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【完全版】領収書なしでタクシーに忘れ物をした場合

「物を無くした時がいちばんムカつく」というのは、中国の偉い人が言っていた言葉である。(嘘)

さて、みなさんは一度くらいは忘れ物をした経験があることだろう。忘れ物をすると、まず不安とやり場のない怒りが襲ってくる。つまり、「誰かにパクられたんでは無いだろうか」とか「なんで忘れたんだよ!!!」などという、なんとも言えない不快感に襲われるのだ。

私はこれまで、東京で5回ほど忘れ物をしたことがある。初めは上京したてのころ、品川水族館へペンギンを見にいったとき、その帰りにスマホが無いことに気づいた。しかしどこで無くしたのかさえ全く記憶になく、数日間を虚無の状態で過ごしたことは苦い思い出である。最終的には警察から連絡が来て事なきを得たが、このときは強く「次は絶対に無くさないぞ」、「二度と品水にはいかない」と誓ったものだ。

過ちは繰り返すものである。私は数日前、またもやタクシー車内においてスマホ入り(電話してもなぜか繋がらなくて、「iPhoneを探す」も使えない)のクラッチバッグを置き忘れてしまったのだった。。。


タクシー車内で忘れ物をするとどうなるか

さて、ここからは簡潔に、タクシー車内で忘れ物をするとどうなるかをお伝えしよう。

「タクシー会社へ問い合わせればいいだろ!」という言葉を以てこの記事は終了すると思っているあなたは、非常に思慮が浅いと思われる。確かに、乗った時の領収書があれば「乗った会社」・「車番」が分かるため記事にするまでもなく忘れ物は回収できる。しかし、ほんの気の緩みや泥酔状態などにより領収書ごとタクシー車内へ忘れ物をする場合がある。このとき、あとから忘れ物を回収するのは非常に困難なのだ。

なぜなら、東京都内だけでもかなりのタクシー会社があるため、自分が乗ったタクシーを特定することが難しいからである。

タクシー内の忘れ物の行方

私は、タクシーに忘れ物をしたと気付いてから、自宅周辺のタクシー会社に総当たりのように電話をかけた。Google mapで「タクシー会社」と調べ、ピンが立ったところから順に家電(スマホもないため)から電話をかけまくることにした。すべての担当者に「うちでは預かってないですねぇ」みたいに言われることになる。「忘れ物があった場合どうなるんですか?」と聞いてみたら、「1週間保管して、そのあとは最寄りの警察署に届ける」とのことだった。自分でも調べてみたら、確かにほとんどの会社では1週間保管されたのち、警察署へ行くことになるらしい。

・・・と、いうことは、少なくとも一週間以内はタクシー会社に保管されるため、タクシー会社を特定しないといけないじゃないか!!!ということを悟った。

タクシー会社の当たり方

さて、ここからが本題だ。まずは以下の写真を見て欲しい。

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これは、ある記事から引っ張ってきたものなのだが、これによると東京都内においては以上の4社で寡占状態になっているらしい。タクシーグループ大手は、これらの頭文字をとって大日本帝国と呼ばれているということもわかった。

そして、私調べでは約50%のタクシー会社がこれらのグループに所属しているということもわかった。

つまり、大事な物をタクシー車内に忘れ、領収書をとっていない場合は以上4社をまずはあたることだ。余談だが、kmグループ(国際自動車)のオペレーターの女性に聞いた時は非常に親切に応対していただき、「ジャパンタクシーでしたら大和さんと帝都さん、グリーンキャブさんにも電話をかけてみてください」と他社の情報まで親切にご案内していただいた。(これからタクシーを呼ぶ時は絶対にkmさんにしようと決意)


タクシーセンターは何もしてくれないよ

タクシーセンターという施設がある。ここは、タクシー会社全般に関する苦情などを受け付けている団体だ。私があるタクシー会社へ事情を説明した際、「とりあえずタクシーセンターに電話してみたら探してくれるよ」なんて言われたし、インターネット上にも「タクシーセンターで探してくれる」みたいに書いてあった。

しかし、少なくとも東京タクシーセンターでは忘れ物を探してくれるということはない。実際に、タクシーセンターのおじさんにも「そういうのは警察に」という対応をされたし、他社のタクシー会社に「忘れ物があった場合はタクシーセンターに報告することになっているのですか?」と尋ねてみた時は「そんなことはしないよ」と一蹴された。

タクシーセンターが具体的に、どのような業務を行っているのかは非常に謎である。

遺失物届けを出そう

タクシー会社にもあたり、周辺の無所属タクシー会社にもあたったがやっぱり忘れ物がない場合は、最寄りの交番か警察署にて遺失物届けを出そう。

ちなみに、遺失物届けを出したほうがいい理由としては、「タクシー車内に忘れ物をしたと思っていたがお客さんが直接交番に届けた場合」や、「そもそもタクシー車内で忘れ物をしていなかった場合」などがあるからだ。そして、遺失物届けを出した際にはその場で警察官がPCで一生懸命に探してくれる。

今回の私の場合も、タクシー車内で忘れ物をしたと思っていたのに、一週間以内に警察署に届けられて結局警察署から忘れ物を回収した。

警察署の忘れ物を探す「謎システム」は結構すごくて、所轄内だけでなく東京都内全てのエリアの遺失物を同じ場所で検索できるようになっているらしい。


タクシーに乗る時は絶対にあんどんを確認する癖をつける

タクシーは、よくみると天井に行灯(あんどん)というランプが点っている。空車の時に光っている、あの部分である。ここに、大和自動車交通なら「大和」、日本交通なら「N」という具合にサイネージされている。

この情報がわかれば、グループに電話をすれば教えてくれるのでわざわざこの記事の内容を読む必要がない。

この記事は、ありとあらゆる手段を尽くしてもタクシー会社から忘れ物を回収できない場合に陥ってしまった人向けに書いてある。しかし、もしそうでない人も是非普段から「あんどんの特徴」を確認してタクシーに乗り込んで欲しいものである。

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