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尊敬する先輩と話すチャンスを逃した。

職場にて。立て込んでいたので、いつもより1時間ほど遅く仕事が終わった。息抜きに休憩所に向かうと仲のいい先輩から声を掛けられた。

見ると、休憩室のテーブルに尊敬している他部署の優秀な先輩方が4人で談笑していた。みんな別々のチームで年齢も異なる。「おやおや、珍しい顔触れだな」と心の中で呟いた。

この日はオフィスのいちばん広い部屋で、お客さんを招いたちょっとしたパーティーがあったようだ。その会が終わり、参加者も撤収していて、残っていた人で寛いでいたのだ。

だが、その時は夜の9時を過ぎていた。仕事で疲れていてお腹が空いていた僕は、先輩らとは簡単に二言三言やりとりしてからその場を去ってしまった。

会社を出てから、少し心残りがあった。


駅までの帰り道。音楽もラジオも聴かずに「さっきの先輩たちの輪に混じればよかったな」とひたすら思い返す。不思議な話だ。

なぜ後悔したのか自分を見つめてみる。すると、僕が尊敬する人ばかりだったからだと気付いた。

無理にでもチャンスを見つけて自分から関わりにいかないと話せないメンバーが揃っていた。それに比べれば自分の腹の空き加減なんて本当はどうでも良かったのだ。

冷静になってみるとそれがよくわかる。

同じ会社にいてもチーム外のメンバーと交流するのは難しい。そう痛感していた最近だったから、余計に惜しいことをしたなと反省する。


ただ、過ぎてしまったことはもう仕方がない。次回からは他のセクションの人と話す機会を逃さないようにしよう。自分との約束をした。

そう誓った後は、すっきりした気分になった。

「明日からまた頑張ろう」

そう思いながら帰りの駅まで向かう。


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