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【起業】優秀な技術職メンバーの採用と開発外注のメリット

総合的な思考基盤を養うことをテーマに、読書した知識を引用・解説していくnote。

本稿では「連続起業家のTHEORY  (著:宮下崇」より、連続起業家におけるナレッジを紹介していく。

【読んでほしい人】
・起業している、目指している人
・エンジニア/デザイナーの採用に関わる人

この本の中で、違法行為を中高生の時に行っていたことを赤裸々に描かれているので一時期バズッた書籍になっています。

ただ1起業家であることに変わりはないので幾つかナレッジがありました。それでは、みていきましょう。




#1技術職メンバの採用は難しい


私が現職でみている支社では、7割がエンジニアとなっている。

彼らエンジニア/デザイナーなど技術職はやはり総合職とは様々な面で異なる。コミュニケーションが好きなエンジニアは少数派だし、全員クリエイティビティで自分で何かしらを創った経験がある。

アニメやゲームが好きなオタク気質で、何やら変わった人はやはり多い。―――だからこそ人とは違う目線で市場にないプロダクトをつくれるのかもしれないが!

一応断っておくが、情報学科から逃げ出してビジネスサイドに来た私からすると、エンジニアというのはやっぱり凄いと日々関心・尊敬している。

そして私はコーディングは一切できないのにアニメTシャツは着ている。

そんな技術職を採用するのは一筋縄ではいかない。

昨今の総合職採用では専ら、
・将来的に起業したい
・市場価値を高めたい

この2点が多いような所感を持っている。昔からの憧れや強い拘りがなければCAや銀行員にはならないのが得策だ、というのは既に市民権を得ているらしい。

一方で、技術職では、技術力を高めたいとかもっと面白いものを創れる環境に行きたいなどが上がることが多い―――もちろん給料は多い方がいいし、残業たっぷりは避けたいというのが前提

優秀なエンジニアというのは、コーディングが早いとか言語を沢山知っているということではない。

もちろんできるに越したことはないが、

企業としては仕様を理解する力や報連相する力、自走力

あたりを求めたいところである。

何かしらのプロジェクトを立ち上げた経験があると分かると思うが、動作デモをした時に仕様が異なる、開発依頼してから一向に連絡がなく気づけば期限すれすれというのは恐ろしい。

できるエンジニアはそれがしっかりできることが多い。

さて、その仕事観を見極める質問は。

面接の際にはただ一言、「テトリスをつくるのに、どのくらい時間がかかりますか?」とだけ訊くのだ。

この質問に対する回答として種々あると本書では書かれている。具体的な仕様を聞く者、創ったことがないのでわからないと答える者。

採用に値するのは、

「〇〇Hです」とただ制作にかかる時間だけを端的に回答する人

のようだ。

安定している環境であればできるできない、想定難所、時間がかかりすぎるなどを回答してもいいだろう。

一方で、スタートアップやタイトなプロジェクトでは、そもそもどういう仕様にするか誰も漠然としか理解していないことがある。

そんな時は拾える情報はもうないと割り切って自分で仮説を立て、自走できるエンジニアが強い。それを見極めるのに有効な質問なのだ。

           ***


#2開発を外注するときのメリット


社内リソースの関係で開発を外注することもあるだろう。それが社内開発よりも良い点が1つある。

「この予算の中でこれやってほしい」という制限をつけて外注すれば、できることとできないことが明確になり、あらかじめ決まった予算の中で仕事を完結させることが可能となる。

外注は一般的に面倒くさい―――前提が異なるのですり合わせする工数が発生―――というイメージがあるが逆手にとると具体的にヒアリング&明確化するチャンスになるのだ!

社内だと前提や社内常識が一緒なので、そういうものだと細かい仕様を見逃してしまうが、そのあたりを拾っていけるので開発後の手戻りが少なくなる。

もう一つ常識関連でTipsを取り上げよう。

キャリア組(転職)は前職での経験がある分、やはり適応が早かったり、課題のソリューション力が強かったりする。

一方で、過去に常識にとらわれて柔軟性を欠く場合がある。

スペシャリストを入れてしまったら、「この業界ではこれが当たり前だ」といった既存のルールやしがらみに縛られたり、そのスペシャリストのコネクションに依存したりすることになってしまうからだ。

特にスタートアップの初期メンバの場合、そこの前提のすり合わせは大事になってくるので自走はするが適宜報連相ができるメンバをアサインするようにしよう。

技術力が高い=エンジニアとしてベストではないことを留意されたい。

━━━FIN

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