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何が何やら夕刊UNI

100
unimamのひとり言エッセイ第4弾。 追記型マガジン。100noteまで書きます。 背景イラストはめめんともりさん作。
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2016年2月の記事一覧

数学と宮本武蔵さん。

『数学がえらいこっちゃになってきた!』 JKドカ弁がジタバタしている。 数学の問題集に、宮本武蔵さんの言葉が書いてあり、それを見た夫スナフキンが深く頷き言った。 『ドカ弁、宮本武蔵さんがいいこと言ってくれてはるやないか!数学にも書道にも通じることなんやで、これは!』 えっ?ドカ弁の数学を見てやるんじゃないの?私にも火の粉が飛んできたの? 問題集の中身を見ても、階乗の問題がガーっと並んでいて、私には何が何やらである。 千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬としてもこれは

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スナフキンの晩御飯。

昨夜は『男酒』に出掛けた私に代わって夫スナフキンがuni家の晩御飯担当になった。 気持ちよくお酒を飲み始めた私と友人に出来上がった晩御飯写真をLINEでアピってくるスナフキン。 『どしたん?あ!スナフキンさんのご飯⁉︎』 チリチリ鳴るLINEの通知音からは 『ほーら!uniちゃん。ドカ弁とちゃっかりにこんなの作ってあげたんやで!』 こんなドヤ声が聴こえてくるようでやれやれである。 お疲れ!の一言で返事を済ませる妻は冷たいのだろうか? 綺麗に焼けた鶏の照り焼きを美し

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会いたくなる人。

定期的に会いたくなる友人がいる。 いつも私がそう感じるとき、不思議と相手から連絡が入る。 LINEをしてる途中にメールが着たり、連絡しようとするとLINEが鳴ったりするから毎度ビックリする。 『今連絡してる途中やってん!』 どちらとも同じようなタイミングで相手に会いたいなと思うのは、何も男女の関係だけではない。 愛すべき女友達である。 以前もこちらで書かせてもらったことがあったが、月に一度くらいの間隔で『男酒』と呼ぶ会を開催している。 女2人でガンガン飲んで喋る

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美味しすぎて。

わが家のJKドカ弁はただいま学期末テスト真っ只中である。 お昼には帰宅するので私は曲げわっぱドカ弁作りから解放され、6時起きから7時起き。朝の1時間は大きい。 おかげで就寝時間が1時間遅くてもよいのは嬉しい。 お昼過ぎに帰宅したドカ弁。 『もやしとニラがたっぷりの味噌ラーメンか粕汁の残りにうどんを入れて青ねぎと一味をたっぷりかけたの、どっち?』 曲げわっぱドカ弁の代わりにuni食堂のメニューA、メニューBを提案してみたのである。 メニューA メニューB

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遠くにいても。

noteをはじめてもうすぐ2年。 その間には様々なことがあった。 中学生だった長女ドカ弁は高校生になったし、次女ちゃっかりはいよいよ春から中学生になる。 noteでは様々な出会いがあった。 今ではnote以外で話を出来る人たちもでき、本当に嬉しい。 みんな様々な日常を抱えながらも、noteを楽しんでいるんやなぁと感じている。 世の中は楽しいことばかりじゃない。 苦しいことや面白くないことはいっぱいある。 誰だって形は違えど不安や悩みは持っているのだと思う。私も

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魔法のことば。

ケンタッキー州のお客様から御礼のメッセージが届いたとUNSENDOカスタマーサービスを担当してくださっているシカゴ在住の福井佐智子さんから連絡が入った。 どうかこの様に力強く美しい書を送ってくれた雲泉へ心からの感謝をお送り下さい。光栄にも雲泉の芸術を家に飾る事ができました。これから先の長い年月ずっと宝にします。 私の作品を気に入って購入してくださる海外のお客様は、こうした心に染みるメッセージを送ってくださる方がものすごく多い。 買っていただいて御礼を申し上げるのは私

