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ONとOFFの切り替えは必要ない

私自身が、特にここ数年意識していること。

それは、ONとOFFの切り替えをできるだけなくして、自然体で過ごす時間を増やす、ということ。

一般的にはON・OFFの切り替えというのはポジティブな意味でつかわれることが多く、これがうまくできる人は優秀と言われることも多いかと思います。

最初に断っておくと、私自身が「独立しているから、仕事とプライベートの境界線が限りなく少ない」といった話ではありません。

GAPが大きいと人は苦しい

精神的に苦しくなる時に多いのが「様々なGAP」が存在しているケースだと思っています。

「本当はこんなことをしたくないけど、仕事なのでやらなければならない」
「今の自分はここまで来ているはずだったけど、それには程遠い」
「仕事の時に、本当の自分と異なる姿を演じなければならない」

今回の趣旨とは少しズレますが、優秀な人、プライドが高い人が精神を病みやすいのは「理想の自分と、現在の自分のGAPが大きいからだ」ということも感じます。

(またここで一つ断っておきたいことは、芥川賞作家の平野啓一郎さんの著書から話題になった「分人」という概念については、非常に共感していて、私自身も多面的な人間であるということは自覚しています)

営業の時にキャラチェンジしない

私のベースのキャリアは広告代理店の営業ですが、営業というのは、特にレッテルを貼られている職種の一つだなと感じます。

必要以上にテンションが高かったり、ヘコヘコしたり、ヨイショしたり、と。

ただ実際に、お客様の前にいくと、キャラが変わる営業さんも、たくさんいると思います。

商談中は「いや~どーもどーも」みたいな感じなのに、商談が終わってエレベータが閉まった瞬間に、笑顔が消えて「あーだりぃ」みたいな(笑)

私はお客様に「お世辞を言わないから信頼できる」といった類のことを、割と言っていただくのですが、私がどうか、ということ以上に、いかにヨイショ営業マンが世の中にあふれているか、ということの証明だなと思っています。

営業といっても、業種やサービスによって、一緒くたにできないのは100も承知です。

しかしながら、営業というのは、幾ばくかのベースのテクニックはあるものの、結局は人間力の勝負だと思っているので、自然体で勝負するべきだし、飾らない人物そのものを信頼してもらうことが本質だと思っています。

何より、仕事のためにキャラを変えるなんて、疲れてしょうがない気がします。

それに、仕事ではヘコヘコしているのに、家では偉そうなお父さんとか、イヤですよね。笑

自分を良くみせようとすると裏目にでる

そんな私も、元々は見栄っ張りな性格だということもあり、特に20代のころは、自分をよくみせたい、という思いはとても強かったように思います。

そして、良くみせようとしたり、打算的な感情が入ると裏目に出る、ということを自ら体感してきたような気がします。

前々職で営業部を任せていただいていた時に、直属の上司から、自分の部署のメンバーに対して「脇をあけろ」ということを再三言われていました。肩ひじ張らず、自然体で接した方がよっぽど自分の魅力が出て、人望が得られるんだよ、ということ。

私は当初中々それができずに、計算ばかりして裏目にでて、メンバーたちからそっぽを向かれていたと思います。

社外の方と会うときも同じで、特に20代後半頃から社外の方との交流を積極的にするようになりましたが、「舐められないように」とか「なんか仕事上よいことが起きるように」とか考えていると、誰ともちっとも仲良くなれないということには、すぐ気付きました。

ON・OFFの切り替えが少ない方が幸福度も上がる

ということで長々書いてしまいましたが、、

自然体で過ごしていれば、無理して演じる必要もないので、疲れることもないですし、自然と自分が気が合う人と、仲良くなれるというメリットもあります。

もちろん、100%自然体で過ごす、なんてことは難しいかもしれませんし、幅を広げるために無理することも時には必要だとおもいますが、ON・OFFの切り替えをできるだけなくすことで、日々の幸福度も上がるのではないかなと思っています。

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