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2024.3.2 BE:FIRST東京ドーム公演 Masterplan所感「変わらないために変わっていく」

※記憶力ポンコツなので時系列や細かな言い回しが違っている場合があります
※曲名ネタバレ含みますがセトリを網羅しているわけではありません
※あくまで個人の所感ですので、他の方の意見を否定するものではありません


0.開演前

東京ドーム2日間、京セラドーム2日間の計4日間の公演が発表されて以来、席の抽選やグッズの公開など、私たちBESTYは当日を楽しみにするとともに、ソワソワと落ち着かない日々を過ごしていました。

THE FIRSTのオーディションから応援してきた身としては、SKY-HIと彼らがずっと目標の一つにして、そのためにスキルとアーティシズムを磨いてきたドーム公演に、並々ならぬ想いを持つファンは私だけではなかったと思います。

SS一択で申し込んだ友人がSS席をゲットしていて、ひよった自分はS席のみの当選。作戦失敗したかなぁと落ち込んでみたり、でも全落ちの人もいる中で、東京ドームの初日もオーラス含む京セラ2日間にも立ち会えるのだから贅沢は言えないなと考え直してみたり、席だけでも情緒グラグラ(笑)

それに加えて、全国高校サッカー選手権大会応援ソング「Glorious」、ONE PIECEカードゲームの大会コラボ曲「Set Sail」を加えた新譜(タイトル未定)のリリース情報も相次ぎ、ドームでこれらの新曲が初披露される可能性も含めて期待値はどんどんぐんぐんうなぎのぼりに上がっていきました。

私自身が何をするわけでもないのに、当日が近づくにつれて無駄に緊張してきて、彼らがアリーナツアーを完走した1週間前からお腹がキリキリしていました。ドーム公演をする前の彼らと、終えた後の彼らとでは明らかに何か変わるはずだ。私はその歴史に立ち会うことができるのだと思うと仕事も手につかない状態が続きました(仕事しろ)。

朝6時起きで新幹線に飛び乗り、東京に向かう間もどこか浮き足立っていました。(その結果、3/3のNovel Core出演のイベント紙チケットという大きな忘れ物をしていてあたふたする羽目にww)

1.最初からエモ死に

さて、いよいよ開演です。何を隠そうわたしはデビュー当時からGifted.大好き民。Gifted.の配信開始日はベッドの中で泣きながら、ポップで売れそうなラインの曲をいくらでも作れたろうに、なんて素晴らしいデビュー曲を出してくれたんだろうと延々と聴き続けたくらいGifted.を大切に思っていました。

今回のMainstreamアリーナツアーではGifted.がセトリ落ちしていて、少なからず残念に思っていました。いや、とても拗らせていました(笑)。
同じくGifted.好きであろう友人がXで、下記のように呟いてました。

初ドーム公演がさぁ あのカンカンカンって音で始まってゲート開いてBE:FIRSTが一列で歩み出てくる初ワンマンの時の演出でのGifted.から始まってくれないかなぁって期待してる 初っ端から会場のベス全員地蔵化して号泣すると思う 是非やってwww

友人のXポストより

ぜひやって欲しい!まるっと賛同!!!
すごくやって欲しいけど、だいたいオタクが考えるやって欲しいことは普通にはやってくれないのがSKY-HIというプロデューサーだと信頼(?)しているので、あんまり期待しすぎないでおこうと心に予防線を張っていました(拗らせてる)。
そもそもこのドーム公演は、アリーナツアーMainstreamの追加公演 と言う位置付け。新曲はプラスされるにしてもそんなに大きく演出を変えてくることはないのでは?とも思っていました。

いざ開演し、アリツアのオープニングで流れていた学園ドラマ風の映像が流れて、「ああ、やっぱりこの辺の流れはアリツアと同じなんだな」と油断していたら、いきなり映像が過去曲のMVを遡るものになり、まさに友人が書いていた初ワンマンの時の演出で彼らが登場して、思わず「ひっ(オタク特有の反応)」っと声が出てしまいました。もちろん号泣。せっかく待ちに待ったGifted.なのに、自分の涙で前が見えません。このためのアリツアセトリ落ちだったんですね…想定以上にエモさで殺しにかかってきているなと、救心を携えてこなかった自分の油断を思い知りました。すでに心臓痛い…

