腐れ縁との付き合い方
かれこれ15年以上、希死念慮と付き合っている。
「ふつうはそんなに死にたくなんかならないんだよ」と言われたときには、ああそうなのかと思うのと同時に、「ふつうってなんだよ」と思ったっけ。
ふつうイコール大多数ということであるならば、多くの人は死にたいと思うことなく生きているんだろう。
途中息を潜めたようにも思えた希死念慮は、きれいさっぱり別れられたわけではなかったらしく、未だにわたしと共にある。ホルモンバランスの変化によりお出ましになることが多く、生理が訪れると束の間解放されるのがサイクルだ。
……にもかかわらず、「そんな時期」じゃないのに渦に放り込まれてしまった。
原因があるわけではないから、いつも嵐が過ぎ去るのを待つしかない。気絶したりぼんやりしたりしながら、ふと気圧を調べてみたら急激に下がっている最中だった。
気圧の変化で頭痛を起こしやすいタイプなのだけれど、もしかしたらメンタル不調も気圧のせいだったのかもしれない。いや、そうなのだろう……と思い込む。実際にあることらしいから。
思い込んでみたところで苦しいことには何ら変わりがないのだけれど、原因を押し付けることで深みによりはまり込むことは防げる……かもしれない。
暴風域に入りました、みたいなものだから、有力な対処法は特にない。まだ、暴風域の方が早めに予告されるだけましかもしれない。希死念慮は、突然じわっと現れて一気に警報レベルになるため、早めの対策ができないのだ。
明日は気圧が落ち着く、らしい。暴風警報も解除されるだろうか。
ホルモンや気圧のせいにして、何とかかんとかやり過ごす。あ、あと鉄分やたんぱく質不足もよくないらしいから、とりあえず鉄分も摂ってみた。お風呂にもゆっくり浸かってみようか。
かなりの腐れ縁なのに、うまく付き合うのはなかなかどうしてむずかしいのだ。
お読みいただきありがとうございます。サポートいただけました暁には、金銭に直結しない創作・書きたいことを書き続ける励みにさせていただきます。