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書状。

今月の競書課題は『書状』がある。 書状とは、時代劇や大河ドラマなんかにも出てくる、折り畳まれた紙をバサッと広げて読むあの長ーいお手紙のこと。 拝啓から始まり、文末を草々で〆て本人の名前を書き、一番最後に相手のお名前を書く決まりである。 かな用の和紙を半分に切り、のりで繋ぎ合せて横長の紙にしたものに書いていく。 柔らかい書体が基本であるが、師匠や大先生は『綺麗すぎたら味がない。字を潰したり大小と字の大きさを変えたり強い筆使いで書いてもいい。』とおっしゃる。 味のある字

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スクバ。

『ねぇドカちゃん!スクバあんまり可愛くないね!』 JSちゃっかりが姉のJKドカ弁に言う。 『はっ?スクバ?なんやねん、それ!』 あきらかにJKは戸惑っている。 『えーっ!スクバだよ⁉︎わからないの?』 丸顔のJSは仰け反って驚きを隠せないようである。 出たな、いつものやつ。 なんでもかんでも略すんだから。 『スクールバッグ‼︎わかる⁉︎』ドヤ顔で姉に言うJSちゃっかり。 『チャラっ‼︎フツーに言えよ!なんやねん、スクバて‼︎』 JKドカ弁は負け惜しみなのか

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今を生きていく。

空が青い。 ごはんが旨い。 今日も生きている。 頭が痛い。 腰が痛い。 今日も生きている。 かなしい。 くやしい。 今日も生きている。 洗濯物が乾く。 お風呂を沸かす。 今日も生きている。 涙を流す。 胸を痛める。 今日も生きている。 生きている私たち。 生きているから振り返る。 生きているから前を向く。 生きているから失敗して。 生きているから学ぶ。 命、慈しむ。 #詩 #書道

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信じる。

毎日生きていると様々なことが起こる。 JKドカ弁がやらかすこと、JSちゃっかりがやらかすこと、色々あるがすべては娘たちの人生の一部である。 それがどう見てもあかん感じの時、軌道修正させることは親の裁量である程度可能かもしれないが、子どもは一人の人格を持った個人でもある。 多様性は大切だと最近よく耳にするが、自分を大切にし、なおかつ人を傷つけない上でのそれを大事にしてもらいたいと娘たちには望む。 例えばであるが、私は『一心』という言葉が好きだ。 『一心に書道に精進する

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哀しみ

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Unsen shodo、全米を旅する。

今回のお客様はアメリカのケンタッキー州の方である。 UNSENDOはカスタムオーダーでご依頼いただくことがほとんどであるが、このところ書いてショップに並べている作品を購入してくださる方も増えてきた。 ある程度の数の作品を見本も兼ねてショップの棚に並べているが、その中から『これが欲しい!』って一気に購入していただくのもとっても嬉しい。 しかし今回購入していただいた書は、かなり前から売れていなかったので、在庫としてクリアファイルに保管していた中から探すのに結構苦労した。

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好きなことを続ける。

最近ますます書道が好きになった。 私が自分の腕で人に『ありがとう!』と喜んでいただける仕事をしていることは私の誇りでもある。 しかし私は自分の技をもっと磨きたくて、再び師のもとで稽古する道を選んだ。 師匠や大先生は私に与えてくださるばかりでお金はほんの僅かしか受け取ってくださらない。 『わしらも昔そうやってしてもらったんや。お金もなかったしな。』 私の書が一番上手に書けるようにと、この筆を使いなさい、この紙に書いてみなさいとご自分の大切にしているものを惜しみなく差し

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職人さん。

我が家のお向かいに老夫婦が引っ越してこられておよそ3ヶ月が過ぎた。 長らく空き家だったお家に人が住んでくださることが素直に嬉しかった。 『引っ越し前後バタバタしますがよろしくお願い致します。』 ご挨拶に来てくれた時にそんなことを言っていた。 引っ越してこられてからご主人は毎日家のメンテナンス作業を1人で行いだした。 外壁や屋根のペンキ塗りを器用に済ませていく。屋根のペンキの色は2種類で色分けし、錆付いていた家はピカピカになった。 先日ご主人が実家の長野県から送られ

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