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2022福島ユナイテッド振り返り

昨年は↓より。今年からnoteに書いていきます📝
2021福島を振り返る・選手編 | サッカーは片手間に。 (ameblo.jp)

今回も「主観と主観と主観で」C~Sまでで評価をしています。

GK

21 大杉啓 評価B

シーズン通して2番手GKに。山本の壁は高かった。(おそらく山本のアクシデントで)9月の長野戦より4戦連続で出場も宮崎戦の4失点が響きその後はベンチに。シュートストップでいいところを見せるもコーチングを含めた総合力ではやはり山本の方に分があったかなという印象。そろそろ中堅になるので山本からポジションを奪ってほしいところ。個人的には語彙が豊富な選手というイメージがあるのでSNSとかでもっと発信してるところが見たい。


22 山本海人 評価A

頼れる守護神がレギュラーをがっちり。今季はセーブももちろん、SNSでの発信でも存在感を発揮。ピッチ内外でのコーチング(?)が印象的でした。プレー面ではパスの精度も昨年より向上しまだまだ選手として伸びていることを感じさせます。前に出た時の危うさはありますが2022はじわじわ撤退守備なのでそもそもそういうシーンがないので気にならず。2023もまだまだ若手GKのお手本・高い壁として、また最年長としての働きに期待。

31 上川琢 出場なし 評価-

ルーキーは出場無しに。GKというポジション上仕方ないことはあるにしろ2023の目標はとりあえず初出場か。山本という素晴らしい教材からいろんなことを学んでほしい。一方オフザピッチでは米部長やイベント参加など積極的な姿勢が印象的。早稲田卒だなぁ(外池さんの教え子だなぁ)と感じました。これからも続けてほしい。

DF


3 河西真  評価B

シーズン通してCBの3~4番手をうろうろ。積極的に持ち出したりするなど新しい攻撃の引き出しを作ろうとしている姿が印象的ですが、やはり足元の不安がそのまま3~4番手という現状を作っていたように感じます。足元は上手くなってるが、堂鼻と比べるとなぜか危なっかしい。ポジショニングが「?」というしーんもちらほら。シーズン終盤は出番を雪江と争っていましたが個人的には消極的争いになってしまっていたのは寂しかったです。ただ対人やリスク管理の部分ではほとんど問題なし。チームの最終ラインに落ち着きをもたらす存在。守備陣のリーダーになりたいところ。


4 堂鼻起暉  評価

基本的には3バックの左でポジション確保。A八戸戦での「やらかし」もあったが、スピードを武器にする雪江とビルドアップで捌く堂鼻という組み合わせは攻撃面でも抜群。河西や新井秀明を寄せ付けない出来と言っていいでしょう。また、ミドルを打ちに行く姿勢も〇。個人的には森や延など抜け出しが得意なプレーヤーがいるのでフィードに期待したいところ。前半戦のプレーレベルを維持できればシーズン途中での個人昇格もあると思います。


13 田中康介 評価B

今期は右WBとしてチームを支えた副キャプテン。天皇杯予選決勝では急遽ボランチとして抜擢されるなどその頭の良さ・真面目さを度々感じさせました。ただ、今季はそれが裏目に出てた印象。彼の持ち味であるクロスをどうやってチームの強みとするか、に重点を置きすぎてそれ以外の彼の持ち味である縦の突破などが見られなかったのは少し不満でした。本人も不完全燃焼なシーズンになったと思ってるはずなので来年奮起に期待。2022の印象がダブるのは2年目の池田昌生。


20 北村椋太  評価B

天皇杯県予選決勝でのクロスも印象的で、昨季から大きく出場機会を伸ばすものの後半戦には試合に絡めず満了に。どうしてもWBになり切れなかったことが満了の原因でしょう。橋本・田中にあるような縦の突破がなかったのが厳しかったか。ただ、SBとしては十二分にやれるので4バックをベースにする宮崎移籍はむしろ北村にとってwinだと思う。2023も3バックの福島に北村がいても上手く扱えずクラブにとってもloseになるぐらいならこれでいいんじゃないの?と思います。


27 新井秀明 評価C

まさかの大卒1年での満了。時崎さんのサッカーと服部さんのサッカーは大きく違うのでフィットしずらいのはあったのかもしれないがそれにしても……という少し被害者感がある満了でした。1年での満了はいい言い方も悪い言い方も言えるのでこの辺で。練習を見れてないので1試合で語りたくはないのだが(しかも急造チームでの田ッカーの試合)、印象としては体がまだ細くて素材型。ボールさばきは良さげだったのでどこかで2年ぐらいじっくりCBとして時間をかければいい選手になれそうですがそれをしてくれるチームがJFL以上で現実的にあるかと言われると……?