2.ノリすぎてほんのり浮く私

Gifted.で放心状態の余韻に浸る間もなく、アリーナツアーではエンドロール後のラストにパフォーマンスされたMainstream、そこからMove On、Milli-Billi、Boom Boom Backといった攻めに攻めたセットリストで畳みかけられます。
デビュー曲と4thシングルを続けて演奏することで、彼らの進化・変化がくっきり浮き彫りになったように思えました。

それにしてもあの運動量で歌い続ける体力と肺活量、並大抵ではないですね。デビュー当初は数曲で少し疲れが出ていたように見えたこともありましたが、今はどんどんボルテージ上がっていくように感じます。

ジュノンが「アリーナー!」「スタンド1階席ー!」などと、アリーナツアーから恒例となった会場の盛り上がり確認をしていましたが、みんな東京ドーム初日に緊張しているのか、アリーナツアー不参加でドームが初BE:FIRSTと言う人も少なからずいたからか、少し反応はおとなしめに感じました。わたしはこの日1人で参加していたのですが、ふぅー!ってハンズアップして大きな声で叫んでいたら手前のマダムに振り返ってチラッと見られてしまいました(笑)
前後左右の方もかなり大人しめでひらひらとペンライトを振る程度。
曲中やMC中はもちろん静かにしますが、ここはいいですよね?!彼らの呼びかけに応えて声出すとこですよね?!ちょっと浮いてるなとは感じましたが、構わず声を出しました。
※場所にもよると思いますけどね、あくまで私がいた場所の、個人的な印象です。

BMSGのソロアーティスト、Novel CoreがiCoNツアーや対バンツアーでライブハウスでのノリ方、声の出し方をみっちりOUTER(Novel Coreのファンネーム)に仕込んでくれたおかげで、私をはじめOUTER兼任者のノリ方が若干BESTYオンリーの現場で浮いてる疑惑もあるのですが、楽しみ方は人それぞれ。迷惑をかけてないのであればノリの違いもまた多様性ですよね。(なのでみんな騒ぐべき!とは思いません。落ち着いて見たい人もいますよね)
そういえばBMSGフェスでもハンズアップとジャンプが激しかったのはNovel CoreとSKY-HIのタオル持ってる人が多かったのは気のせいでは無いかもwwww

3.まさかのザスト民瀕死案件

アリーナツアーではセトリに入っていなかったFirst Stepのイントロが流れてくると、THE FIRSTオーディション(以下、ザスト)から応援してきたBESTYから悲鳴にも似た歓声が上がりました(なんだよ声出るんじゃん←)。

ソウタが「この曲をドームでできるようになるなんて本当に思ってなかった。ありがとおおおお!」とシャウトして歌い始め、フロートでアリーナを移動します。この時点ですでに号泣案件なのですが、レオが「アラームの音に急かされ…」と'A' Lifeを歌いはじめて「ああ…今日はもうダメだ私はここで昇天するんだ…」と、川の向こうにお花畑が見えました。

Kick Start、'A' Life、Good Days、YOLOのリミックスで次々にエモフレーズが入れ替わりたちかわりで、同じトラックでこの4曲が生み出されている奇跡を噛み締めました。リュウヘイがGood Daysの「浅く深い友と上へ…」と歌った時にさらに一段上へ昇天。リュウヘイがチームでクオリティを高めることに悩み苦しみながら生み出したあのフレーズ、本当に好きなんですよね。あの時の「友」はオーディションを受ける仲間たちだったと思いますが、今の「友」の中に私たちも入れてくれていたら嬉しいな。

それにしてもフロートから手を振るリュウヘイが美しすぎて、気づいたら手を合わせて拝んでしまっていました。仏か!!

