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dot.54 水とは合いまみえることが出来ず、火とは余計に焚き付けてしまう関係

水と油、火に油

今日、8月23日は油の日です。

859年8月23日に清和天皇の勅命により九州にあった宇佐八幡宮が大山崎に遷宮されたことから油の日とされています。

遷宮された大山崎には嵯峨天皇の離宮があったため、離宮八幡宮と呼ばれるようになったんですって。

離宮八幡宮は朝廷より「油祖」の名を賜り、
油の専売特許を持ち栄えていったんです。

諸国の油商人は離宮八幡宮の許状無しには油を扱うことはできなかったので、現在では「油の神様」として親しまれています。


この離宮八幡宮は「長木」という「てこ」を応用した
荏胡麻の種子から油を搾る道具を発明しました。

これが企業規模の搾油の始まりとされていることから日本の製油発祥の地と言われているんです。

離宮八幡宮では8月23日には、燈明用・工業用・食用として生活に欠かせない油の恵みに感謝して、日々の生活の平安を願っておまつりをしているんです。
なので、当日は参拝された人に荏胡麻油を渡しているそうです。

仕事をせずにぶらぶらしていていたり、無駄な話をしてサボってる~みたいな人のことを「油を売る」っていいますよね!?

あれはちゃんとした由来があるのです。

「油を売る」に出てくる「油」は女性が髪の毛につけていた「髪油」のことで、この髪油は今でも力士や舞妓さんが使っている鬢つけ油のことを指しています。

固形の油だったので「固油」と呼んで使われていたんですが、江戸の初期になると髪の保護だったり、艶出しのために椿油や菜種油のような液状の油が出てきたんです。

この液状の油を「水油」と呼びます。

行商人がこの油を桶に入れて持ち運んで、
柄杓で量って客の器に移したりしていたんです。

この水油は結構なとろみがあるものだったようで、
雫がなかなか途切れず時間がかかっていたんです。
そこで油売りは色々と話をして間を持たせていたことから「油を売る」という言葉が生まれたんです。

ただの無駄な話をしていたのではなく、合間を繋ぐために大切な時間だったり、サービストークだったりしたようです。


油って不思議ですよね~。
水と油だと混ざり合わないって感じですし、火と油では混ざり合いすぎて燃え上がる。

ただ水と油も上手に混ぜ合わせることが出来れば乳化してドレッシングを作ったり出来ますし、
火と油も上手に使ってあげればさまざまなことが出来ますよね。

人間も同じで合わないからといって、関わりを持たなくなるのはもったいないですよね。

何かをきっかけにお互いを高め合えるようになることってあるので、何があるかはわからないですよね。

ただ、本当に合わないってことはありますから、
その場合は適度な距離感を保っていくのがよいですね。


ということで、本日8月23日は油の日です。
皆さんはお好きな油はありますか!?

宗田はごま油が大好きです!


↑2021年8月23日は湖池屋のポテトチップスについて書いていました。
よろしければどうぞm(_ _)m


最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それではまた。


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