お父さんのためのASOBINOTES講座(?)

先日アイドルマスターの新ブランド『学園アイドルマスター』が発表されました。

このブランドの音楽を担当するのはバンダイナムコエンターテインメントの自社レーベルであるASOBINOTESです。

さて音楽をASOBINOTESが担当すると発表された時の反応を見たところ「ASOBINOTESって何。なんでLantisじゃないの?」という意見をちらほら見たのでASOBINOTESについての簡単な解説です。


ASOBINOTESとは

ASOBINOTESとは先ほども書きましたがバンダイナムコエンターテインメント(以下BNE)の自社レーベルで、ホームページにはこのように書いてあります。

バンダイナムコエンターテイメントの「オト」で「アソブ」事業であるサウンドエンターテインメント事業が展開するコンテンツのレーベルです。

https://asobinotes.bn-ent.net/about/

そんなASOBINOTESの運営は以下の通りです。

運営:バンダイナムコエンターテインメント
バンダイナムコHDの位置づけ:エンターテインメントユニット

HDの位置づけについては別のところでも触れますが、エンターテインメントユニットは家庭用ゲームやネットワークコンテンツを扱う部署となります。

ASOBINOTESのレーベルメイトは『電音部』や『ヴイアライヴ』。

あとアイマス関連ではポプマスやMOIW2023のテーマソングがこのレーベルから出ています。

ところでASOBINOTESのCDは一般販売されるのかというポストを見たのですが、買ってないから知らなかったのですがASOBINOTESから出たアイマスのCDは一般販売されてなかったようです。ただ『電音部』のCDは普通に買うことができるので『学園アイドルマスター』は流石に買えるようにすると思います。というか、サブスクでも良くない?

じゃあLantisはなんなの

さてアイマス関連では『ミリオンライブ!』、『sideM』、『シャイニーカラーズ』のCDを出しているLantisですが、これはバンダイナムコミュージックライブ(以下BNML)のレーベルになります。というわけで運営は以下の通りです。

会社:バンダイナムコミュージックライブ
バンダイナムコHDの位置づけ:IPプロデュースユニット

IPプロデュースユニットは映像や音楽コンテンツ、ライブエンターテイメントを担当する部署となります。というわけで、バンナムグループではありますが別会社だし、担当する部署や商品も違うわけです。

さてこの会社は『ラブライブ!』を運営している3社中の1社です(残りは同じIPユニットのバンダイナムコフィルムワークスとKADOKAWA)。BNMLはCDを出すだけではなくAqours、Liella!、蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのマネジメントやLiella!3期生の坂倉花のマネジメントもしています。ところでラブライブ!に出演してないのに来栖りんのマネジメントもしているのは何でですかね?

というわけでASOBINOTESとLantisは音楽レーベルという事は共通していますが、運営している会社もHD内での位置づけも違うわけです。

なんで『学園アイドルマスター』はASOBINOTESレーベルなのかの考察

「いや同じグループ会社で音楽を担当する会社があるなら、そこにやらせればいいではないか。なんで自社レーベルでやるのか」と思う人もいるでしょう。これについては2つの理由が推測されます。

1.自社内で完結させることで理想通りのコンテンツ展開をするため。

アイマスと言えばしばらく前までサブスク解禁していないコンテンツでした。デレは知らん。もっとも今もCD発売からしばらくしてからサブスク配信してるみたいですが、そうなるのはBNMLはCDを売るのが仕事だからです。そんな簡単にサブスクに配信されては困るわけです。

このように同じグループ会社であっても利害の対立は発生するのですが、『アイドルマスター』を運営するBNEからすると困るわけです。例えば土曜のライブで初披露した新曲をすぐに配信したくてもBNMLの都合で出来ないという事があるかもしれない。それが自社レーベルにすれば解消される可能性があります。

例えば『電音部』では今年1月6日に披露した楽曲を5日後の1月11日に配信しているので、『学園アイドルマスター』でもそういうフットワークの軽い展開が可能になるかもしれません。Spotifyのリンクは初披露して5日後に配信した曲。

こちらは同じコンポーザーの治安の悪い自己紹介曲。

2.BNMLの管轄ではライバルコンテンツが優先される可能性があるため

先ほども書きましたがBNMLは『ラブライブ!』を運営しております。つまりBNMLにとって『ラブライブ!』は自社コンテンツですが、『アイドルマスター』はグループ内ではあるものの他社コンテンツなわけです。

さてあなたがBNMLの経営者だったら予算と優秀な人材を『ラブライブ!』と『アイドルマスター』のどちらに使いますか。おそらくほとんどの人が前者と答えるでしょう。

今までの『アイドルマスター』の担当者が無能だったとは言いませんが(『愛の旋律』事件とか知らん)、BNEからすれば『ラブライブ!』ばかり優先されるという思いはあったのかもしれません。

もっともコンポーザーは重なる部分も多いので、優先されていたにしても何がどこまで優先させていたかは不明ですが。例えば『学園アイドルマスター』のコンポーザー第1弾で発表されたGigaは『電音部』にも『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』にも曲を提供しているわけで。

なんでGiga&TeddyLoidの座組を『虹ヶ咲』にやられてるのよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

このようにASOBINOTESとLantisでは運営する会社が違うため利害の対立が発生する可能性があります。それを解消するために『学園アイドルマスター』ではASOBINOTESが音楽を担当しているのだと思います。BNEで完結することでコンテンツ展開が容易になることが大事という事でしょう。

まぁ問題があるとすればアイマスPってほとんどサブスクをメインに使っている印象が無いのですが(未だにレンタルCDがない事を心配するアイマスPを見たが、そもそもレンタルCDショップ自体が絶滅危惧種だ)、仮に『学園アイドルマスター』がサブスクメインの展開になったときについていけるんですかね……?

こちらからは以上です。

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