手戻り最小限のディレクション術 その1…「制作会社って、何やってくれるの?」

企業で、ウェブデザインや動画などの制作を発注するポジションについている方で、特にその仕事を始めたばかりの人に、よく聞かれることがあります。

「この人たち↓は、何をする人ですか?」と。

・プロデューサー or 営業
・ディレクター(アートディレクター、 クリエイティブディレクター、映像監督など)
・デザイナー(グラフィックデザイナー、ウェブデザイナーなど)
・カメラマン(スチール、動画)
・コピーライター …etc.

クライアントさんの中には、これらのクリエイティブ職の人々に、なんとなく自分がやりたいことを伝えたら、“クリエイティブ”な表現に変換してくれる人たちだと期待している、あるいは思い込んでいる人が、わりといらっしゃいます。

が、それは9割間違いですね。

なぜならクリエイティブ職の人らは、「絵がめっちゃうまくて、創造性にあふれまくっていて、変わり者で、アイデアが泉のように湧き起こる人たち」ではありません!

もちろん、中にはぶっとんですごい人もいるでしょうけれども、大半は、クリエイティブの仕事に適した頭の使い方を訓練してきたフツーの人です(だから、向き不向きは多少あってもチャレンジすればそのうちある程度できるようになる)。

それで、仕事をはじめるにあたり、営業かプロデューサーの人が出てくることもありますが、意思を込めて仕事をする気があれば、絶対にその先にいるディレクター職の人とも絶対一度は直接会って(叶わなければ、あるいは海外の制作会社の場合などはSkype)、話をして、人となりやノリ、雰囲気をつかみ、何を目指しているかをしっかりと共有することが大切です。

まあ、当たり前のことなんですけど、世の中便利になりすぎて、この基本的なことがすっとばされることって意外とありますね。

私は過去に一度、クライアントさんの都合で、相手の顔が親指の爪ほどにしか見えない状態のテレビ会議だけで仕事をはじめることを強いられたことがあります。その時、アートディレクターには別会社の方が立ってくださいましたが、画面を通してだけでは、その方と最初まったく打ち解けられずに困りました。

その時は結局、テレビ会議を二回やっても埒があかないので、浜松から東京まで、その方に直接会いに行きました。そこでやっとお互いが考えていることを心底共有できて、意気投合するに至り、仕事は一気に進みました。

そんなわけで、ポイントは、

・1を聞いて10を知るミラクル・クリエーターはいない!
・便利だからとて会わずに仕事をはじめると、ろくなことがない

ということです。

次回は、「オリエンで伝えられても困ること」について書きます。



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手戻り最小限のディレクション術

企業で広告代理店やデザイン会社などに仕事を発注する立場の方向けのコラムです。「発注される側」として、こういう情報の出し方をしてくれると制作の質と速度がアップする!という生の声をお届けします。
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