この頃からもう涙を拭くのが間に合わなくなり、Novel Core武道館公演でも採用した「涙は拭かずに流し続ける」戦法を早々に使わざるをえない事態になりました。いやぁ本当に、嗚咽が出ないようにするのが大変でした。こんなにエモくするなら言っておいてくださいよ(無理)。

4.東京ドームを小さく感じさせる距離感

瀕死案件から少し復活して、Momentで明るい照明の中フロート移動する彼らを見ながら思ったのは「あれ?東京ドームってこんなに小さかったっけ?」ということでした。物理的にはもちろん過去最大の大きさで、会場は広いはずなのですが、そして彼らのフォーメーションが劇的に広がったりしていないので距離は離れているはずなのですが、なぜか近くに感じる。

デビュー時からすでにホールや東京のアリーナくらい軽く埋められる人気を獲得していたにもかかわらず、いきなり大きな会場ではなく立川ステージガーデンからZeppのファンミツアー、東京ガーデンシアター、BE:1ホールツアー、そしてMainstreamアリーナツアーと、だんだん大きくしていったのはSKY-HIの育成方針だったわけですが、それは間違いではなかったなと感じました。

メンバー(マナトだったかな…ごめんなさい忘れました)も、「小さなところから始めるのが大事だって言われていた意味を実感している、こんなに大きな会場でも本当に一人ひとり見えている」と言う趣旨の発言をしていましたが、「群衆」ではなくて、「観客一人一人」を届ける相手として見られるかどうかというマインドの面と、最前列から最後列まで想いを歌に乗せて届けるスキルを全員が十分に発揮していたと思います。

Spin!では、アリーナツアー同様、Spin!組がアリーナに降りて練り歩くアレをやるのだろうなと思っていたのですが、まさかのSoftly組が運転するゴーカート的な乗り物に乗って登場。会場は沸きに沸きました。
ちょうど私の目の前でシュントが停車(笑)して周囲を見渡しながらビシッと決めていて、「うっひゃあめちゃくちゃカッコ良い…」と小並感あふれる感想しか出てきませんでした。ちなみに終演後、少し離れた位置のスタンドから私の様子を見ていた友人から、「めちゃくちゃシュント近くに来てたよね、その時すごい手を振ってたね」と言われたのですが、全然記憶にないんですよ。完全に無意識でした。

Spin!の時間に関わらず、全メンバーとも、ドームだろうがなんだろうが少しでも、そして多くのBESTYの近くへ行きたい、感謝を届けたいというハッキリとした意志を感じて本当に彼らを応援してきて良かったなとまた涙…
ソウタなんか別の曲の時にテンション上がってムービングステージから降りちゃって、近くのBESTYに絡みにいくという暴挙に出て若干怒られていましたけど、彼らにとって私たちは名前の通り親友なんだなと感じます。

これまでの軌跡を振り返るメンバーのインタビュー映像でも、MCでも、BESTYのことに必ず触れてくれるんですよね。規模が大きくなっても、世界から注目を集めるようになっても、絶対に置いていかないからついてきてねというメッセージを受け取る瞬間が何度もありました。

5.Grow Upに込められたメッセージ

Salviaに続いてGrow Upが始まって、アリーナツアーでも何度も聴いてきたのに、不思議とこの曲の歌詞がストンと腑に落ちるのを感じました。

「変わらないで」
「そのままの君がいい」
僕の何を見て言うの?
昨日すらもう遠い過去の事なのに

(中略)

僕らは何も変わってない
その為に変わっていく
そう何も変わってない
その為に変わっていく

Grow Up 歌詞より

「昨日すらもう遠い過去の事」、確かにそうなんですよね。同じ会場の2daysライブでも、1日目と2日目では全然違いますし、アリーナツアーの彼らとドームの彼らは、仙台のオーラス(私は参加していませんが)から1週間しか開いていないにも関わらず全く違うはずです。

ついつい私たちは「◯◯の頃の雰囲気が良かった」「髪の色は黒が良かった(なぜかここだけ具体的)」など、前の方が良かったと思ってしまいがちです。だって今が一番素敵に感じているから。でもそれで彼らは成長できるのか?世界に出るためのチャレンジとは、変化をしないでできることなのか?

