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子育て第1章、閉幕。

長男が卒園した。未就学児のためのプレからお世話になったので、ほぼ四年の付き合いだった。

次男をいかに静かにさせ続けるかに気を張っていたので、予想通り泣くどころの騒ぎではなかった。けれども、一番早い子で1歳の頃から付き合いのある息子の友だちを含め、「たったの3年間」が、子どもたちにとってどれほど大きな3年間であったのかを実感して胸が熱くなる卒園式だった。


さて、わたしはどうだろう。この3年間で成長できただろうか。


専業主婦母から、兼業主婦母になった。

二十代から、三十代になった。

フリーライターという、未知の世界へ飛び込んだ。


成長といえるものかどうかはさておき、こうして振り返ってみると、それなりに変化のある3年間だったことがわかる。


息子たちの担任は、「子どもたちに何度も助けられてきた2年間でした」と言ってくれていたけれど、それはわたしも同じだ。

やることに手一杯になってイライラしたり、家事が適当さを極めたりしても、何とかやってこられたのは、息子のおかげでもあると思っている。

今の仕事を始める前、パートの掛け持ちを開始した頃から、「母」としての出来はがくんと落ちたと自覚している。ずぼらにもほどがある、よそから見たら確実に落第した母になってしまったけれど、そんなわたしを、息子たちはありのまま受け入れてくれている。(夫以上に。笑)

確かに、息子たちのために働いている部分はある。とはいえ、わたしの意思で働いているのも事実だから、「前はこうだった」などといわずに、適当さ極まりないごはんを前にして「ママのごはんおいしい」と言ってくれる彼らには、本当に感謝だ。


わたしが子どもを産みたかった理由のひとつは、「自分が強くなりたかったから」だった。

すぐによろよろして、へたり込んで、情けない言い訳を盾に自衛して。生きることからも逃げたくてたまらない、そんな十代二十代だった。「守るべきもの」があれば、強くなれる。短絡的にも、そんなことを考えていたのだ。

実際に、わたしは長男を妊娠してから精神的にずいぶんと落ち着いた。

とはいえ、決してそんなわたしが消し去られたわけではないのだということを思い知らされたここ一年ではあったのだけれど、「なんだかんだ最終的には前向き」で過ごせているは、息子の存在が大きい。

望み通り、わたしは昔より格段に強くなれた。これは息子がくれた成長・変化だと思っている。


6年間。子育ての第1章が終わるのかな、と思う。

第2章、小学生編。

きっと手が離れて楽になる部分と、心がきめ細やかになるにつれて、向き合うのが難しくなる部分とが訪れるのだろう。

小学校6年間の成長の度合いは、幼稚園の3年間よりはるかに大きい。さて、わたしも6年間でどこまで成長できるかな。


長男、卒園おめでとう。

きっと君はわたしに似て繊細気味だと思うから、きっと新生活は楽しみ以上に緊張やストレスがあるかもしれない。試練のときがしばらく続くかもしれない。早生まれだしね。大変なこともあるだろうし、ビビリゆえに怖いと感じることもあると思う。

それでも、きっともっともっと楽しめる、新しい世界が待っていると思うよ。……ママも「小学生母になるのが不安」と言ってばかりいずに、がんばるね。


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