うにがしらのこの選手に注目 おかわり ー2024 J3+α 大卒ルーキー編ー

皆さん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
先に配信したJ2編の記事の反応が思ったより良くなかったのでブチ切れて、もっと閲覧数を稼ぎたくてJ1編の記事を追加したものの、全然伸びてな他のディビジョンに活躍の場を移した選手達がやっぱり気になるので、その未練を供養すべくおかわり記事を書きはじめたものの、思ったよりも大変で後悔しているうにがしらです。

とはいえ、うにがしらも男ッ。
はじめたからには、完遂せねばなりますまい。

…ということで今回はJ3の大卒ルーキー10名とJFLの大卒ルーキー1名を取り上げたいと思います。
よろしければ、お付き合いください。

※おかわりJ1編は、こちら。



01.湯本 創也(大阪産業大学→ヴァンラーレ八戸)

身長:182cm/体重:73㎏ 右利き
2022に関西大学リーグ1部を戦った大阪産業大学出身のCBで、粘り強いコンタクトプレーとカバーリングに優れるプレイヤーです。大産大は2022シーズン苦戦していましたが、うにがしらが観た試合では、この人のDFラインの統率力は目立っていました。2023に2部リーグに降格してしまったため、進路がどうなるかと思っていましたが、J3で観られるのはうれしい限りです。

02.福井 和樹(京都産業大学→SC相模原)

身長:165cm/体重:61㎏ 左利き
2021の関西大学リーグ1部の得点王です。京都産業大学の試合を観ていると、前回の記事で紹介した食野壮麿選手とのコンビが良かった印象です。
2024の第1節の北九州戦で先発デビュー。試合を観た方はお分かりかと思いますが、足元の技術力が高い選手です。大学時代は右SHや右WGを主戦場としていました。狭いエリアをすり抜けるようなドリブルや、タイミングを見計らったニアゾーンへの侵入でゴールを陥れるタイプなので、味方との呼吸があってくると怖さを発揮するでしょう。

03.沼田 航征(新潟医療福祉大学→アスルクラロ沼津)

身長:177cm/体重:69㎏ 右利き
2023デンチャレのプレーオフ選抜でNo.10を背負ったプレイヤーです。J2編で紹介した長尾優斗選手について「およそボランチに備えていてほしいものをすべて持っている選手」と表現しましたが、うにがしらは、沼田選手もそういったタイプだと思って観ていました。様々な場所に顔を出して、ボールを展開し、中盤のフィルターとしても機能する。沼津の中盤の核となることが期待されます。

04.堤 奏一郎(関西大学→FC大阪)

身長:173cm/体重:68㎏ 両利き
関西大学では、主に右SHでプレー。
記録としてアシスト数は多くはないですが、正確さと豊富な種類のクロスが特徴です。もともとはドリブラーで、高校ではNo.10だったとのこと。大学リーグでは相手を抜き去るようなプレーはそこまで見られませんでしたが、そのバックボーンのためか、ボールを足元でうまく保持して進める技術があり、一般的なサイドプレイヤーとは一線を画す趣がありました。左サイドでもプレーできるので、試合の状況によって、チームを助ける存在となるでしょう。
デンチャレの選抜メンバーなどの経歴はありませんが、うにがしらは「プロでどこまでできるのだろう?」という思いで観ていました。ピッチに立つ時が楽しみです。

05.望月 想空(関西学院大学→FC大阪)

身長:180cm/体重:76㎏ 右利き
関西大学リーグ1部の得点ランク2位(19得点)の選手。身体能力が高いCFです。
この人のことが気になり始めたのは、2022シーズンから。当時の関西学院大学には、木村勇大、山田剛綺という大学サッカー界を代表する2人のFWがいました。そのため、出場機会は多くなかったのですが、出場した際はフィジカルの強さで存在感を示しており、「この選手は伸びるかも…」と思ったものです。そして2023シーズンに、そのポテンシャルを発揮。特筆すべきは90分あたりで約1.6得点(13/22試合出場)という驚異的な得点ペースを記録したことでしょう。なんというか個人的には「…ついに来た!」という展開を期待したくなるプレイヤーなのです。
特長であるポストプレーでFC大阪の前線の起点となり、J3でも得点力を発揮できるのか注目です。

