今更だけどマイニングとASIC(マイニング専用マシン)について

10年ほど仮想通貨関係に携わっているのですがマイングマシン、マイニングファームまで自作した経験からマイニングとASICについてまとめ。

ASIC、マイニング専用マシンはメーカー、機種も様々。

こちらに収益率のランキングが掲載されています。

ちなみにランキング上位のObelisk GRN1は販売されていないようです。また、InnosiliconのG32シリーズも開発中止となりました。

まず最初に一番気になる所。

結局、マイニングは儲けられるの?

と言う事ですが、2012年からPCやASICでマイングした総括としては、相当儲けられたタイミングもあったけど、常に状況が変化していてうまくやるのは難しかったという感じです。

だいたい、以下の主観的なイメージ

2012年~2017年前半まで

マイニングでしか手に入れる手段が無い段階の草コインを掘っておくと大きく値上がりするケースがありました。

10万円程度で組んだパソコン1台で1ヶ月の電気代2000円ほどかけて140万円ほどの収益を上げるなんて事までありました。円天のようなネタコインでさえ大きく値上がりしました。

2017年~2019年まで

ICOが全盛となり事前にマイニングするような仮想通貨自体がなくなってきたりASICが台頭してきました。

この時期は、これまでマイニング出来なかった仮想通貨のASIC最新マシンのファーストロットを手に入れられれば投資金額の数倍になったケースがりました。innosilicon A9 Zmasterなどは日本の電気代でもファーストロットを手に入れていれば5ヶ月ほどで回収可能でした。

2019年~

期待されていたInnosilicon G32シリーズは大量生産できずに販売中止となってしまいました。高度化したアルゴリズムの解析が難しくなってきていることや、そもそもマイニングにかわりPoS等が採用されるようになってきたため今後マイニング自体が消滅していく方向になりそうです。

そもそもビットコインのマイニングが最終的にその役割を終えた時にインフレしない通貨としての完成を目的としているため当然の流れと言えば当然の流れです。

ビットコインが順当に価格を上げていくのであればマイニングは電気代の安い地域で行うのであれば投資手段の1つとして無くは無いと思います。

これからの投資イメージとしては「安定して微益を出すけどワンチャン大きく跳ねるかも。ただし、超ハイリスク」な投資です。

ASICは購入するにも中国メーカー等のパイプが無いと難しかったりマイニングを動かす場所も政治的な事情も絡んだりと技術的な問題以外のリスクも相当あります。

しかし、国内で自家発電してあまった電力を仮想通貨にかえる等のうまいやり方がある気もしています。

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中国マイニングファーム *モザイク処理しています

ASICの機械自体の話

ASICが海のものとも山のものとも知れない時は、なんだかとんでもなく高度なマシンのイメージがあったのですが、色々と触ってみるとパソコンでのマイニングと何らかわりませんでした。電源なんて自作パソコンで使う電源そのものだったり。

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A9 Zmaster

多くのメーカー、種類ありますが基本的にLinux上で動作、インターフェースはnginxやapache等。インフラエンジニア経験者であれば慣れ親しんだ物です。

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Z1+の設定画面にブラウザからアクセスした様子


思えば20年ほど前に大学でLinuxを使って数値計算なんて研究をやっていたのですが、仮想通貨の登場でその時の知識や経験が生きるとは思っていませんでした。


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