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年末年始、ハレとケ。

紅白を見るでもなく、年末特番を見るでもなく、ただあてがわれた寝室で過ごす大晦日。今年も義実家に滞在中だ。

年末感がないままに、2018年も終わりを告げる。来年は本厄らしい。正月早々、友人の誘いに乗り厄祓いに行く予定だ。ただ、それも別に年始感のある予定ではない。大阪に実家がある東京在住仲間ゆえに久々の再会ですらない、ただの日常なので。


精神的な浮き沈みが激しいため、なおのこと淡々と日々を過ごしていたいものだなあと思う。……まあ、そう思いながらも帰省中はなかなか「いつもどおり」にはいかないものだけれど。

わたしや夫には年末年始に帰省する必要は特にないのだけれど、息子たちにとってはお正月を祖父母宅で過ごすのは楽しい思い出になるのだろうし、おせちやお餅つきで「ハレ」を感じられるのがいいのだろうと思う。孫の顔を見せることが親孝行になるのだとしたら、それくらいの孝行はしたいとも思っている。

わたしはあくまでも「ケ」が続けられれば十分なのだけれど、子どもにとっては「ハレ」と「ケ」があるのが大切な経験であるように思う。子ども時代の記憶を振り返ると、ちょっとした特別感、イベント時のドキドキ感は、その時々のできごとに色を添えていたと思うから。

彼らがそんな非日常なワクワク感を抱けるのは、きっと限られた年数だけだろうとも思う。だからこそ、片道7時間近くをかけ、年末年始の帰省を毎年続けている。

淡々と日常を過ごせることの大切さを感じながらも、クリスマスなどのイベントや年末年始の空気に浸れなくなってしまった自分を、ちょっぴり残念にも思う。なんだか、子どもと比べてつまんない人間になってしまったように思えて。

そろそろカウントダウンが始まる。子どもにとって、新年の空気はきっとわたしが感じるものよりも新鮮に思えるのだろう。

皆さま、良いお年を。

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