大学生から引きこもりやニートが増えたのは、昔だったら大学に行かなかった層が入学するようになったからではないだろうか。

実際のところ、おそらく、世の中の大部分の仕事は、小学生の学習範囲で基本的には対応できて、それに、職業別の専門知識と技能でことが足りると思う。

で、大学に入学する若者が、昔より大幅に増加していたとして、人間の本質的な賢さは生物的な遺伝子で決まり、脳の構造など変わりはしないのだから、
昔に比べて、難しいことを理解したり、研究したりできる人が増えたわけではないだろう。

つまり、本来ならば、大学に別にいかずに、就職していたはずの層が、大学に行けば、勉強内容が抽象的で興味がもてなかったり、理解できなかったり、卒業できなかったり。
卒業した先の職業としても、不適応だったりするのは、ごく当たり前に起きることだろう。

職業的教育の観点からは、大学よりも、専門学校を、もっと啓発し入学者を増やせばいいと思う。

結局のところ、社会的な役割が違うだけで、それをあたかも、序列のように受験戦争で儲ける塾とかが煽るから変なことになるのである。

学ぶと賢くなるというのは、誤解ではないだろか、人間のリソースは有限なのだから、何かが減るのではないだろうか。

専門的になれば、その専門以外に弱くなる。
例えば賢く、たくさん勉強している医者が、他の職業に転職したら活躍できるだろうか。

どうも、そうは思えない。
専門性をもつということは、それ以外とトレードオフなのだ。

なので、時代が変化したら、大人も学び直しが必要だ。その時も、大学よりも、時代に合わせた専門学校がよいだろう。
そのために、専門学校の教育内容も時代に合わせて更新していく必要がある。

代わりに、大学は、年月で色褪せない根本的な原理などを教育すればいい。そういった抽象性の高い内容を、理解力の高い生徒に教えれば、社会的価値を生んでくれるだろう。