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2022/07/13. どこで恥ずかしくなったでしょう、リアリティの破れ目、本当の恐怖
7月13日(水)
「クイズ! どこで恥ずかしくなったでしょうか?」を見た。「人間はどこで恥ずかしくなるのか? それは他人にはわかるのか? 恥の概念にせまるクイズです」と概要欄にある。深く考えても浅く楽しんでもおもしろい。すばらしいクイズ。人間はどこで恥ずかしくなるんだろう。
「見てる人が見えなくなるとすごい恥ずかしい」という古賀及子さんの発言がもっとも示唆的だと思う。「不安になると恥ずかしくな
おままごとのジレンマ、リアリティ、平等、書くこと
為末大の『熟達論』(新潮社)を読んでいた。
以下の箇所が私的に示唆深かった。
自分の感覚では、ここで例示されたごっこ遊びの「相反する姿勢」は「遊び」にとどまらない。もっと広く、社会性の話だと思う。たとえば何かしら書類と向き合うとき、「こんな紙っぺらになんの意味があるんだ」と疑いだすと、むなしくてやる気が起きない。かといって、「この書類を落としたら人生が終わる!」と気負い過ぎてもプレッシャーで作業
金のインゴット、ほんものとにせもの、一回性と複数性、あと挨拶だいじ
2024年1月1日(月)
部屋の整理をしていたら、11月の文学フリマで吉川浩満さんから「金のインゴットです」と手渡されたオマケが出てきた。謎の購入特典。適当に「おお、うれしい!」などとリアクションして受け取ったものの、これがなにを意味するのかわからずにいた。小さな金のインゴット。まさか本物の金ではあるまいし……。まあいいやと放り出して、そのうちに忘れていた。
まじまじ眺めると、「FINE GO
現実との拮抗力、「感動」の基本構造、生きてるって実感
動物行動学者の日髙敏隆と竹内久美子は対談集『もっとウソを!』(文藝春秋, 1997)の中で,「どんな大理論でも必ず修正されたり覆されたり,もっといい見方が出てきて『ウソ』になる可能性がある.しかし,その理論が出された時点では正しかった.したがって科学とは,その時点におけるもっともレヴェルの高いウソである」と述べている.
腹痛の「なぜ?」がわかる本 書籍詳細 | 書籍 | 医学書院
気になる
肯定と否定、自由と不自由、ないはずのもの
古本屋で「人生を肯定するまなざし」と書いてある背表紙を見かけた。たしか井上ひさしに関する新書だった。中身の話はしないので、ぼんやりした記憶のままつづける。気になったのは、「人生を肯定する」というフレーズ。もともと誰の人生も肯定されているように思う。わざわざしなくても、途方に暮れるほど。わたしたちは、つねにすでに生きてしまっている。気がついたら肯定されていた。
たぶん、人間の価値観は否定や禁止の道
オモウマい店、未分化な荒さ、あるいは愛と欲望について
10月19日(火)
夕飯を食べながら、中京テレビ制作の「ヒューマングルメンタリー オモウマい店」を見ていた(途中から)。茂三郎という蕎麦屋のご主人が、取材に訪れたADの青年を勝手に弟子にする。そしてAD氏もそれを言われるがまま受け入れ、短期間だけ寝食をともにし、弟子として蕎麦打ち修行をする。そういう内容だった。
茂三郎氏のふるまいは表面上とても荒っぽいんだけど、心根はやさしい。前回の記事と紐付
限りなくはみ出し合うわたしたち
※前回のつづき的な記事。論理としてのまとまりはない(いつもそうだけど)。ひと筆書き。
たぶん、むかしは街全体が公園みたいにだぶついていたのだろう。人々も路上でだぶついていた。テレビにうつる、インドの雑然とした街なかをぼーっと眺めながら思った。ぜんぶが公園みたいで、きっと数十年前の東京もこのようにぐちゃっとしていたにちがいない。わたしの祖父母世代が若かったころ。
父方の祖母は、知らない人でも平気