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最近、読んでいる本のこととか

昨日、青天の霹靂が起こった

青天の霹靂だった、というと大げさか。

何を狙った訳でもなく書いたエッセイが、noteの「編集部のおすすめ」ページに掲載され、多くの人に読んでいただいた。

記事を公開して数時間後にはこんな通知が来て、編集部の人の目に留まったことを知った。

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「きっとすぐに更新されて、別の人のnoteに変わるのだろうなぁ」と思っていた。

実をいうと、その日は気になって何度か時間をおいて、そのページを訪れていた。

結果的に翌日の午前中まで(編集部の人が出社後?)ほとんど丸1日、おすすめページ内に掲載されていたことになる。

noteを書き続けていると、たまにこういうことが起こる。僕のnoteを知らない人にエッセイが届いて、沢山の人の目に触れる機会が増える。本当にありがたい。

この一連の行為は、巨人の指先に自分の身体を摘まれて衆人の前に晒されているような感覚になる。多くの人の目に触れることを望んでいたはずなのに、辱めを受けているような。


僕は文章を書き上げるのが遅い。読むのだって決して早い方ではない。

勢いのままに書けなくもないが、後悔が残ることが多い。昨日のnoteも何日か寝かせていた。

そしたらすっかり6月になっていた。

初夏の爽やかな風が部屋に入ってくる季節。先週末、慌てて扇風機を押入れから取り出した。

村上春樹と平野啓一郎

先日ようやく、村上春樹さんの『騎士団長殺し』を読み終えた。

結末を避けて内容を曖昧な言い方に留めると、前後編を含めてラスト4分の1に入ってからの畳み掛けに圧倒された。

序盤の穏やかに段々と謎が深まっていく感じにも痺れた。読了後もしばらくは物語の余韻が身体に残って消えなかった。

読後感を引きずりつつ、今は作家の川上未映子さんが村上春樹さんにインタビューした内容をまとめた書籍を読み進めている。

これもまた味わい深い。プロのインタビュアーではない、同じ作家の川上さんが村上さんに質問していくのは面白い試みだ。過去の村上作品をまた改めてを読み耽ってみたい気分になる。


僕は小説を除いた書籍に関しては、20冊程度を並行して読み進めていくことが多い。そのため、気になった本は片っ端から購入したり、ほしいものリストに入れたりしている。

一方で、小説に関してはそんな器用なことはできない。1冊読み終えるまで他の小説には手を付けないことにしている。話の内容を脳内で切り分けて事細かに覚えられないからだ。

そういう訳で『騎士団長殺し』を読み終えて、新たな小説を選択できる権利を手に入れた僕は、平野啓一郎さんの最新刊『ある男』を購入した。

各所で話題になっていて、この本はずっと読みたくて取っておいた。『マチネの終わりに』を読んだ記憶が懐かしい。


現代のスピード感に小説は似付かわしくないと世の多くのビジネスマンは思うかもしれない。

だが、そんな意見は華麗にスルーして、今後も多くの良質な本を吸収する時間を設けたいなと思う。小説から学ぶことは大いにある。


派手な遊びは好みでない。小説なり映画なりを通して、脳内旅行するのが心地良い。

その際の「旅費」は現実のそれと比べると微々たるもの。読書という「長時間フライト」はむしろ大歓迎で、永遠に目的地に着かないでほしいとすら思ってしまう。不思議なものだ。


これまでも何度か書いているかもしれないけど、noteをこんなに書き続けるとは思っていなかった。頭の中にぽんぽん書きたいことが湧いてくるので、向いているのだと思う。

このアカウントを大切に育てていきたい想いがだんだんと芽生えてきた。

忙しい日々の中でも、定期的に水をあげていきたい。


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