この日はリュウヘイが、さまざまな曲で遅どり(通常のテンポ通りよりも遅めのタイミングで踊ったり歌ったりするテクニックの一つ)をしていて、正直そこまで遅めに歌われるとねっとりしすぎてこの曲の本来の良さが伝わらないのでは?と感じることがありました。歌い出しをわざと低めのがなりを混ぜて、やや演歌のこぶしっぽくなっていることもありました。
※2日とも参加のFFさんによると、2日目はだいぶん改善(?)されていたみたいですね。まさに試行錯誤。

他のメンバーも、メロディーをアレンジしたり歌い方を変えたり、ダンスにフリーな動きを混ぜてみたり、それぞれに変化を持たせてチャレンジしていました。ソウタなんてダンスでやりたい放題していて、ワンマンでしかみられない、「調和なんかしらねえ今が楽しいんだ!お前らもそうだろう?」と言わんばかりに、容赦なしのジャンプにフェイクに、持っているもの全部見せてやると言った様子が圧巻でした。

もちろん、聴衆である私たちがその変化について「好き、嫌い」は自由に感じていいと思いますが、「やめた方がいい、前に戻して」というのは違うんだろうなと。
進化して変化するために、デビュー前から変わらずあらゆることに挑戦し続ける、試行錯誤をやめない と言う意思表明を、この曲でとっくにもらっていたというのに。

あれは素晴らしい
これも素晴らしい
その先が見たいんだ

Grow Up歌詞より

彼らだけでなく、私たちももちろんその先を見たいと思っているはず。それならば彼らの変化を全肯定できなくとも、せめて受け入れて見守る勇気も必要なのかなとぼんやり思いました。

なおこの曲、Grow Upと言うタイトル以外で「成長」って言っていないところもなかなかカッコいいですよねぇ。

6.ザスト民にトドメを刺す刺客

これまでSKY-HIの思惑通り、泣いたり笑ったり情緒崩壊で参加していた私たちザスト民の息の根を止める本当の刺客は、他でもないBE:FIRSTでした。

Smile Again、Shining Oneと続いて、そろそろ後半に差し掛かるかな と言うタイミングで、モニターが映像に切り替わり、レオから「今から僕たちに3分ください」と告げられました。何事かなと思ったら、なんと、サプライズでBE:FIRSTのメンバー一人ひとりから日髙さんへの感謝のメッセージが!!!!泣きすぎて内容をほとんど忘れてしまったし、初日だけだと2日目や京セラの人が見れないから、是非ともこのメッセージ映像は円盤に入れて欲しいです。入ります(言霊)。

心なしかメンバーの顔つきも、キメキメな垢抜けたアーティストから、日髙さんを慕う1人の若者らしい素の表情に見えました。きっと日髙さんすごい泣いてるだろうなと想像するだけでもう心がぎゅう〜っとなって息ができません。そこからのTO THE FIRSTのイントロでトドメです。
もうBE:FIRSTのTTFは聴けないかと思っていたので、これは本当に驚きと感動で溺れました。

あまり練習できていなかったのか、自分たちから日髙さんへのサプライズ成功で浮き足だっていたのか、歌い出しを忘れたりダブって歌ってしまったりと何人かやらかしていて、てへへってしてましたね。それもまた可愛らしくて良かったです。京セラで歌い忘れのないバージョンも聴かせてねwww

デビュー直後のライブ後に、3年後にドームやるぞと日髙さんから告げられる映像も出ていましたが、3年後にドームに立てるアーティストになるための、スキル、メンタル、対外的な説得力、席を埋めるための認知度人気度を兼ね備えるために、SKY-HIとBE:FIRSTとBMSGスタッフはじめ社内外の関係者と、どれだけのプレッシャーと闘いながら一つずつ着実に成功を積み重ねてきたのかを想像すると、本当によくここまで、最善かつ最短で来れたものだなあと感無量です。

ここでしか輝けない、ここに全てを賭けに来たという彼らがBE:FIRSTとして誕生し、プレデビュー曲から3rdシングルまで順調にヒットを飛ばして、アイドル?ボーイズグループ?がロックフェスに立つのを当たり前にし、それでも慢心することなくMainstreamというチャレンジングな楽曲に挑戦することをSKY-HIに直談判し、それがBESTYはじめ社会に受け入れられてブームになり、タイアップもないのにヒットチャート116冠を達成して、満を持して立つ東京ドーム。これ以上はないってくらい完璧な、奇跡とも言える少年漫画ストーリーです。

7.生バンドやっぱりすげぇ

学園ものドラマの映像を噛ませて、アリーナツアーでもみんなの度肝をぬいた生バンドセットでのパフォーマンスで後半スタート。
マナトしかかたん!のBF is…から始まって、Brave Generationからのー新曲Set Sail!!

