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「ゲーム好きが集まる『楽しい』と思える活動の場へ」ゲーム開発コミュニティGamma@北海道【メンバー募集!全国Unityコミュニティ名鑑】

こんにちは、Unity Japanのnoteで編集長をしている田村幸一です。私は普段、Unityを広く世の中に伝える、広報的な役回りも担っています。

この連載『メンバー募集!全国Unityコミュニティ名鑑』では、全国各地で活動する有志によるUnityユーザーのコミュニティを紹介しています。

ここ数年の新型コロナウイルス感染症の影響で、ユーザーが集まるオフラインイベントやコミュニティ間の交流が減ってしまいました。そんな中でも、新しくUnityを始める人にとって、学びを後押しするようなコミュニティと出会えるようにしたい、というのが連載の目的です。

第13回は、北海道大学の学生や卒業生を中心としたサークル「ゲーム開発コミュニティGamma」を紹介します。部長を務めていらっしゃる、北海道大学大学院生の柏崎恭平さんにお話を伺いました!

柏崎恭平さん
北海道大学大学院 情報科学院修士2年。ゲーム開発コミュニティ「Gamma」で、部長を務めている。

ゲームジャムにも積極的に参加!目標に向けてゲームを制作

──はじめに、Unityと出会ったきっかけを教えてください。

昔からゲームが好きで、高校では「Hot Soup Processor」というスクリプト言語で制作したゲームを文化祭で展示していました。大学に入ってから、もっとゲーム制作に力を入れようと思い、どんなツールがあるか調べていた時にUnityと出会いました。2Dから3Dまで制作に対応している魅力的なゲームエンジンに映りましたね。

また、進学した北海道大学には、Gammaの前身となったゲーム制作サークル「Kawaz学生部」があり、ほとんどの先輩がUnityを使用していたことも大きな理由の一つになりました。

実際にとても使いやすく、普段からUnityでゲームを制作したり、業務委託の仕事にも用いたりしています。

​​──「ゲーム開発コミュニティGamma」は、どのような経緯で設立されたのでしょうか。

前身となったKawaz学生部は、かつて存在していたサークル「札幌ゲーム制作者コミュニティKawaz」を卒業した社会人が中心で、活動頻度が低くなっていました。そこで、学生メンバーを増やしていこうと、新たにKawaz学生部を発足させたんです。

時間が経つにつれて、2つのサークルのつながりがさらに薄れていきました。そこで、Kawaz学生部が独立したサークルであることを示すために「ゲーム開発コミュニティGamma」と名前を新たにしたんです。

──何人が所属し、どういった活動をしていますか?

現在20人が在籍していて、5〜10人くらいがアクティブに活動しています。在籍するメンバーのほとんどがUnityを使っています。

毎週水曜日と土曜日の19時30分から活動しており、「ゲーム制作イベントへの参加」など目標に向けてゲーム制作していることが多いです。ただ、基本的には自由に過ごしてよく、メンバーの中には、Gammaに参加する前から自作していたゲームの開発を続けている人もいます。

また3〜4ヶ月ごとに開催されている、フリーゲーム投稿サイトの「unityroom」さんが主催する「Unity一週間ゲームジャム」でも、メンバーが協力して参加しています。基本的には毎回参加するようにしていて、これまでも4年以上参加し続けてきました。

その他にも、24時間であほなゲームを作るイベント「あほげー」をはじめとしたゲームジャムへの参加、月1回でゲーム開発の知見を発表しあう定例会、朝に30分ほど通話しながら好きな作業をする朝活をしたりしています。

定例会の議事録(一部抜粋)

──新型コロナウイルス感染症の影響により対面での活動が制限された中、コミュニティ活性化のためにどんな工夫をしていますか?

Twitterの発信に力を入れています。ゲームに興味がありそうな新入生をフォローしたり、新入生歓迎活動用の動画を作成したりなどしています。

新型コロナウイルス感染症が拡大する前は、学内にポスターを貼ったり、Twitterで投稿したりして、オフライン新歓の場所を告知していました。しかし、コロナ禍では学内にポスターが貼れなくなり、さらに交流もしばらくオンラインが中心となって、サークルとしての醍醐味が減っていたのは課題でした。

最近はオフラインで活動することも増えており、マスクをつけるなど引き続き感染対策をしながら、今後は以前のようにオフラインで活動をしていこうと思っています。

ゲーム好きが集まる、なくてはならない存在

──ゲーム開発コミュニティGammaの特徴を教えてください。

先輩と後輩の距離が近く、質問したらなんでも教えてくれるような優しいメンバーが多いです。Gamma卒業生の中には現役のエンジニアやゲームプログラマーもいて、Discordで質問に答えてくれたり、時々は部室に遊びに来たりしてくれる人もいます。

Discordでのコミュニケーションの様子

また現在はマンションの一室を部室としており、PCやVR機器も揃えています。サークルにしてはかなり贅沢な環境かもしれません。開発に詰まったらみんなでゲームをして遊ぶなど、ゲーム同好会のような側面も持ち合わせています。

──ゲーム開発コミュニティGammaを運営していて、「よかったな」と思う出来事を教えてください。

やはり自分たちが手塩にかけて制作したゲームを、学園祭などの場で目の前で楽しんでもらえることは、制作者冥利に尽きる瞬間だなと感じています。また、制作物をみんなでほめたり、感想を伝えてくれたりするので、創作や開発における正のサイクルが発生しやすく、総じて雰囲気が良いと感じています。

メンバーがゲーム制作そのものを楽しんでいる様子が伝わったり、「サークルにいてよかった」という言葉をもらえたりすることもあり、Gammaを持続させてきてよかったですね。

──コミュニティを運営する上で、心がけていることはありますか?

ある程度の方向性を明示すること、Gammaにいて楽しいと感じられるようにすることです。目的がないと活動に身が入りませんし、コミュニティにいて楽しいと思わないと人が離れていってしまうからです。

──柏崎さんにとって、Gammaはどんな存在ですか?

なくてはならない存在ですね。私自身、同じサークルの友人に技術の質問をするなど、制作活動を大きく助けられています。Gammaに参加する人の多くがゲーム好きなのもあって、一人のゲーム好きである私にとっても、とても居心地がいいです。

──今後、どのような人たちに参加してもらいたいですか?

「最強のゲームを作るぜ!」と熱い志を持つ人はもちろん、「ゲームは好きなんだけど、どうやって作っているんだろう?」「ちょっと興味あるかも!」といった初心者まで、ゲームが好きな人であれば誰でも歓迎します。もちろん北海道大学の学生や卒業生でなくても構いません。きっと楽しんでもらえると思います。

──今後の活動予定やイベント情報などを教えてください。

6月19〜25日まで開催されるUnity一週間ゲームジャムに参加します。25日には完成したゲームをTwitterで発表しますので、ぜひ遊んでみてください!

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