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DTM 初心者の制作メモ.42

 昨月作った曲について備忘録を書いておこうと思います。
今回は VOCALOID 6 を導入したので主にその話になります。

ジャケットはジグザグ丸さん (@zigzagion) のイラストです。

off vocal


VOCALOID6

 VOCALOID 6 を導入したと書きつつ、 AI のほうを使ったわけではないので、ほぼ VOCALOID 5 と同じ機能を使っている形になると思います。 (UI が違うとかはあるかも?)
 Piapro Studio とくらべると、お値段するだけあって手を加えるのが楽になっている印象です。特に後述するアタック&リリースエフェクトで簡単にニュアンスを付けられるのはいい機能だなと感じました。

 自分は VST として使っていたのですが、再生でほかのトラックと同時に再生できるのが便利でもあり、 VOCALOID 6 のほうの Editor でループ箇所が選べないのは不便でもありました。

 また、体験版から購入版にすると、打ち込んだデータが飛ぶっぽいので、アップグレードする前に .vps ファイルをエクスポートしておくとよいと思います。

リファレンスマニュアルは公式サイトからダウンロード可です。

トラックとパート

 まず、 VOCALOID 6 では、ここからここまでを"同一パート"というのを指定してから MIDI を打ち込む必要があります。


例えば画像一番上のトラックで98-102と102-105は別パートなので別のボーカロイドに歌ってもらうことなどができる

 パートごとに内臓のエフェクターなどは設定しなおす必要があり、ボカロの差し替えなどもできます。普通の DAW の動作に慣れてると面食らうと思うので注意してください。

 また、"オーディオアウトプットルーティン設定"からパラアウトの設定ができます。

 画面右上のフェーダーのアイコンから設定ができ、プルダウンから出力先が選べます(ここではトラックごとの出力先となっているので気を付けてください)

STYLE

 VOCALOID 6 にはパートごとに設定できる項目とノーツごとに設定できる項目があります。まずは、パートごとに設定できる STYLE について説明させていただきます。

 VOCALOID 6 には "STYLE" という項目があり、プリセットのエフェクトやら歌い方やらが全部設定することができます。目標とする設定がないのであればこれを最初に設定するのがよいかと思います。
 というのも、 "SINGING SKILL" という項目で歌い方がヨレるかどうか、語尾の処理をどうするかが結構大きくきまるので、打ち込んだ後にここを触ると打ち込み時の印象と変わってきてしまうのでまた、編集しなおす必要が出てくるためです。
 プリセットも多いのでここを最初に決めてしまってから細かいところを詰めていけばよいかと思います。

アタック&リリースエフェクト

 続いてノーツごとに設定できる部分ですが、一文字ごとに ATTACK (歌い始め) と RELEASE (歌い終わり) のエフェクターがあり、簡単にニュアンスを付けていくことができます。ベタ打ちで違和感がある部分にはこちらのプリセットでニュアンスを付けていくのが簡単だと思います。今回自分はピッチしか触らなかったんですが、ダイナミクスなどもあるので、結構触れることは多いと思います。
 もちろん手動でさわることもできます。

Effect

 VOCALOID 6 には内臓エフェクターがあり、DAW のほうでインサートしなくてもいじることができます。ただ、パートごとに設定することになる点は注意が必要で、ルームリバーブなどの楽曲全体で統一感が欲しいものに関しては、別途 FX チャンネルを作るとかしたほうがいいかなという印象です。

 また、個人的にはオートパンは単調なパターンしか設定できないなーという印象でした。

PANMAN

 オートパンとしては今回ブラックフライデーで買った PANMAN を使用しました。

 プリセットなどもたくさんありますが、ノブが複数あり、ランダマイズ機能もあるので、「とりあえずパンに振りにパターンつけたいけど試行錯誤でやりたい」というときにすごくいいプラグインだなと感じました。
 反対に明確な正解のパターンがあるなら、studio one なら UI が見やすい X-trim を使うほうが適してそう。

DRIVE

 また、今回 UJAM が無料配布している DRIVE も使用しています。

フレーズを MIDI として書き出すことはできないんですが、タイミングなどを簡単にいじれるループ音源みたいな使い方ができて面白いと思います。また、音もシンセ、ベース、ベルとかいろいろ入ってるのでそこもよいかと思います。

NEXUS EXPANSION

dubstep のベースプリセットが欲しかったので、 NEXUS のこちらのプリセットも購入して使っています。

 ベースの音がいいのはもちろんですが、stab とか、オケヒも入っていたのが掘り出し物で嬉しかったです。ちょっと、音がきれいすぎておさまりが悪いところがあるんですが、こういうときはどうしたらいいんですかね。ディストーションかな。その辺は試行錯誤していこうと思います。


また、サークル Minor Chord Radio として、本楽曲も収録した CD をコミックマーケット C101 で500円で頒布します。こちらもよかったらどうぞ!


Reference

また、 beatmania の stop the violence とかにもだいぶ影響を受けました。

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