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はじめまして。兵庫県加古川市で靴下を作っているユニバルです。

はじめまして!株式会社ユニバルです。
みなさん、日本の靴下三大産地ってどこだかご存知ですか?
わたしも今の会社につとめるまでは知らなかったのですが、東京、奈良、兵庫が三大産地になります。その兵庫県の中でもとくに弊社ユニバルがある加古川市には小さな靴下工場や靴下加工場が今でも多く残っています。

その中のひとつであるユニバルは1953年の創業以来、大手メーカーのOEMを請け負い、製法の特許を取得するなどしてその製造技術を磨いてきました。ですがここ何年かの間に生産地が人件費の安い海外にうつり、OEMの量も右肩下がりとなってきています。

多くの国内地場産業はどこも同じような状況かもしれません。それぞれ持っている技術を生かしてその会社にしかできない独自商品を開発したり、今ある商品をブラッシュアップしてリブランディングしたり、何とか生き残る道を探していると思います。

ユニバルの場合は、2018年に生き残りをかけて自社ブランドを立ち上げました。足が速い神様・韋駄天の名を冠した「IDATEN」です。
OEMで長年培ってきたテーピングソックスの製造技術を生かし、商品開発の協力者に数々の世界大会に出場経験のある一流陸上選手を迎えて、ランニングソックスと真正面から向き合ったスポーツアイテムブランドです。

またユニバルでは、まだそれほど世の中に普及していなかった着圧ソックスにいち早く着目していました。他社に先駆けて着圧専用の編み機を導入していたので、職人さんたちには豊富な経験と高い技術が受け継がれています。

その技術から生まれた代表ブランドが「美脚なでしこ」で、こちらは主に量販店に卸していました。機能が高いのに価格が手頃だと好評をいただいていました。量販店で終売してしまったあとも、パッケージの製造者情報を手がかりに、わざわざお問い合わせをいただくことも多いユニバルの隠れた人気商品です。再販をのぞむ声を受けて、昨秋からは自社オンラインショップで販売をスタートしています。

もちろんこういう機能的なソックス以外に一般的なカジュアルソックスも製造しているのですが、このテーピングと着圧こそがユニバルの技術の2本柱であり、屋台骨であり「強み」なのは間違いありません。

安価なソックスがあふれる現在、ユニバルでは価格競争から距離を置いて、いかに秀でた商品を開発し、その商品を消費者のみなさまに知っていただき、お届けできるかを模索中です。本当に毎日「ああでもないこうでもない」と開発者も製造担当者もEC販売担当者も悪戦苦闘の日々なのです。

このnoteでは、その悪戦苦闘の日々の様子やユニバルで製造販売しているさまざまなソックス、フットケア商品にまつわるあれこれを書いていきたいと思っています。少しでもユニバルの靴下について興味を持っていただけるようにわかりやすく、ときにはちょっとマニアックな視点で紹介していくつもりです。

靴下マニアのみなさん、道具にこだわるランナーのみなさん、同じく地場産業で突破口を模索している製造業者のみなさんなどなど、いろいろな方に読んでいただけたらうれしいです。どうぞよろしくお願いします。

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