44 大武峻 評価A

神様仏様大武様。こんなCB、J3に居ていいんですねぇ………と感嘆しきりでした。外見通りのフィジカル・競り合いの強さはもちろんですが前に出て危険を摘み取りに行く精度が素晴らしいし、本当に危なければファールできっちり潰す。攻撃面でも精度の高いフィードでチャンスメイクすることもあればビルドアップではほぼノーミス。セットプレーでも強さを発揮して終わってみれば5得点と得点源になっていました。こういう攻撃っていわゆる「分かっても止められない」ところがあるので強烈な飛び道具となっていました。正直個人昇格でも仕方ないと思っていましたが残留。今年も引っ張っていてほしいところ。


MF

6 諸岡裕人  評価S MVP!

まさに福島の心臓。キャプテンとしてもチームを引っ張る押しも押されぬチームの中心でした。2021終盤から働きは凄まじかったですが、2022はシーズン通してその働きができていました。(特に90分走れるようになっていましたね)。体も一回り大きくなったことで当たり負けすることはほとんどなく、まさに無双と言っていいと思います。シーズン終盤に3-5-2(3-3-2-2)の1アンカーを任されるとその凄まじさがより伝わるようになったかと思います。どこにでも顔を出しボールを奪い提供する。福島のカンテと言ったところでしょうか?個人的に惜しいのはこれだけフィジカルを前面に出して戦える諸岡を擁した状態でAいわき戦を見たかった。純粋に1サッカー好きとして。チームが振るわない場面でもキャプテンとしてサポーターに向き合う姿も個人的には印象的でした。2023は個人昇格で秋田ですが、納得と同時にもっと上のクラブでもできるんじゃないか?という出来だったと思います。間違いなく2022の福島は諸岡のチームでした。本当に感謝してもしきれない選手です。


7 遊佐克美 出場なし 評価ー

出場なしで契約満了は仕方なしか。コロナ禍でそもそも人がいないA愛媛・Hいわき戦であっても出場なしというのは流石に継続は難しい。ただ、選手内や福島市における人望の厚さはめちゃくちゃ感じる。めちゃくちゃ。なので個人的にはジュニアユースあたりを指導しながら近隣の学校でも指導とかやってほしいんだけど、そんなチームという枠に囚われず自由に動き回っているほうが本人にはあってそうなのでそれはそれで楽しみ。


8 吉永大志 評価ー

開幕直前に大けがを負い、それで1年棒に振ってしまった形に。9月のA長野戦で復帰するも(おそらく)怪我でほとんど稼働できませんでした。出場時間は短くともガツガツ行くアタッカーなところを見せてくれたのでゆっくり休んで勝負の1年に賭けて欲しい。個人的には吉永がパワーアップすればチームの層はグッと厚くなるので期待しています。

14 向井颯 評価ー

高卒ルーキーはベンチ入りするも出場機会はなし。ドリブルでの突破が持ち味だけど体がまだ細いのと、WBにはクロスor組立てを期待している服部さんなのですぐに試合にでるならシャドーの方が早いかも(練習見てないので右WB前提で話してるけどもうシャドーやってたらすみません)。関西人らしくいい意味でやんちゃなのでもっとプレーでもやんちゃなところが見たいですね。


18 橋本陸  評価A

シーズン通してのMVPが諸岡、シーズン前半戦のMVPを高橋とするならシーズン後半戦のMVPは橋本でしょう。何よりも引き出しが増えてこの1年で一番伸びた選手だと思います。去年「そろそろ「走る」以外の何か明確な武器がほしい。」と書きましたが、本来の持ち味である縦の突破にクロスという明確な武器を手に入れられたのが今シーズンの飛躍に繋がりました。
また、右からのクロスを大外から仕留めるという必殺パターンはチームでの大きな武器となり欠かすことができない選手となりました。WBでの出場ながら5ゴール4アシストはお見事。2023は相模原へ。こえー存在です。


26 新井光 評価A

湘南からのレンタルで加入。シャドーとして精力的にチームに徹した所が印象的。良くハードワークをし、良くつなぐことをしっかりとこなし服部監督の求めることを体現しており、今治に移籍したのは監督にとって痛いんじゃないかと思います。個人的に気になってたのは光から「面白い」パス(ループやスルーパスなど)がいくつが見られたのですがそれがことごとく味方に繋がらなかったところ。あれがもっとつながっていればもっとアシストの数字とかも伸びそうだったので活かせなかったのは少しもったいなく感じました。