06.西村 真祈(関西大学→FC大阪)

身長:179cm/体重:78㎏ 左利き
左利きのオールラウンドなCF。
特筆すべきは、アシストを多く記録していることで、2022の関西大学リーグではアシスト王(11アシスト)になっています。もちろん得点力もあり、後述の百田選手とのCFのコンビは強力でした。
オールラウンドと言っても色々な形があると思いますが、この人の特徴は、MF的な動きもできるところでしょう。中盤まで落ちるなど、様々な場所でボールを引き取って次の展開につなげる姿が印象に残っています。進路としてはJ2以上のディビジョンのチームも注目していた節もあり、大学の監督からは、「何でもできる」(https://web.gekisaka.jp/news/university/detail/?387540-387540-fl)と評された選手ですので、数多く入団したFC大阪の大卒ルーキーの中でも、最も期待が高く、ピッチに近い選手ではないかと思います。

07.百田 真澄(関西大学→奈良クラブ)

身長:178cm/体重:74㎏ 右利き
2023の関西大学リーグ得点王(20得点)。2022も2桁ゴールを達成した点取り屋。特別身体が大きいわけではないですが、最前線で身体を張り、ペナルティエリアで勝負し続ける姿は、まさにCF。
前述の望月選手が短期間で得点を量産したのに対し、百田選手は、ほぼフル出場で得点王を達成。最前線の核としてチームの大黒柱だったと言えるでしょう。
先日の2024の第1節で早速得点しており、奈良サポさんは盛り上がっているでしょう。得点のパターンを確立(あるいは発揮)できれば、一気に注目株になるかもしれません。

08.西田 結平(立正大学→ガイナーレ鳥取)

身長:170cm/体重:64㎏ 右利き
失礼ながら、今年のJリーグの選手名鑑で名前を見たときに驚きました。うにがしらは、関東大学リーグ2部の立正大学の試合をアミノバイタルカップ(総理大臣杯 関東予選)ではじめて観たのですが、その時に、J2編で紹介した青島選手と他1名の選手に注目していて、その後、西田選手にはそこまで注目していませんでした。
記憶を掘り起こすと、アミノバイタルカップではボランチとして出場しており、中盤の底でゲームをコントロールしつつも、気が付くと最前線でペナルティエリアに迫るという、「気づくと視界に入っている選手」であった印象でし。おそらく「水を運ぶ」ことができる運動量豊富なプレイヤーなのではないかと思いますし、前線でゴールに迫っているときは足元の技術は確かでした。
どうしてもプレイヤーを観るときは、派手な技術に目が行きがちになるのですが、その運動量で、鳥取の選手たちをつなぐ存在になるかもしれません。

09.田中 翔大(新潟医療福祉大学→ガイナーレ鳥取)

身長:178cm/体重:75㎏ 右利き
新潟医療福祉大学のエースストライカー。
強い身体を活かしたポストプレーが持ち味のプレイヤーです。J3はJ2ほどは高身長の選手がいないことと、鳥取のFWおよびアタッカー陣は、比較的小柄でテクニックに優れたアタッカーが多いため、最前線で起点を作れる存在になれれば鳥取のキーマンになりそうです。
2023の総理大臣杯の2回戦では4得点を叩き出しており、爆発力を持っている点も期待が高まります。

10.高瀬 聖生(常葉大学→テゲバジャーロ宮崎)

