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世界淡水魚水族館 アクア・トト ぎふ

本記事にも、少々触りますので若冲で始めてみます。
若冲の作品が発見されました。はやく見に行きたい。晩年の作品で彩色のあるものは少ないので珍しいといえる。青物問屋(八百屋)に生まれた彼ならではの野菜や果物の視点を見つめてみたい。釈迦の入滅を青物で例えた《果蔬涅槃図》(かそねはんず)は、有名ですね。

こんにちは。

各務原市(かかみがはらし)川島にある淡水水族館。
正式名称が「世界淡水魚水族館 アクア・トト ぎふ」。世界淡水魚の「魚」が余分だといつも思う。魚以外も展示してますし。
ハイウェイオアシスの川島PAからもアクセスすることができます。

かわいすぎる。

オオサンショウウオ。愛らしい。

鮎。鮎は草食性と思われがちですが実は雑食性です。ただ、遡上中は基本的に岩に着いている苔を中心に食べて生きています。なので、河川の水質によって大きく味の差が変わる魚として代表されます。
写真は苔を食べているところ。釣り用語かもしれませんが、平打ちという行動をしています。捕食の瞬間に身体を横に向けるため、光が反射してキラッと光ります。

若冲・・・。《動植綵絵》の中の一作品の一部。伊東若冲1716~1800年。鶏の絵がイメージしやすいだろうか。
都美の若冲展並んだな・・・6時間とか。私、40分で入ったけど・・・中で揉みくちゃ。押し出されるように出てきて全然見られなかったけど。

ハリヨ。どこに生息しているのかは詳しく言えませんが、岐阜県の大垣市あたりに、滋賀の・・・に生息しています。今は、この2系統しか生息していません。同じ魚で何がと言いますと、淡水魚は河川で特徴が変わってくるということです。遺伝子が違います。鮎にしても同じで、この河川は、◯◯の稚鮎を放流しているとなると、その遺伝子を持った鮎がそこに生息することになります。
同じ系統で交雑種も現れ、どちらも絶滅危惧種。

淡水魚の放流とか、実は結構ナイーブな問題なのですが、重要視されませんね。


アユモドキ。ほんとうに、もどき。似ていると言われると腹とヒレの黄色ぐらいか。身体はアブラハヤみたいだし、顔はドジョウ。肉食。

トランスルーセントグラスキャットフィッシュ

淡水魚に限らず、所謂熱帯魚を展示している水族館の悪いところ・・・、それ飼える。飼ってた。子供の頃に普通に見ていた魚が見られなくなっていって、水族館にきて、いるなってなるけど、熱帯魚はならない。だいたい熱帯魚屋にいる。密放流されて◯◯川にいっぱいいたり、某お堀で・・・なんて始末。これをやるなら、せっかくヤマトイワナを展示しているのだからニッコウイワナを展示して違いと生息域、遊漁による生息域の侵害など設けてほしい所。冷水域の魚は展示も難しいし、コストもかかるけど。ニッチな話。

アーチャーフィッシュ。鉄砲魚。魚は、なつきます。エサをやるときは。ただ、なつかなくても反応してくれて楽しませてくれるのは、これ。水槽の壁面にエサを貼り付けておけば、水鉄砲を撃ってエサを落とします。飼育も比較的容易です。

最後に、パネル展示。前述した通り、河川で遺伝子が変わっている魚種も多いので、新種はまだ出てくると思われます。また、亜種による交配も進んでいるので、これも新種になってくるかと思います。鮎で言えばこのままではほぼ琵琶湖由来になってしまうかもしれません。

長良川水系の淡水水族をみるにはとても良い館。個人的なお願いとして、どこの館にもいえることだけど、ヘビを水族から切り離してほしい。もしくは、あと◯◯メートル先◯側にヘビの展示水槽がありますと、大きく表示して欲しい。うっかりのぞき込んだ先がヘビとか死ぬ。

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