30 清田直央弥 評価B

磐田から(おそらく)監督ご指名で引っ張ってきた若武者。後半戦より加わるとシャドー(またはIH)として奮闘。前への推進力でゴールに向かっていく姿が印象的。ただ、3-5-2のIHのところがボールの「獲りどころ」とされるとそこからボールロストでピンチを招くこともしばしば。フィジカル的にも技術的にももう一段レベルアップしないとやっていけないこともはっきり分かったシーズンだと思います。2023もレンタル延長で残留。「獲られない」選手になれれば間違いなくチームの中心になれますので期待したいところ。

32 大森博 評価B
こちらも夏から加入。所属元の徳島ではCBにコンバートして使われていたみたいだけど福島ではボランチとして支えました。前評判通り柔らかいボールタッチとCBもできるほどの対人の強さで戦力を底上げしてくれる存在でした。タッパがあることがCBとして起用されたところはあると思いますが、こういうタッパがあるからこそ間違いなくボランチの方がスペシャルな選手になれると思います。レンタル延長で今年もボランチで勝負。2023はチームの中心に「ならなければいけない」選手だと思います。諸岡なき後の心臓としての活躍を期待します。


35 柴圭汰  評価C

今期はシャドー/IHにコンバート。特にIHになってから出番をつかみましたが清田同様、立ち位置が上手くハマればボールを水のように運べるけれども、捕まえられるとそこから打開がなかなかできずチームとしてのウィークポイントになってしまっていた。ボランチの方がいいとは思いつつも、フィジカル的にまだ弱い今の状態であればシャドーの方が出場機会は得れそうなのでコンバートは納得。(ボランチでボールロストすると1つ1つが致命的なピンチになるため、フィジカルができてない=ロストの可能性が高い状態ならロストしてもピンチになりずらい1列前での起用は理解できます)ですが、2021からずっと言ってるけど柴の進化先はおそらく諸岡。2023はメンバー的にボランチで勝負することになるので頑張ってほしい。

38 粟野健翔 評価B

2種登録でシャドー/ボランチなアタッカー。個人的なイメージは柴と吉永のあいのこみたいなの選手。大学生として部活や勉強をしながらでそもそもチームに参加できない時期があると思えば試合に出たりできているだけで十分優秀ではないでしょうか?(卒論以外自堕落に友人と遊びまくってた僕が言えることではない)少なくともプロとしての助走を2022でできたはず。小柄だけど球際ガツガツいけることは良く分かったのだけど攻撃面で+αを出すところが個人的には見てみたい。


41 上畑佑平士  評価B

前半戦はボランチ、後半戦から右WBとして起用。コンバートはサイドでのゲームメイクをさせたい監督の意向が強く出ていたと思います。個人的には無難なプレーが多くて少し残念。特にボランチで諸岡とコンビを組んだ時に攻めを諸岡が担当し、攻撃時のリスク管理として上畑がカバーに入っていた場面が多かったのは(もちろんカバーは大事ですが)もったいないな、と。おそらく周りが良く見えるからこそカバーリングがしっかりしている思いますが、周りが見えてしまうからこそ慎重なプレーが多くなってしまったのかと邪推してしまいました。「よく見える」からこそ出せる積極的プレーに期待します。


FW 

9 高橋潤哉 評価A

チームを引っ張ったエース。チーム得点王もそうですが、ロングボールをキープする・前線からプレスをするとそれ以外の働きも素晴らしかったです。
ただ、前半戦が得点王も視野に入れられるような働きだっただけに後半戦の得点力はすこし寂しいものに。点を決められない苦しい時ほど「真面目に」原点に返ろうとしてチームのために身を粉にしていたこと、コンディション的に厳しくても出ざるを得ないチーム事情というのもありそうです。特に前線での体の張り方は凄まじかったのでそういう部分はあったかも。個人的にはFWは全員エゴイストであるべき(ブルーロックの影響じゃないですよ笑)というのもありレビュースペースでは少し厳しいことも言いましたが、間違いなく前半戦のMVPは高橋でした。2023はJ2挑戦。前半戦のような働きができればレギュラーは遠くないでしょう。 


