内輪ノリ交換日記 3日目


春めく草花を傍目に捉えテラスに座り本を読む


つい先日、バイトに向かう途中の電車で自分のシフトがないことに気づいた

一日暇となってしまったのをいいことに何気なく降りた駅から散策すると小洒落た雰囲気の古喫茶と出逢った

ふらふらと立ち寄ると、店内は時の経過を感じる木々の匂いに包まれている

その日は今日と同じよく晴れた日だった

マスターが私にテラスを薦めてくれた

それから私は先客のいない限りそこをさも私有地であるかのごとく長く長く居座るのだ


近頃は日も照りつき始め紫外線は許可もなく私の肌を傷めつける

そういえばシャンプーが切れていた 帰りに買って帰らなければ

本のページはまだ40ページしか進んでいない

ふと友達の言葉を思い出した

「この1年 時間をただただ無駄に消費した」

          

          …無駄かぁ

はたして本当にその時間は無意味だったのか

どの瞬間にもきっと意味はあるはず

捉え方しだいなんだよきっと

気兼ねなく過ごす毎日がいかに幸せであるかを私は自覚しているつもりだ

だから今この瞬間に 私が安らぐ全ての時間に 思いを馳せよう

ただいたずらに過ぎる日々を憂うのもまた一興

けれど私はいつまでも人生を愛していたい


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今日は120ページ進んだ

雲は紅く輝いている

湿り気の多い空気が肌に染み付いた


もう春も終わる



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