追憶の2023年、もしくは余は如何にして「蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさん」となりし乎
2020年と2022年に1年の振り返りを書いているので今年も書きます。2021年が無いのは書いてる間に1月も過ぎてどうでもよくなったからです。
個人的に今年は『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』(以下『蓮ノ空』)の年だったと思うのです。というわけで、どうして沼にハマって帰ってこられなくなったかを書きつつ振り返りたいと思います。
本編
私とラブライブ
さて『蓮ノ空』について「ガチのラブライバー向けのコンテンツである」という言説を見たことがあります。確かにそういう要素もないわけではないのでしょうが、個人的には違和感があります。おそらく私のラブライブ歴がそうさせていると思うので、そこから始めたいと思います。
・ラブライブ!(μ's)
アニメも何も見てない。なんなら『Snow halation』のフルは異次元フェスで初めて聞いた。
・ラブライブ!サンシャイン(Aqours)
アニメ見てない。Aqoursのパフォーマンスはバンナムフェス2ndや異次元フェスで見た。
・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
2022年にアニメを見て追いかけるようになった。5thライブやユニットライブにも参加している。ただスクスタは未プレイ。ちなみにハマったきっかけなどは以下の記事を参照。つまるところファットボーイ・スリムことノーマン・クックが悪い。
駄目押しというか元凶の曲。
元凶の元凶。
・ラブライブ!スーパースター!!(Liella!)
バンナムフェス2ndで5人編成のLiella!を見てパフォーマンスに衝撃を受けてアニメ1期を見たもののイマイチ肌に合わず4話くらいで挫折。未だに私の中では嵐千砂都も葉月恋も加入していない。ただ曲はちょくちょく聞くし、パフォーマンスはすごいと思うのでアニメも再挑戦したいとは思う。曲は1stアルバムの可可ソロが好きだったりする。宮野弦士!
こうして書いてみるとラブライブ歴1年弱のうっすいファンである。そういう人間が『蓮ノ空』にハマったわけである。
そもそも『蓮ノ空』に興味を持ったきっかけの話
そもそもラブライブ!歴のうっすい私がなぜ『蓮ノ空』に興味を持ったかというと、バーチャルスクールアイドルというコンセプトに興味を持ったからです。そのあたりは過去の記事を参照。
だから『蓮ノ空』への興味もラブライブが好きだからではなく、まずはコンセプトありきで「とりあえず触れてみるか」という気持ちで追いかける事にしたのでした。
ただその頃はラブライブがVtuberをやるものとばかり思っていたのでキャストが出てきたり、YouTubeで配信するものと思ったらアプリの名前を公募すると聞いた時は首を傾げたのも事実です。
『蓮ノ空』接触編
お披露目配信を見た最初の感想は「いくら何でもCGが微妙すぎるのでは」というものでした。
この辺りで追いかけるのを止めようかとも思いましたが、デビューミニアルバム収録の『On your mark』が良かったのでもう少し様子を見ることにしました。ちなみに私がコンテンツを追いかける基準はほぼ楽曲です。
で、アーリーアクセス版が出たのでインストールしてみたら大ボリュームの活動記録に圧倒されたりしました。CGも改善されていた。ただこの辺りはまだそこまでの熱はなかったと思います。
オープニングライブイベント
そんな感じでゆるゆると追いかけていたのですが、5月にあった6月にあった花帆とさやかのWith×MEETS配信から事態が変わってきます。
正確にはアフター配信で「自分たちが先輩になったら」という話をしている事に衝撃を受けたのです。確かにリアルタイムということは1年後には先輩になるのですが、そういう事態を想定してなかったのですね。そこからの6月に開催されたオープニングライブイベント。
「どうせトーク1時間、ライブも長くて1時間位のゆるいイベントでしょ」と高を括っていたら、2時間30分くらいやってた気がする。全然ゆるくなかった。ライブの感想は以下を参照。
感想にも書きましたが、このイベントの幕間で梢先輩が自分たちは先輩達に見劣りしないパフォーマンスが出来ていたかといった事を話します。それを聞いて「花帆ちゃんたちも自分たちが梢先輩たちみたいになれているか、自問自答しながら活動するんだろうなあ」と思ったのですが、「あれ花帆ちゃんたちが2年生になったら梢先輩たちは3年生、え、引退と卒業!? あと来年にはこの6人ではなくなるの……!?」とようやくリアルタイムで進行することの怖さに思い至るのでした。
そうなると話は変わってきます。今までは「まあ周年ライブくらいに行けばいいかあ」と思っていたのですが、とりあえず全部行くと考えを改めました。「今の『蓮ノ空』を見られるのは今だけなんですよ」と書くとどこかの政治家みたいですが、でも本当にそうなんですよ。
だから六本木ヒルズで開催されたサマステにも行ったし、バズリズムライブの配信も買いました。まさかその後キャスト5名がコロナにかかるとは思わなかったけどな!