10 森晃太  評価C

今年は「ジョーカー」として主にシャドーとして起用。はっきり言うと「期待外れ」。ほぼ途中出場で3得点という成績は悪いわけではないですが、昨シーズンの働き、そして10番を背負ってるという期待を考えると期待を下回る働きでした。一番見ていてしんどかったのはドリブルで突破していくところがほとんど見られなかったところ。A鹿児島戦など見張る活躍をした試合もありましたが持ち味のスピードで相手を振り切ることができず、全体的に見れば低調なパフォーマンスだったと言わざるを得ません。あと気になるのは守備をちょいちょいサボるとこ。攻守の切り替えがワンテンポ遅く、守備を重視する監督はとしてはビハインド時のジョーカー「としか」使えないという現状もあるかもしれません。いろいろ言ってしまいましたが昨年も書いた通りドリブルをするだけで観客がどよめく、という意味では福島ではオンリーワンな存在だと思います。スタジアムを沸かしてほしい存在です。

11 雪江悠人  評価B

2022は2年ぶりにCBへ再コンバート。持ち味のスピードと身体能力でレギュラーに。積極的な攻撃参加で相手に混乱をもたらしたりクロスでチャンスメイクなど福島の攻撃のアクセントとなっていました。守備面でも「再」コンバートということで大きな問題はなし。ビルドアップも然り。と順調でしたが、9月に怪我をして3試合欠場するとその後はポカが目立つ低調なプレーに。欠場の間河西に獲られたポジションを奪うチャンスは幾度あれどなかなか奪取しきれない不完全燃焼な終盤でした。
個人的には前半戦のような働きができればステップアップも狙えるだけにまずはコンディションをしっかり合わせてシーズンインを。攻撃的CBという大きな特徴が目立てば目立つほど、雪江の価値は高まる。そういう1年にしましょう。


17 延祐太  評価B

今年はシャドーで出場機会増。2023の飛躍の土台となるようなシーズンだったかと思います。ボランチとWB、CFを繋ぐ役割が多くチームに尽くす姿(オシム流に言えば「水を運ぶ人」)が印象的でした。個人的には延というプレーヤーは非常に頭がいいのだなーと。シャドーでこなしているタスク量もそうですが怪我で手薄になった右WBにいきなり抜擢されたりと目立ちはしないがその良さを感じさせました。これは上畑と同じですが、頭が良くいろんなものが見えるだけにエゴが出せないというのはFWとしては結構痛いところだと思います。ミドルを打つシーンもありましたが、全体的にはCFやWBをどう活かすかということに腐心しているシーンが多く個人的には「じゃあFWじゃなくて良くない?」みたいな感情を抱いてしまいました。延みたいなプレーはチーム内に「王様」がいるなら良いですが福島に王様はいないので。2023は主役を奪い取る、ぐらいの意気を見たいです。


25 長野星輝  評価B

2022のジョーカー。ほとんど途中出場ながら5ゴールは十分合格点。ゴールを狙うギラギラさはもちつつゴールへ「突進」していく姿印象的。ただパワーでゴリ押すのではなく体(特に腕)を上手く使いながら相手DFをいなして突破していく姿で僕は酒が飲めます。美味しい。まだまだ荒削りではありますが、「大器」であることを示したシーズンだったと思います。課題もたくさんありますが、早急なもので言えば90分フルで出れる体づくりをすること。スタメンでも現状だと60~70分が活動限界かなという感じ(交代5人制だからというのはありますがあるに越したことはないよね)なのでまずは100%を90分出し続けるようになれれば目標とする15ゴールはそう遠くないものだと思います。足元の巧さも去年より向上していますので今年はエースになることを期待します。お前が決めろ。


36 栗原イブラヒムジュニア  評価C

おそらく高橋の競争相手として夏加入。21歳191cmだし相模原加入直後の試合で決定的なシーン作るしロマンを感じさせましたがロマンがあまりにもロマンだったので満了。完全な原石だったイスマイラを荒削りまで磨いた実績があるのでどうにかなるのかと思ったけどそもそも研磨時間が足りなかった気がする。まぁイスマイラだって2年半かけて原石を荒削りにしたんだし。相模原が拾って2年かけてCBにするみたいだけどそれぐらいの心意気がクラブ側にないと大成しない気がするのでじっくり相模原で頑張ってほしい。

