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ミュージシャン菅田将暉が好き。”クワイエットジャーニー”日本武道館

音楽を聴くことが何よりも好きだったのに、産後、音楽を聴くことがほとんどなかった。
聴くとしてもラジオをつけてBGMとして流したり、子ども用の童謡のCDをかけるくらい。そんなとき、再び音楽の世界に私を引き戻してくれたのが菅田くんの曲だった。

菅田将暉『まちがいさがし』


出だしのやさしい声、サビの伸びやかな声。MVでの甘美な表情。何度もリピートして聴いたし、観た。私の中で「いち俳優」だった菅田将暉が一気に「推し」に変わった。

菅田くんを好きになったきっかけが音楽ということもあって、演じる彼より、音楽をやってるときやラジオで話してるときの「演じてない彼」のほうが好きかも。となるといちばん触れたいのは菅田くんの生の声、となるわけで、2月14日、念願だった菅田くんのライブ@日本武道館へ行ってきた。


菅田くんのライブを観るために、トップコートの有料会員になったり、できることをしてようやく訪れたチャンス。菅田くん初の日本武道館。私は人生初のアリーナ席。目の前は何も遮られることなく、真っ直ぐ、視界の先に菅田将暉。

1万人が入る日本武道館でも、ラジオで感じるような自然体の菅田くん。左右の見えづらい場所のお客さんにも不公平がないように、右へ左へ近くまで寄って楽しませる。菅田くんの求心力で引き寄せられる。円形の日本武道館が菅田くんにはお似合い。


スタートは新譜「クワイエットジャーニーEP」の曲をメインに。
ライブバンドメンバーKNEEKIDSと「誰にも知らされていない静かな日常」をテーマに制作された。名前のとおり、「静かな旅」に私たちを連れ出してくれる楽曲たち。

そこから打って変わって、芝居のセットのように置かれたベッドの上で、ドレスコーズ志摩遼平作詞作曲の『りびんぐでっど』。表情に油断がない! 俳優/菅田将暉が溢れ出てた瞬間。上から見下ろすアングルでモニターに映る色気たっぷりの菅田くんの気怠く挑発的な表情に、ハッとして目をそらしそうになりながらも凝視。続くあいみょんとのデュエット曲『キスだけで』。ベッドの端に座り、あいみょんパートをフードをかぶって内股で歌う菅田くんは女子だったのに、菅田くんパート歌うタイミングでフードを取った瞬間は男性になっていた。

実は、ライブの前週から小5の長女が突然不登校になった。明確な理由がわからず、先が見えない不安。今まで当たり前に見ていた景色がガラッと変わるような感覚。気づいたらライブの日という感じで、心の準備のないまま当日を迎えた。

そんなタイミングだったから、家族の結びつきを歌った『虹』と『いいんだよ、きっと』は今の自分に刺さりまくって、涙が溢れて止まらなかった。

大きな夢じゃなくていいよ
自分らしくいれたらいいよ
ひとりぼっち 迷った時は
あの頃を思い出して
作詞・作曲:石崎ひゅーい『虹』

いいんだよ、それできっと
そのままでいいんだよ
作詞:菅田将暉 / 作曲:石崎ひゅーい『いいんだよ、きっと』


菅田くんがそう歌ってくれて、長女の今をしっかり受け止めようって思えた。
(今週になって長女は小学校へ復帰。 あの不登校はいったいなんだったんだろう…)


アルピーの平子先生がサプライズで来たり、アンコールでDJブースがセットされるから「もしや!?」と思ったらCreepy Nutsが登場して共作を歌ってくれたり。出血大サービスをありがとう。
声出しが解禁になったから、コール&レスポンスも合唱もできた。菅田くんもお客さんも、3年間止まっていたものが決壊して一気に溢れ出たようだった。菅田くんが「夢見心地です」と言ってくれたけど、こちらこそ夢見心地だったよ。

菅田くんのステージ衣装、「スカートにズボン」から、衣装チェンジでも「スカートにズボン」だった。ジェンダーレスな感じをサラッと纏う姿は、私の勝手な解釈だけど、「こうあるべきなんて、ない」という菅田くんの意思表示に思える。後半に使ってたギターは、昨年急逝したYOSHIに菅田くんがプレゼントしたギターだったと後から知った。
言葉にはしなくとも、さりげなく思いやるのが菅田将暉というひとなんだ。


昨日2月21日は菅田くんの30歳の誕生日。どんな30代を旅するのでしょう。これからもあなたの生き方に寄り添った音楽を聴かせてください。

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