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そう仰らず、残しましょうこの瞬間

他人の幸せで泣けますか?
新郎様の無邪気な笑顔、それを嬉しそうに見つめる新婦様の微笑み。寂しそうだけど祝福する親御様の涙…。
真っ赤な他人の結婚式のエンドロールムービーを見ながら思わず「よかった…」と口からこぼれました。

三連休…休日はイコールご披露宴やお打ち合わせのオンパレード。夜にもなるとみな肉体疲労から乾いた笑顔がはりつき、三連休の夜ともなるとみんな頭がおかしくなりはじめる。

そんなときに「今週は豊作だよ!」と終えたご披露宴のエンドムービーの上映会をする。
今となっては「エンディングムービー」の上映は当たり前で、それこそその日の撮影・編集で上映する撮って出しなんかは花嫁の手紙と同じくらい期待するゲストが多いコンテンツであり、新郎新婦には後々思い出のビデオにもなる一品。
どこの式場でもあるもの、かつ高額なアイテムとなるため他会場との差別化や「お値段以上」の価値を求めて日々カメラマンと編集マンに無理難題を強いる私たち。そんな打ち合わせ担当の中でも鬼畜とも言える選曲や要望を拾い上げてぶん投げたその結果をみんなで見始めるのです。

そもそも、ご披露宴そのものがひと組ひと組特別なもの。なかでもこの週は私が長い間楽しみにしていたお客様がひしめいた週末だったので、一本一本に思い入れの深い映像となる。

その日の天気や会場装飾。緊張気味の新郎新婦がはにかみ、親御様がその晴れ姿に涙する。ふたりを想う人々の喜びに満ちた笑顔が、音楽に合わせて次々にあっという間の一瞬を表していく。

もはやそれは、ただの撮って出し「振り返りムービー」などではないのです。
その音楽のPVといっても過言ではないのです。

私がお打ち合わせで関われるのは多くて2回です。
始まった頃と、終盤の2回。たまにご縁があるとリハーサルをしたりうっかり会えたりして何度かお打ち合わせをすることもありますが、担当プランナーのそれには到底及びません。それでも、その少ない時間の中で新郎新婦がやりたいことや、思い描いた夢を汲み取って、カタチにする。
カタチにするために、多方面へ「こういう人たちなのです」「こういうのがお好みです」「こうしてあげてください」と無茶をお願いする。
当然自分一人では成り立たないその世界が、完成し、映像としてカタチになる。

私が担う範囲は、ご披露宴の中ではほんの一部。当然他のセクションにも同じような担当者がおり同じように具現化するための魔法使いが存在する。
そのすべてが、この一本のエンドロールに詰め込まれていくのです。

「みんなが、この人たちをお祝いしたくて、この人たちの笑顔を見たくて全力疾走した」その証がエンドロールという5分ほどの映像になる。
そのなかで大好きな大好きな新郎新婦が無邪気に笑ってくれている。嬉しそうに涙している。そりゃあもう

「よかった…」

それ以上はでてきません。

ほぼ毎週、この壮大なプロジェクトを終える感動を得ていますが、毎週エンドロールは泣いてしまいます。
二人への祝福の思いがカタチになって大成功する。これ以上ない喜びを毎週感じているのです。

先日担当プランナーさんが「そう、たしかに辛い事務作業を残業している時、ふとビデオのチェックをはじめちゃうの。癒されるよね。あーそうやったそうやった。これがこだわりで…って」と話してくださいました。
私たちは、その日の新郎新婦様の笑顔が一番の報酬だと思いたい。
だからぜひそれを、私たちに噛みしめるチャンスをください。その一瞬を残してください。
と今日もまた私は新しい新郎新婦様にビデオ撮影の重要性をお話ししています。
ただの押し売りと思わずに、もしよかったら、耳を傾けてもらえると最高に嬉しいです。絶対に後悔はさせません。

世界一の幸せをつくります。

そんなお仕事をしています。

#私の仕事

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Ellie

▼#グリーフケアセラピスト #花嫁さんの相談役 #グラフィックデザイン #イベント主催 ▼各種イベント・セミナー主催「ヨネよし」http://event.joshuya.xyz

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