リアルタイムということについてもう少し
さて『蓮ノ空』の売りは配信とストーリーとライブがリアルタイムで進行するところだと思います。そのリアルタイムの怖さを思い知ったのが6月の撫子祭でした。
上のリンクは撫子祭終了後のお疲れ配信ですが、花帆が心配かけたことを謝っています。どういうことかというとこの直前の配信を2回くらい体調不良で欠席してるのです。花帆が謝っているのはそういうわけで、リアルタイムということはこういうことが起こりえます。
さて8月にキャスト6人中5人がコロナにかかりました。そうすると7月度Fes×LIVEの振り返りなどの予定されていた配信が飛ぶわけです。だから追いかけていると色んな事が気が気でなく、キャストの皆様は健やかに日々をお過ごしくださいと思うようになります。
そうやってキャストのことを気にかけながら『せーので!はすのそら!』を見るとキャストに沼りかけようとしているので必死にこらえたりする。個人的には声優の料理配信バラエティとは思えないスリーズブーケ料理回が好きです。
閑話休題。
あと『蓮ノ空』は月1回Fes×LIVEという配信ライブをやります。最初の頃、ライブ前の配信で新曲をやりますというのでてっきり発売済みのCD収録曲を披露するのかと思っていたら、本当に新曲を披露してひっくり返りそうになりました。さてFes×LIVEも生でやっているため力みすぎて音が外れたりなんてこともあるのですが、そういうところもリアルタイムの良さではないかと思うのです。
金沢訪問、1stライブツアー、異次元フェス
石川県と『蓮ノ空』のコラボスタンプラリーがありましたので、8月に金沢に行ってきました。いわゆる聖地巡礼で遠出をしたのは『この世界の片隅に』以来ですかね。
10月から11月にかけて開催された1stライブツアーには東京、愛知公演に参加しました。福岡公演は仕事の関係で行けなかったのですが、既にして福岡公演でしか披露されていない曲が出てくるという。この辺りは感想を書いているからそちらに譲ります。
12月の異次元フェスではラブライバーだけでなくアイマスPからも楽曲やパフォーマンスが賞賛されましたし、Spotifyのバイラルチャートでも『Holiday∞Holoday』がチャートインしました。
異次元フェスから2週間後なのにバイラルチャートにいるのはすごいのではなかろうか。
改めてどうして『蓮ノ空』にハマったのだろう
こうして振り返るとまだ始まって1年も経っていないことに驚かされます。
それにしても興味本位で触れてみただけなのに、気が付いたら他のコンテンツを押しのけて最も熱心に追いかけているコンテンツになってしまいました。
理由を考えると「キャラがいい」「ストーリーがいい」「楽曲がいい」といろいろあるとは思うのですが、私は「リアルタイムで追いかけてきたからこそハマったのではないか」と思うのです。
もっともどんなコンテンツも今しか見られないものが多数あるのですが、『蓮ノ空』は「今しか見られない」という事に徹底したからこその強さがあると思うのです。「今見逃してしまったら二度と見られないのでは」という切迫感がハマる要因になったのだと思います。
あとこれは私がノンフィクションやドキュメンタリーが好きというのもあるのでしょうが、『蓮ノ空』は疑似ドキュメンタリーだと思うのです。もちろんシナリオがあるから完全なドキュメンタリーではないのですが(もっともドキュメンタリーが事実を映しているわけでもないのですが)、テレビなんかでやっている「○○高校野球部の1年を追いました」なんて番組と同じだと思うんですよね。
ただここまでハマってしまうと「やだ!やだ!花帆と梢じゃないスリーズブーケなんてやだ! もうサザエさん時空でも誰も文句言わないから!」という気持ちになったりもするのですが……。
そんな『蓮ノ空』ですが要素だけを見たら斬新なコンテンツではないと思います。
・キャストがキャラのロールプレイをして配信する
・ストーリーと絡めた楽曲の配信
・3Dモデルを使ったストーリーの配信
