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何度も通いたい不思議な病院

謎の頭痛が数日続き、高熱にうなされていた。「熱が出るならさっさと出てほしい」と自分の体調不良を嘆いた。本当にタチが悪い。

徒歩30秒の近所の病院で診てもらった。インフルエンザ検査は陰性。とても丁寧な対応をしてくれる街のお医者さんだった。近くの調剤薬局と情報連携が徹底されており、僕が薬局に着く頃には処方された薬がすでに用意されていた。見事な連携プレーだ。

街のお医者さんにしては、これまで体感したことがない位サービスが行き届いている。「この病院にまた行きたい!」と思ってしまうくらい。本当は病院になんて罹りたくないと思うのが人間のはずなのに、不思議な気持ちになる。


案の定、ここ数日は会社に出社できていない。リモートワークで頭の使わない作業をしていると上司にバレて、「今は急ぎの案件はないから、ゆっくり寝てな」とslackのメッセージでそれとなく諭された。週の大半を休んでいる状況にチームメンバー誰も咎めることがない、優しい先輩たちに恵まれている。

と言いつつも来週登壇する勉強会の資料を作ったり、チーム内で持ち回りで更新している記事の内容をこっそり書き進めたりしていた。


休んでる間は時間がたっぷりあったので、積ん読されている本たちと戯れていた。僕の場合、一度読了したら繰り返し読むことはほとんどないので、読み終わったらそのままメルカリに流している。

書籍に限らず、溜まっているものが残った状態が僕は好きではない。なので、動けるタイミングで溜まっていた洗濯物も無くしたし、燃えるゴミもまとめて外に出した。

メルカリの配送を出しにコンビニに行く道中で気づいたが、いつもなら会社にいる曜日と時間帯、視界には普段なら目にしない光景が広がっていた。

バス停のベンチに座っているおばあちゃん、自転車に乗った買い物帰りの主婦の人、ゆっくりと散歩をしているおじいさん。誰も急いでおらず、丁寧にそれぞれの動作を進めている。


仕事に余裕がある時期に風邪を引いたのが救いだった。長期的にみて自分にとって必要な休暇だったのだろうなと肯定的に捉えている。

いつからか高熱を出してもこの世の終わりみたいな絶望的な気持ちにならなくなっていた。「元気になったら美味しいもの食べたいなぁ」などと呑気に思っていたりする。

こうしてnoteが書ける位、いまは元気です。


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