承不承
「ガン」の研究を辞めることにしました
普通に働く事にしました

と言われたらどう思いますか?
何を思いますか?

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