40 樋口寛規  評価B

「部長」は今年はボランチで。諸岡が凄まじくスペースをどうにかしてくれるのでボランチですが樋口らしく攻撃面でいろいろ手、ではなく足を出してフリーマンみたいな形に。服部さんは松田さんからインスピレーションを得てる人なので言われてみれば納得の起用。樋口はそもそも良くも悪くも影が薄い選手。スッと表れてササっと仕事(前線ならゴールを獲る、中盤ならボールを獲る、など)をこなす選手なので「チームに目立つ存在がいるのか?」というのが樋口が生きるかどうかに繋がっているように思えます。つまり、樋口が生きるところがたくさんあればチームが良い状態で、無ければ悪い状態、というチームのバロメーターが樋口なんだと個人的には思っています。つまり、2022の樋口はあんまり良くなかったなぁと。随所で光るプレーはあるのですが、90分トータルのプレーと考えると光る回数が少なかったなと。諸岡というずば抜けたボランチがいるなら、樋口を組ませるのは良いと思うのですが諸岡がいないのであれば個人的にはシャドーあたりで使ってほしいですね。

46 堤聖司 評価C

レンタルから帰ってきた2022はリーグ戦初出場など前進した一方で、8月以降は試合に絡めず。悔しい思いもたくさんしたシーズンになった。個人的な印象は「使われる理由は分かったけど、選ぶ理由はない」。シャドーとしてチームではどういう動きが必要か、どういうときに何をすべきか、というところはピッチでも問題なくできていたので起用される理由は分かりました。でも、言われたこと「は」できるプレーヤーをシャドーの競争の中で選ぶ理由は?と聞かれると浮かばないなぁというのが率直な感想です。ここから抜け出すには何がともあれこのカテゴリーで「発揮できる」強みをどれだけ出せるかにかかってると思います。2023は橋本が付けてた18番を背負う。前任は2022で武器を見つけ出した。堤も続きたいところ。


49 サイモン 1試合 55分 0得点 評価C

新井秀明と同じく時崎→服部とサッカーが大きく変わった被害者の1人とみなしていいかと思います。個人的には服部さんのサッカーにはイスマイラより適性がありそうだったので何が使われなかった要因はわかりませんが、急にサッカーが転換する中で通訳が居なかったのも大きかったのかなぁと(細かいニュアンスを伝えるのは難しいですよね)思います。帰国後でもインスタで福島の思い出を発信してくれたりいいやつだなぁとホッコリ。この先の人生に幸多からんことを。


監督

服部年宏 評価B

福島の「繋がりタオス」への復帰。託された指揮官ですが、監督として1年目は苦闘の年になった。期待感は高かった(特に前半滑り出し良好だし)けど後半はうまくいかずガタガタに。3-5-2を使うなど工夫は見えるものの終わってみれば11位とボトムハーフに。成績が振るわなかったことは一定の批判をしなくちゃいけないけど、それ以前に監督1年目ということから振り返りたい。
特に苦戦したのはチームのマネジメントの部分でしょうか。時崎さんが選んだメンバーが多くいることもありそこから大きく変わる服部さんのサッカーには合わない選手もいたのではないか?と個人的には見える(途中加入の清田・大森の出場機会を見ていると余計に)。また、「リーグの中では大きい戦力をいかに上手く扱うか?」が求められた磐田時代と「若手中心で育てながら戦うこと」を求められる福島とのギャップに苦しんでいたという印象も個人的には大きい。
とはいっても負けが込んでも選手を変えられない層の薄さは深刻だったし、そこで1~2年目の若手がスタメン争いに入ってこなかったことはマネジメントに問題があったとしてもおかしくないだろう。(もちろん、適応できない選手側に非がないとは言わない、言えない)
また、「戦術という理想と結果のバランスをどこまでこだわるのか?」ということにも悩んでいたように思う。実際、シーズン中には内容を変えるかどうか議論をしていたそうですし。(ユナマガにその言及がありました)
新春特別企画・福島ユナイテッドFC鈴木勇人代表取締役社長インタビュー(3)「今季は選手の編成も監督、強化部が話し合いの下に進めている」【インタビュー】 : 福島ユナマガ (targma.jp)
これは監督業1年目なら誰でもぶつかるところだと思うし、これは批判したいとは思わない。松田さん(=松田岳夫、2019-2020福島監督)を師匠としていることからわかる通り、どちらかと言うと結果よりもやる戦術にこだわりを持っているタイプなのである程度うまくいかなくても続けるタイプ。結果が出ない中採用した3-5-2(3-3-2-2)も、いやいやとまでは言わないけれど、結構やらざるを得ない感じで導入してたし。
2022で酸いも甘いも知った監督が2023でどんな姿を見せるのか。個人的には「どれぐらい理想を捨てるのか?」に注目して見ています。捨てれば捨てられるほどいいわけではありません。どれぐらいの塩梅を見せるのか?マネジメントにも注目です。



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