「強み」を活かす

子どもと家族の「強み」を活かす発達支援 黒木俊秀
スウェーデンの環境活動家、グレタ·トゥーンベリさんは、自分がアスペルガー症候群であることを誇りに思うと述べています。アスペルガー症候群だからこそ、大人たちに遠慮せずに二酸化炭素削滅について思いの丈を訴えることができるというのです。彼女の主張を初めて聞いた時、それまで発達障害者の「弱み」と思っていた特徴ー 場の空気を読まないことや協調性が低いこと|が、実は彼女にとっては「強み」でもあることに気づかされました。

特別支援教育の専門家である阿部利彦は、「いくら保護者や先生がその子には「強み」があると考えたとしても、その子自身が納得していないのならば、その子は自分の強みを使いこなせない」と指摘します。「自己理解の柱として自分の強みを知ること」と「強みを自己成長感へとつなげる支援が加わること」が大切であります。(中略)

教育と医学 2021年5・6月号 子どもと家族の「強み」を活かす発達支援


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