ゲムマ初出展メモ(23秋)

 ゲームマーケット2023秋にて初出展し、無事に終えることが出来たので色々とメモ。ターゲットとしては初出展すらしていない人であり、あくまでサンプルとしてはn=1であることをご了承いただきたい。

 ゲームについては https://gamemarket.jp/game/182407 を見てもらいたい。本記事を読むのに必要はないが、なんとなく解像度が上がるだろう。一言で要約すると盤面制の2人用カードゲームだ。

頒布数、利益

 一番気になるのはここであろう。うちの情報は諸々の事情で非公開であるが、よく言われる一般論を述べておこう。おそらく小箱程度のものを想定しており、チャックで100円や大箱6000円などはこの限りではない。
・初回参加で1日当たり50部は立派、100部以上を目標にするのは無謀
・土日の売上比率は4:2~4:3程度
うちはありがたいことに完売したが、「立派」ラインは超えていない。

 初回は当然データもなく、どれぐらい刷ればいいか分からないだろう。うちの場合、総開催時間×1時間当たりの部数で計算した。
 ゲムマは11時から17時までなので5時間。1時間当たり2~3部(20~30分に1つ)程度と考え、1日あたり10~15を想定していた。自分の想定としては1年ぐらいかけて複数イベントに参加して売り切るつもりだった。
 実際はその数倍の速度で売れ、1.5日で売り切れた。複数イベントの参加費や交通費込みで原価率90%ぐらいの試算だったが、その分利益になった。次作の制作費に充てます。

客層

 当日参加して驚いたが、事前情報を持って買うことを決めてくれた人が多かった。
 こちらを発見するや否や直角に曲がり、1つください。値段を言い終える前にちょうどの金額を財布から取り出しており商品を受け取り別の場所へ。滞在時間が十数秒なんてのは結構いた。

 きちんとカウントしてないが、購入者の比率は以下のような感じだった。
事前情報持ってる人:7割
・ポスターを眺めて買う人:1.5割
・ポスター+口頭での情報で買う人:1.5割
 ちなみに、Xのフォロワーは200以下であり、事前に観測できた購入予定者(ブックマークや引用RP、知り合い)は10に満たなかった。これは後述するが、予約してなかったことが大きいと分析している。

宣伝

 事前にやったことは以下の通りである。
ゲムマ公式ブログへの掲載
ゲムマ公式ゲームページの掲載
デザイナーズノートの掲載
ボドゲ―マの掲載
・Xでの宣伝
  ゲームマーケットタグ付けての自主投稿×数回
  ハッシュタグ参加×2

 Xでの宣伝がなんだかんだ効果があり、より知りたい方のためにそれ以外のブログやデザイナーズノートが役に立ったように思える。
 自薦は数回でやめた。みっともなく見えるのと、リプライがフォロワーに表示されるので数少ないファンに申し訳ないのが理由だ。
 次回参加の際は、条件が合致する(2人用、TCGライクなど)場合やるかもしれないが基本やらないと思う。Xでは300回やっても効果が無いとか、自薦の中から買うなど意見が色々ある。自分の感覚に一致するものを選んでいただきたい。

 また、再現性が無い方法だが、学生時代の先生が前日頃に宣伝してくれたり、日曜の途中で実際に遊んだ感想がXで上がり、その15分前後でドバっと来た。それに拡散や実際の購入者に繋がった。この場を借りてお礼を言いたい。

展示

以下の方針で展示を作成した
・とにかく視界の当たり判定を広げる
・スタッフは自分一人のみのため、対応できない可能性を考える
数m先からの印象と可読性を重視

 その結果、上記のような状態になった。こちらは奥のポスターが無い状態だったが、それでも来てくれた人が多かった。工夫した点としては以下である。
・人数、ジャンル、時間、値段を一目で分かるように(布)
・箱を積んで目線に近くなるように
・目線の位置にポスターを置き、スタッフなしでもゲームの概要が分かるように
・チラシを各所に置いて負担0で集客(刷るのは100枚弱/1日が目安)

不要だったもの

手提げ金庫
買ってないが、1人であれば財布で十分だった
過剰なおつり
最初の数人全員が万札しかない状態はほぼない。せいぜい1人分+αで十分と感じた。

便利だったもの、あった方が良かったもの

小型ホワイトボード&ペン
100均にもある。「スリーブ対応!」と「数分離席中……」などその場で書きたいことを書けた。
ガムテープ
案外使いたい場面は多い。荷物を自宅に郵送するのにも使える。

初回の後悔と次回

 初回にしてはうまくいった気がするが、やや後悔はある。
 まず売り切れはしたくなかった。売り切れと聞いて泣きそうになる子供を見るとクるものがある。これに関しては予測の甘さと在庫リスクを抱えられなかったこちらが悪い点もあるが能力不足を嘆いても仕方ない。
 同部数を刷っても売れる気がしないので、しばらく絶版になるだろう。

 予約はしておいた方がよいと思った。多少手間だが予約者が宣伝者になるメリットはかなり強い。予約をしなければ「宣伝しない方が得」な集団が出来上がる

 名刺があれば、という場面はいくつかあった。「サークルとしての活動を追いたい」「連絡先を知りたい」などの声掛けがあったり、何枚か名刺をいただいた。数枚程度しか使わないと思うが用意しておいて損はないと感じた。

 後ろはポスターよりタペストリー。視界の当たり判定は家での印象より小さい。横との印象差が重要だし、折りたためるのはかなり利点だ。また、在庫で高さを盛っていたが、在庫なしでも盛れるための何かは必要だと感じた。

次回予告

多分2人用カードゲーム。春には間に合わないので秋に出す予定。もしテストプレイで見かけたら相手していただきたい。

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