この曲、実は音源聴いた時には「嫌いじゃないな」くらいの感じで、そんなにビビっと来ていたわけではなかったんです。ちょっとレトロなテンポ感で、私たち年代はいいけど若者に受け入れられるのかな?とか余計なことも考えたりしてました。ただ、ライブで化けそうだなという予感めいたものはありました。

予感は的中。バンドセットでのSet Sail、めっっっちゃくちゃかっこいいじゃないっすか!!生バンドが加わることで曲の魅力がまたガラッと新しい側面を見せて面白いですよね。過去曲の生バンド音源リリースしてくれないかなぁ(Novel Coreの時も同じようなことを繰り返し言っていますが、大切なことなので何度もいいます)。

Set Sailがシュント曲になりそうだなと思った予感も的中。この曲に限らず、シュントはドームの広さをものともせず、誰よりも伸びやかにしかし繊細に、大味にならずにいつも以上のライブパフォーマンスをしていたように見えました。
フォロワーさんから「UVERworldさんとのコラボで日産スタジアムで歌った経験も生きているのでは」みたいな声も聞きましたが、に、してもですよ?一回の経験でこんなに伸びる?!恐ろしい子…

8.ドームならではの難しさ

バンドが入る前から、どうしても広い会場で届け切ろうと力んでいつもより粗くなってしまったり、全体に声が大きくなってしまったりと、調整が必要そうだなと思う部分がありました。

もともとドームはコンサートホールではないので、音響面では難しいことが多いです。実際、会場での音の反響、遅れはかなり生じていて、アリーナにいた私にスタンドからのクラップやレスポンスコールがすごく遅れて聞こえていました。
バンドが入ってからは特に、彼らもバンドの生音とイヤモニのかえしと少なからず拾う会場の音とで少し歌いにくそうというか、テンポが走ったり遅くなったりする箇所がいくつかあったように思います。

ああ危ないなと思うその度に、マナトが立て直しているのを何回か感じて、まさにBE:FIRSTの歌の背骨、歌柱だなと感心しました。浮き足立つとかそういうの、あの人にはないんでしょうか?さすが鉄人の異名を持つだけあります。

私は2日目行けなかった(正確にはNovel Coreの豊洲PITイベントに参加するために見送った)のですが、両日参加した人から「パフォーマンス、1日目よりレベルさらに上がってた!」「安定感が増していたよ」という感想がたくさん出ていたので、おそらくそうしたズレやブレはかなり改善されていたのかなと予想されます。これも当たり前のことではないですよね。

D.U.N.K.の京セラドームの時も、1日目はまだ会場を掌握していないなという印象でしたが、2日目に完全に乗りこなして見せていたので、相変わらず調整力、当日の反省を翌日に生かして少しでも良いものを届けたいと努力する姿勢と能力に頭が下がります。BE:FIRSTメンバーはもちろんですが、周りのスタッフの士気も高いのでしょう。

エモさの初日、クオリティの2日目 といったところでしょうか。そうしてまた2days行きたくなってしまうのがBE:FIRST沼ですね。

9.涙、涙、涙

Grateful Painではジュノンの「こんなに歌が上手い人っているんですね」的な無双な歌声が響き渡ります。Grateful Painではわたしはソウタの歌詞がめちゃくちゃ刺さっていて、「今の自分が一番だって 思う自分の背中につく汚れ」とか、「俺はいないマイク持つ幼なじみ」とか、彼が背負ってきたものや並々ならぬ葛藤が感じられてまた泣いてしまいます。

