見出し画像

別れの時

あんなに不満があったから、さみしさはほんのりあっても、すっきり笑顔でサヨナラできる
そう思っていた。

けれども、いざお別れの支度をしていたら

あれ?おかしい、見えない...
気がつくと大粒の涙が頬を伝っていた。
出会ったときのことを思い出しては、しばらく泣きらはしてた。

どうしてサヨナラしないといけないの?
そんなバカみたいなこと考えてた。
わたしにあなたを活かす能力がなかったから。
わたしに経済力がなかったから。。。
ぜんぶ、わたしが決めたこと。
あなたはなにも悪くない。
だからもう、これで泣くのは最後。
今までありがとう。そっとぬぐった。

サヨナラの時。
あれだけ泣いたし、もう、泣かない、と決めていた。
今まで本当にありがとう。
文句ばっかり言っててごめんね。
いい人のところへ行くんだよ。
どうか、幸せになってください。

振り返ってしまった。
絶対泣かないって、決めていたのに...
こんなところで泣く人はいないって。

ーーきみが決めたんでしょう?
はやく、下で待ってる彼のとこ行きなよ。ーー
彼はそう言って、(言ってない)もう振り返らなかった。
なんだか背中が小さく見えた。

そしてわたしは複雑な気持ちで新しい彼のところへ急ぐ。

(よこしまな女だなんて思われたくなくて..)

長ったらしくて、未練たらしくてごめんなさい。
でもやっぱり好きだったから...

写真活動に活かしていきます!