これらの要素それぞれは先行するコンテンツでも展開されていることだと思います。『蓮ノ空』の特異なところはそれを全てリアルタイムでやろうとしていることでしょう。スタッフインタビューを読んでもここが企画の肝となっています。
というものの、言うは易く行うは難し。キャストが生配信で世界観を壊す恐れもそうですが、体調不良になったとか(起きてほしくないですが)事故に遭ったらリカバーに必死にならないといけないコンテンツなんてのは思いついてもやろうと思わないでしょう。
とあるテレビプロデューサーが自分の担当した番組を評して「あんな番組はバカバカしくて俺達が若返らない限り誰もやろうとする奴はいないだろう」と言っていたとのことですが、それと同じものを感じます。
まとめ
自分のラブライブ歴から『蓮ノ空』にハマるまでをちゃんと書いてみようと思ったら予想以上の長文になってしまいました。
ハマった理由は先にも書きましたが「リアルタイムコンテンツの性質に気づいたから」というのが近いかと思います。これがアニメやゲームだったら(ゲームもあるのですが)、ここまでハマっていたかというと疑わしい。
そんな『蓮ノ空』ですがコンテンツの性質上、後からでも間に合うとは言いにくいですし、『電音部』のように楽曲を聞いてストーリーを読めば大丈夫とも言いにくいです。だから入り口までのハードルが高いというのはスタッフも言っているように事実だと思います。
早くから入って週3回ある生配信も極力追いかけている人と、それこそ異次元フェスから入ってストーリーと楽曲のみ後から追いかけている人では見えるものも違うのではないかと思います。
ただ上に書いたことと矛盾しますが、とりあえず気軽に入ればいいんじゃないかとも思うのです。『アイドルマスターミリオンライブ!』のオタクでしたけれども、私はアニマスもムビマスも見てないですからね。
コンテンツなんてたかが娯楽でしかないですし、それくらい構えずに入って全然問題ないと思うのです。おそらく蓮ノ空104期生も入ってくるでしょう。さすがにオープンキャンパスやって新入生0はどうかと思うし、「時代を越えた想いのつながりを伝統と呼びます」と言って104期生が来なかったら台無しでしょ。だからそこから入ってもいいんじゃないかなぁ。
まとめると『蓮ノ空』はいいぞという事です。
余談
推しはいるのかという話(という名の自分語り)
現状では「箱推しの強いて言うならスリーズブーケ推し」という感じです。この手のコンテンツを追いかけている割にキャラへの愛着が薄いです。『虹ヶ咲学園スクールアイドルクラブ』、『電音部』と追いかけていますがキャラグッズとか持ってないですし、そもそも楽曲の良し悪しが基準になっているのでキャラへの愛着が無くてもいいという。だから痛バとかそういうのも作る気もない。
ただ全くないというわけではなく、キャラにハマるときはすごい勢いでハマる。『アイドルマスターミリオンライブ!』では木下ひなた担当でグッズにお金も使いましたし、15年くらい前には『魔法少女リリカルなのはA's』で八神はやてにドはまりして人生で初めて抱き枕カバーを買ったりするから出来ないわけではない。
で、キャラにハマるパターンはだいたいこんな感じだったりします。
1.ショートもしくはボブカットのおっとりのんびり系方言女子
2.本当は仲間想いだが色々あってつっけんどんな態度をとる赤髪女子
1は八神はやて、木下ひなた。2は佐倉杏子(『魔法少女まどか☆マギカ』)、祇園寺雪音(『シャインポスト』)です。最近ガーっとハマったのはこんな感じ。最近と言っても15年くらい前の作品があるし、『まどか☆マギカ』だって12年前の作品ですが。しかしいくら何でもピンポイント過ぎないか、これ。
というわけで今のところ推しは特にいないのですが、104期生とか105期生が来たらどうなるか分からない。もしかしたら痛バ持ってライブに参加するかもしれない。私たちは予測不能のリアルタイムを生きているのだから……。
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