そしてGreat MistakesやByeGoodByeで大暴れした後で、こちらも新曲のGlorious。

夢は
僕等を照らして
いつか共に輝くその日を待ってる
あと少しが遠くても 足跡の数を誇ろう
今日を奇跡と呼ばれよう

Glorious 歌詞より

全国高校サッカー選手権のテーマソングであり、夢に向かう若者たちに向けた歌なのですが、MVに描かれていた彼らの自然な様子やラストで列車が空に向かって駆けていくシーンを思い起こすと、これから更なる高みを目指して奇跡を起こし続けていくBE:FIRST自身のことを表しているようにも聴こえます。作詞作曲にも関わっていることを考えると、Grateful Painに続く彼らのマイルストーンになる曲かもしれませんね。

ジュノンはサッカーをかなりやりこんでいて、国立競技場で歌う時の気合の入った表情と熱のこもったパフォーマンスが印象的でしたが、その時の感動も思い出してまた涙。

Message前のコメント、全員感動的だったのですが特にリョウキが印象に残りました。

当日Xにポストした内容。後半はうろ覚えのニュアンス。

1人だと思っていたのにかけがえのない仲間を得てここに立っている、それを全身全霊で喜びとして伝えてくれていることにまた涙。

シュントは音楽やめないで良かったー!と満面の笑み、リュウヘイは14歳の頃を振り返ってしみじみ、マナトは鉄人らしく笑顔で感謝、ソウタは涙ぐみながらこの7人が大好きだー!とシャウト、ジュノンはオーディション受ける前何者でもなかった自分が…と感無量、レオは上を向いてダバダバ泣いていてがんばれー!って言われていました。

レオの涙ってなんであんなに美しいんですかね?BE:FIRSTのメンバー発表のときのあの涙を思い出して、また涙…

7人ともそれぞれの形で、これまでの道のりを振り返り、BESTYへの感謝を述べ、「この先」の話をしてくれました。まだまだこれからこの先、この上にいく。でもずっとこの7人とBESTYと離れずに一緒に行く。そう言ってくれて、もう涙なのか脳みそなのかわからないものが大量に出てきてまた前が見えませんでした。

10.全部持っていく、Masterplan

Messageでさらに号泣、彼らの挨拶が終わった後でエンドロールが流れている間はほぼ放心状態。アリーナツアーだったらこの後にMainstreamだったのですが、もう冒頭にパフォーマンス済み。この後何が起こるのかなと思い始めた直後に聞いたことのないイントロが。
そうでした。
このドーム公演の名称はMasterplanでした。
そして新譜のシングルはタイトル未定でした!!

うおおおおおおおお!!!!!!きたぁ!!

もちろん予想はできたはずなんです。なのに私としたことが、それまでのストーリーがエモすぎて全くその可能性を排除してしまっていました。

New Chapter(SKY-HIが2022年のBMSGフェスでリリースした楽曲)にも通ずる和テイストが入ったトラックで、Mainstreamに負けず劣らず少ない音数のドシッとしたサウンドなことはわかりましたが、興奮しすぎてもう頭が真っ白になりました。とにかくかっこよかったことは覚えているので、次はまともな頭でちゃんと聴きたいと思います。(ポンコツで情けない…)

最後に爆弾をぶちかまされて、エモい感動の余韻に浸る間もなく頭真っ白にされて、さすがSKY-HI、そうですよねご馳走様ですという状態です。
しばらく呆然、友人ともなかなかすぐにはお喋りできませんでした。

翌々日の帰りの新幹線くらいでやっと咀嚼しはじめたのですが、世界に行く というのは決して彼らにとって夢物語ではなく、そして遠い将来でもないかもしれないな ということをじわじわと実感し始めました。

まだまだ、YOASOBIのアイドルのように、世界中でバズって多くの人がその曲に熱狂する、アメリカの大きなフェスに呼ばれる と言ったことは先かもしれません。それでも彼らは変わらないために変わっていく、弛まぬ変化と進化を続けて着実にその夢を掴みにいくのだろうと、そんな予感を感じさせる初東京ドーム公演となりました。

まずは京セラドームで、さらなる彼らの進化を目撃しに行きたいと思います。
そしてお金を使いすぎているこの状況を少し見直して、世界進出に備えねば…と、おそらくすぐに崩れ去る豆腐のような柔らかな決意をしたのでした。

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