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話を聞かない男、地図が読めない女 【忙しい人のための要約・まとめ】


今回紹介する内容は30カ国以上でコミュニケーションの方法を教えているバーバラ・ピーズさんとアラン・ピーズさんの『話を聞かない男、地図が読めない女』の一部分です


▪︎男女で脳が違う理由


狩猟採集時代において、男性はシカやイノシシの狩猟を行い、女性は木の実や果物を採って男女での別々の役割分担が行われていました

役割に適応するために人間は進化し、男女で脳の違いが生じてしまいます。例えば、男性は狩猟をするために筋肉が丈夫に発達し、獲物を追う際には必要な空間認知能力が向上し、女性は木の実や果実を採取したり育児のために手先が器用になり、コミュニケーション能力が高くなっていきました

私たち人類の歴史というのは、この狩猟採集時代がほとんどを占めています。というのも、250万年前に狩猟採集時代が始まり、1万年前にやっと農耕が始まりました。そして250年前の産業革命から現代にかけて人類は急激なスピードで社会を発展させていきました

つまり、狩猟採集の時代に生まれた男女での脳の違いをそのまま現代まで受け継いでしまっているということです



▪︎男女の脳の違い


・女性の会話はコミュニケーションであり、男性は情報伝達
・ストレスを感じると女性は喋り続け、男性は黙る
・女性はマルチタスクであり、男性はシングルタスク
・女性は鋭く、男性は鈍い
・口喧嘩では女性は感情的に訴え、男性は論理的に話す
・女性は地図が読めない、男性は地図が得意


・女性の会話はコミュニケーションであり、男性は情報伝達

女性は会話に共感を求め、男性は会話に解決を求めます。女性の会話というのは友達作りやコミュニケーションであり、それに対して男性の会話は情報交換や事実伝達です。これも狩猟採集時代の名残であり、男性は命がけで行う狩猟の際は最も効率的に獲物を捉えることが必要であったため、目的思考の脳が発達したのに対して、女性は外敵からいつ襲われるか分からないため、常に周囲と頻繁に会話をしてお互いの存在を確認し合っていました

女性にとってコミュニケーションに目的があるわけではなく、コミュニケーション自体が1つの目的なのです。つまり、女性の愚痴を聞いているときはアドバイスをしないことを意識しただ聞いて共感してあげることが大切です



・ストレスを感じると女性は喋り続け、男性は黙る

ストレスが溜まったときに異性がどういう行動をとるかどうかを知っておくことはコミュニケーションにおいてとても重要です。一般的に女性はストレスが溜まれば溜まるほど、おしゃべりになりしゃべっているうちに前向きな気分になってストレスが解消されます。それに対して男性はストレスが溜まるほど他人をシャットアウトして無口になり、一人きりになって問題解決方法を考え込んだり、別のことに集中します

落ち込んでいる女性を見た男性は1人でそっとしておいてあげようと思い、話を聞こうとはしません。逆に考え事をしている男性を見た女性は心配になってあれこれ話しかけることがありますが、ストレスが溜まった異性に対して自分の感覚で対応してしまうとすれ違いが生じてしまいます

男性は落ち込んでいる女性を放っておかずにしっかり話を聞き、もしストレスが溜まったのであれば『一人になりたい』と伝えましょう



・女性はマルチタスクであり、男性はシングルタスク

狩猟採集時代において、男性が狩りに成功するためには1つの獲物に集中しなければいけなかったため、男性はシングルタスクになりました。一方で女性は育児をしながら採取した木の実をすりつぶしたりなど同時進行でこなさない仕事がたくさん合ったため、マルチタスクになりました

この感覚の違いからすれ違いが起こってしまう可能性があるのでお互いに理解していくことが大切です。男性が何かに集中しているときは女性の話を共感するどころか単語すらも頭に入ってこないので、『聞いてほしいことがあるから10分だけ話を聞いてほしい』とあらかじめ時間を指定して話に集中してもらいましょう



・女性は鋭く、男性は鈍い

女性の脳の方が、男性の脳と比べて直感力や勘が鋭く、周囲の変化に敏感であり、『小さい変化に気づくのが当たり前』だと思っているのが女性です。それに比べて男性の脳は視野が狭く、鈍感です。とはいえ、男性は遠くの一点を見るのが得意です。これは、狩猟採集時代において獲物だけを見てその距離を正確に測ることが重要とされていたためであり、その名残から一点集中してしまうということです

対して女性は住み家を外的から守るために周囲を広く見渡すことが重要であったため視野が広くなったと言われています



・口喧嘩では女性は感情的に訴え、男性は論理的に話す

男性は喧嘩をした際に一刻も早く解決したいと考え、お互いの意見や不満をすり合わせてベストな形での解決方法を論理的に考える傾向があるのに対して、女性は感情が爆発してしまい、怒ったり泣いたりして嫌な思いや気に入らなかった出来事など、今回の喧嘩には直接関係ないことまで持ち出してきます

そもそも男女で喧嘩という捉え方が違います。男性の喧嘩の目的として『問題の解決』であり、女性の喧嘩の目的は『感情の爆発』です。これらそれぞれの喧嘩の大前提を最初から把握していれば下手に長引かせず、悪化させることなく収束させることが可能です



▪︎【結論】お互いに理解しあって歩み寄っていきましょう


狩猟採集の時代に生まれた男女での脳の違いをそのまま現代まで受け継いでしまっているため、男女には思考回路の違いが出てしまうのは当たり前のことです

その違いを認め、お互いに理解し、歩み寄って良好な関係を築いていくことこそが重要になります

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