身長:170cm/体重:67㎏ 右利き
2023デンチャレの東海選抜で、目に飛び込んできたプレイヤー。その後は、試合を観れていないのですが、その存在がずっと気になっていました。
スキルが高い選手が揃っている東海選抜の中で、自分がボールを持つより、周りと連動してボールを進めるプレーが非常に印象に残っています。
いわゆる「視野が広い」プレイヤーだと思いますが、その視野の広さは、フィールドを見渡して長いパスを展開するというより、自分に出されたパスをスルーして、味方からのリターンパスを受けて良いポジションを確保するといった「一手先を視る」といったプレーで発揮されていると感じました。
うにがしらの見立てが間違っていなければ、チームのアクセントになれる選手だと思います。うにがしらの見立ての正しさも含めて、実際のピッチ上でどのようなプレーが観られるでしょうか。

11.甲元 大成(京都橘大学→ソニー仙台)

身長:180cm/体重:70㎏ 右利き
ここ2年間で、特に気になっていたプレイヤーだったのでJFLの選手ですが取り上げました。
2024から関西大学リーグ1部に昇格した京都橘大学のエースストライカー。(京都橘大学には、岡山U-18出身の選手が何名か在籍しています。)
2023までは、関西2部だったこともあり、実際にフルタイムのプレーを観ることができなかったことも相まって進路が気になっていた人でした。
その特徴は、何といっても得点力。2部とはいえ、2022(18得点)と2023(14得点)の2シーズン連続で得点王に輝いています。
京都橘大学サッカー部は、自前のYoutubeチャンネルで、試合のハイライトを配信しているのですが、そこで観られるゴールシーンは、得点パターンが豊富で勝負強さを感じるものです。
2023の関西選手権(総理大臣杯 関西予選)の準々決勝の立命館大学戦の動画配信で、はじめてフルタイムのプレーを観ましたが、この試合立命館が京都橘を圧倒したものの、先制は甲元選手のワンプレー。この人の勝負強さを象徴するシーンだったと思います。また、チームが不利な状況の中で、一人でボールをゴール前まで持ち運ぶプレーも見せており、力強いプレーもできます。
より上のレベルでの活躍を期待していたので、JFLでプレーが観られるのはうれしい限りです。

終わりに ー光るものを感じるプレイヤー達との邂逅を期待してー

2月中旬から始めた、2024の大卒ルーキーの紹介は、いかがだったでしょうか。

今回の記事について正直にいうと、2023は結構な数の大学チームの試合を観たものの、ちゃんとした記録を残さなかったことで、あやふやな記憶で書いてしてしまったり、人によって記述の大小が分かれる記事になってしまいました。2024もできるだけ沢山の試合を観たいと思っていますが、一連の記事の出来を反省しつつ、まずは記録を残していくことから始めようと思います。

さて、あらためて今回書いてきた4本の記事を見直すと、当たり前ではありますが上のディビジョンに活躍の場を移した選手ほど、持っている(あるいは力を発揮している)ポイントが多い選手であることを、あらためて認識しました。言い換えると素人のうにがしらが、何も考えなくても「この人ええやん」と思う人ほど、J1に行っていると。
ただ、今回取り上げた人たちをはじめ、J2、J3に活躍の場を移した選手たちも、確かにキラリと光るものを持っていることは断言できます。まだ少し届かなかったとしても、所属しているチームのディビジョンで経験を積むことで、より上の世界で活躍をしていく。そんなストーリーが観られることを期待できる選手たちです。
うにがしらは、Jリーグの醍醐味は、サッカーという競技そのものというよりは、応援しているチームの、そして所属している選手の、そしてそのチームがある街の成長を感じられることだと思っています。
その中の一つの物語として、今回、縁があって興味を持った選手たちと、応援しているチームで再会できるなら、それはとても嬉しいことでしょう。

ぶっちゃけ試合を追っていくのも大変ですし、うにがしらはいい年したおっさんなので、(サッカーにうつつを抜かしとってエエんかという)どこまでできるかはわかりませんが、もうしばらくは、大学サッカー界を追っていきたいと思っています。

さて今後の記事ですが…。
先日から、トライしている「観戦の雑感」は続けるとして。
どこから始めるか構想中なのですが、岡山のスポーツ事情に関する考察記事を考えています。ぼちぼち進めていきたいと思います。

それでは、また!


※J2編はこちら。


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